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ノベルゲームを個人で制作するにどれくらいかかるのか

今回は生々しい話をさせていただこうと思います。
ただ個人に対する費用感や公開されていない情報は曖昧にしております。
また、あくまで私のゲーム「終わりの鐘が鳴る前に」の制作の話ですので、自分の担当領域やイラストやボイス、音楽などの数で大きく変わってきます。あくまで外注費というのを前提にしております。
こういうことは個人差もでますし、あまり記載するものでもないのですが、ゲーム制作や開発に今後関わっていく、個人で作っていく方の参考になればいいと思います。

今回なぜこのような記事を書くのか

只今、私が続編作成のクラウドファンディングを実施しており、ただ金額を集めるだけではなく、どれくらいのプロジェクトで自分の負担を含めてオープンにすることで安心してご支援いただけることと、ご支援いただいた方の金額がどのようにして使われていくかをお伝えしたかったのがあります。
また、私のように今後ゲーム制作を目指される方の参考になれればと思いました。

どんな種類の出資があるのか

あくまでADVゲームを主体にしているので3DやLive2Dが必要であれば、その費用も追加されていきます。
またキャンペーンや広報にイラストを新規作成すると、それだけで費用が追加されていきます。

  • 企画

  • 脚本

  • キャラクターデザイン

  • イベント原画

  • 立ち絵

  • 仕上げ

  • プログラム

  • GUIデザイン

  • 動画制作

  • 背景

  • BGM

  • OP / ED 主題歌

  • 声優報酬

  • 収録スタジオ

  • サイト制作・サーバ

  • 音声のカッティングと整形

  • 販促物・広告

  • ツール

ここから自分自身が可能なもの、外注しないといけないものを分けていきます。
私やメンバーで担当しているのが、「企画・脚本・プログラム・動画制作・GUIデザイン・音声カッティング・広告運営・サイト制作」は実施しております。また、イラストレーターのふたみかずは先生に協力を「キャラクターデザイン」は参加いただいておりますので、その分はかかっておりません。
ただ、私が企画やGUIデザイン、プログラム、動画編集を外注で請けたこともありますので、その話は別でさせていただきたいと思います。

Chapter.2での開発費

それでは、実際の試算をしていきたいと思います。
上記以外の経費もついでに記載していこうと思います。

前提として、Chapter.2ではボリュームを増やそうと思っております。
現段階でメインストーリーに20〜25万文字が決定しております。(Chapter.1で約10万文字)
理想はサブストーリーやゲームらしさの要素を追加していきたいと思っております。一方通行やシンプルな読み物としてではなくADVゲームらしい、そして「終わりの鐘が鳴る前に」が目指す世界観を実現するために必要だと考えております。
販売して、ゲームとして楽しんでいただけるだけのボリュームや要素を追加していければと思っております。また前回同様のフルボイスや演出、イベント絵の追加はユーザーの皆様のご期待に添えるものにしたいと思います。

追加要素イメージ(一部)

Chapter.1での支出で一部軽減

ただ、前作で作成した一部の素材やイラスト、音源は流用できるので、今回は新規作成が必要ない部分も多いと思っております。
ただ、季節による衣装変更による差分や新しいBGMなどはシナリオの設定上で、どうしても必要になってしまう部分ではありますので、Chapter.2で追加になっている費用もございます。
ただ、それでもChapter.1では多くの支出がございました。
しかも、まずは知ってもらおうとしたので利益での補填はそこまでありません(主題歌音源付きソフトで一部あり)
以下にて試算しましたが、ご発注先様のこともありますので詳細や内訳はお見せできませんが、参考金額として出させていただきました。

あくまで参考金額で概算集計になり、実際の金額とは多少異なります。

Chapter.2の試算

前回の流用を除いてもイラスト、音声関連はボリュームが倍以上になるので、減るどころかトータルでは増えてしまいます。
こちらも以下にて試算しましたが、ご発注先様のこともありますので詳細や内訳はお見せできませんが、参考金額として出させていただきました。
ただ、こちらには今後可能性のあるイベント参加費(交通費)、広報費用はほとんど含まれておりません。

あくまで参考金額で概算集計になり、実際の金額とは多少異なります。

上記のように、まだ我々サークル側の持ち出しがメインになっておりますので、できれば多くの方にご支援いただきまして少しでも理想の形に近づけて、いち早く皆様にお届けできればと思います。

開発費を抑える方法はないのか

現状は単純にメインシナリオのみでボリュームを抑える、またはゲームの簡素化などが該当するかと思います。
または私の作業領域を増やす事での圧縮は可能かと思います。
ただ、前者のクオリティダウンに繋がることは今回はできれば避けたいと思います。また後者の私の作業量を増やすのは物理的に限界な部分や新規技術取得によるリリース遅延が発生してしまいます。

最終的には中途半端な形やリリースを延ばしながらしても、ユーザー様には満足いただけず私も不完全燃焼で後悔することが最大のリスクだと考えております。
そのためにも今は理想に近づけて理想のスピードで完成させる方法を模索したいと考えております。

「終わりの鐘が鳴る前に」は最終章へ

「終わりの鐘が鳴る前に」のシリーズは3部作です。
そのため、もちろん次回作の制作が待っております。
Chapter.2とChapter.3はテーマは違いますが、物語がそもそも一本で繋がっており、私が一番描きたかった終着点を見ていただける部分でもありますので是非とも三部作通して期待していただきたく思います。

Chapter.1も再編成を目指している

Chapter.2の企画を作っている時に、Chapter.1では完成させることを最低限目指しすぎてしまい、「ゲームらしさ」を追えていなかったと考えております。そのため、今後余裕があれば是非ともChapter.1を再編成や追加要素を作り物語としてだけではなく、ゲームとしてもご満足いただける作品にしたいと思います。

ただ、目の前にはChapter.2の開発がございますので、そこに専念し「終わりの鐘が鳴る前に」を愛していただける方たちを増やしていきたいと思います。


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