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ビジュアルノベル おわかね制作日誌 第5回「声優さんへのご依頼は計画的に」

こんにちわ。
本日は声優さんへのご依頼について書いていきたいと思います。
今回、製作した「終わりの鐘が鳴る前に」は主人公以外フルボイスのため声優はトータル20名以上の方にご協力いただいております。
無名のキャラクターも声が入っているので、是非とも聞いてみて欲しいです。(詳しくは公式サイトのキャラページを!)

キャラページにCVも掲載しています

そんな声優さんにご依頼する時に私が気にしている部分を今日は書いていこうと思います。
前提として私は普段から仕事でも外注に発注するケースが多く、声優さんとも同じように「お仕事を依頼している」ということを気にしております。
発注前の募集については他の記事を参照してください。

さて、本題ですが、発注する際には以下を是非とも参考にしてみてください。
ただ今回は企業との契約ではないので、秘密保持や発注書周りは割愛させていただきます。人によっては必要などはあると思いますが、どうしても心配な場合はSKIMAやココナラのサービスを挟むとけっこう楽です(ただ手数料で高くなる)


ご依頼事項をまとめる

まずは生々しい話ですが、金額の件と納期の合意形成が大切です
個人的に金額面などはご依頼するのに失礼ないように話すのがいいと思います。一度に整理できるもの以外は個別に一人一人と話すようにしましょう。
他のお仕事も入っている方もいますので、いつに台本を渡し演出の方向を擦り合わせて納品希望はいつなのかを、しっかり伝えましょう。

要件を整理する

全員に同じことを伝えるのも大変なので、私はドキュメントにまとめてます。

  • 納品データ(WAVやモノラルなど)

  • カッティング・整音・スタジオ収録の有無

  • 台本の注意事項

  • ファイルアーカイブ(台本や設定資料などのURL)

  • 質問の連絡先

GoogleDocumentで整理しています

納品データは個人の趣味や作りたいゲームでも変わってきますので一概に言えません(ゲームエンジン・ファイルサイズとかで取り扱いも変わりそう)
ただファイルサイズでパフォーマンスに影響あるエンジンだと音声は多少編集時に圧縮する必要があります。

カッティング・整音・スタジオに関しては、依頼金額にも影響ありますので金額面の際に明確にしましょう。
声優さんに依頼するパターンとスタジオなどに外注するパターンがありますが、ワード数によってはかなりの予算になるので見積もりはしっかり取りましょう。

最後に募集時との差はしっかり伝えましょう。
募集前にシナリオが完成している場合は問題ないのですが、シナリオや演出などの影響で依頼内容に変更があれば必ず記載しましょう。

台本やサンプルなどを用意する

色々なファイルを用意すると声優さんに演出の意図を理解していただけます。ファイルは以下をまとめます。

  • 台本

  • 演技(個別)

  • ボリュームサンプル

  • 読み方・イントネーション

  • 設定資料

  • 文字数・ワード数

台本はもちろんですが、演技をするための材料を揃えます。
例えば演技の方向性を記載します。声優さんの過去の作品などに近い場合があれば、その作品を伝えましょう。
他にもキャラの特性や演出で強調したい個性などを記載します。
例えば、キャラの関係性など本心ではこう思っているなどト書きに書くことではないのを記載するといいと思います。

文字数やワード数は発注前には必ず確認して、発注金額を確定しましょう。
リテイクの場合にどうするのかなどなど、事前に確認しておくのが後ほどのトラブル回避になります。

文字数はしっかり確認できるように整理しましょう

読み方は作品の固有名詞や読みにくいものは整理しておきましょう。
イントネーションは分かりにくいものは自分で声で録音しておくと伝えやすいです。

台本の書き方

台本は以前の記事でも私は最初はエクセル形式で書いているので、そのままか縦書き or word形式などを選択いただきます。
誠樹ふぁんさんのtwitterをまとめとかは分かりやすく参考にされている方も多いと思います。

あと声優さんによっては自分の箇所のカラーを変えて欲しいやト書きの書き方でご注意いただくこともありますので、そこは個別に対応するのが望ましいです。
また見る側のデバイスも多様化してきており、A4サイズだったりipadで見たりと表示するサイズも意識すると収録時に読みやすくなります。

収録の確認・データチェック

納品いただいた音声をまずチェックしていきます。
個人的には納期はワード数で少しズラすのがオススメです。私は一気に数千ワードきて最初と最後の人で確認が数週間お待たせしました。

音声の収録漏れ・チェックは文字の読み上げや演技だけではありません。
リップノイズなど収録データも確認しましょう。
個人的には時間がかかりますが、ノイズを修正しながら確認するとリテイクを事前に伝えやすいです。ノイズは最近はかなり綺麗にツールで消せますが、どうしても消せないケースもあります。
後ほどデバッグ時に見つけてしまうと、検品後にリテイクになってしまい再収録になってしまいますので、発注金額のやりとりで納期リスクが発生してしまいます。

最後にリテイクですが、私は前提として収録漏れやノイズ以外は自分の演出指示ミスだと思っていますので、収録前にしっかり指示や演出などを伝えることが大切です。
あとリテイクを出す場合はしっかりと一度で修正が完了できるように、的確にディレクションしましょう。

さいごに

最後にスタジオ収録時には立ち会いをするか、おまかせにするかで変わります。
個人的には立ち会いはできるかぎりするほうがいいと思います。
なぜなら、その場でリテイクがお願いできたり、一緒に演技を詰めれるのでコミュニケーションを取りながら作れます。
最近はオンライン立ち会いもできるスタジオもあります。
ここらへんの話は別で話せればと思います。

今回にお話などを気にして収録した音声はYoutubeで一部聴けます。
特にコントみたいな予告編は個人的におすすめです!

あと現在、クラウドファンディングも実施中ですので是非ともご支援を!

それでは今回はこのへんで!

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