3/3 小学校時代の話

最近仕事が忙しくなって昼間に受けるストレスが増えたため、布団に入ってから入眠するまでの時間が長くなってきた。

入眠するまではとにかく嫌な思考や記憶がぐるぐるし出すので、それらから逃れるためにホワイトノイズや雷雨の音を流して落ち着くように努力している。

入眠まで時間がかかることは変わらないけれど、こうすることでなんとも言えない安心感に包まれるような気がする。

この安心感と紐づく記憶は実家の寝室だった。


中学生になるまではずっと家族と一緒の寝室で寝ていた。いわゆる川の字。
寝室は家の北西の位置にあったため朝の陽ざしが差し込んでくることはなかった。

壁が白く無機質な感じだが、畳のあのなんともいえない匂いが落ち着きをくれた。


小学生時代の僕は学校を休みがちであった。
いわゆる不登校ではなかったけれどそこそこの頻度で体調を崩して(或いはそういったフリをして)早退したり、休んだりしていた。
保健室にも何回行ったか分からない。


休みたかった理由を(6年生だった時を除いて)明確に思い出すことができないが、朝目覚めると唐突に憂鬱な気分になってなんとしてでも休もうとすることが多々あった。


登校の義務や教室のあのなんともいえない居心地の悪さから解放されたときの安心感。

学校を休むときは大抵母が寝室に布団を敷き直して、そこで休んでいいよと言ってくれた。(今思えば母は当時かなり気を使ってくれていたな…)

先述の通り寝室は日が差し込むような窓がなかったので、午前中はずっと薄暗かった。

でも自分の憂鬱とした気分を癒してくれたように思う。

父も母も朝8時過ぎには出勤していたので、家にいるのは自分一人だけ。


ゆえに聞こえる音はサーっというノイズだけだった。

部屋の白い壁と薄暗さがより一層ノイズを強調した。それもまた心地よかったな。


小さい頃から自分の悲観的なところは何も変わっていないことを再認識できた。

今夜もまた、実家の寝室の記憶を追体験し、なんとか眠りにつこうと思います。









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