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誕生月の偏りの理由について考えてみた💦

先日、とあるクリエーターさんの記事に誕生月に偏りがあるのではという記事を見かけて気になってしまいました。

昔と今とでは、とある製品の普及によって、劇的に変わっているであろうという予測は立てていましたが、実際に調査したことは有りません。

それが全国民となってくるとどういう偏りがあるのかも非常に気になりましたので、調べてみました。


◤厚生労働省のデータ◢

厚生労働省が出しているデータが見つかったので、リンクします。

この内容の中の1,899年から2,000年までの月別出生率がグラフ化されているので見た目にも分かりやすいです。

厚生労働省の統計データ

平成元年以前の月別出生率の動向をみると、第2次世界大戦前は、出生月による差が大きく、平成元年以降の傾向とは異なり、1~3月に高く6月に低い傾向のまま推移していた。
 
戦後から昭和39年までは、戦前と同様に1~3月が高く6月が低かったが、出生月による差は少なくなってきた。
 
昭和45年以降では、出生月による出生率の差は、ほとんどない状態である。

厚生労働省の統計データ

と記載が有ります、グラフを見ても昔は極端に違うのが良く分かります。

◤緊急事態宣言、コロナ過の影響◢

2000年以降のデータに関しては、別のサイトを参考にしてみました。

こちらのサイトはスプレッドシートになっているのとダウンロードも出来たので、2021年までの直近5年分をグラフ化してみました。
※2022年から2023年のデータが無いのは残念です

ダウンロードしたデータからExcelでグラフ化してみました

このグラフはコロナ過の影響も有るのかもと出したものです。

2017年は、8月9月10月が高く、他の月はそれほど差が有りません。
2018年は、7月8月9月が高く、次いで5月10月、逆に3月が低いのが分かります。

2019年は、2018年と同じような傾向と言えます。
しかし、
2020年の後半から大きく出生率が下がり、2021年の頭に掛けて下がっているのが分かると思います。

この下がり方は例年にない傾向ですので、新型コロナの影響とみて間違いないでしょう。

その後の出生率の統計データが無いので、その後のコロナ過の影響がどうなのか微妙に分かりませんが、全体的な出生率の低下も伺えるデータとなっていました。

イレギュラーなデータは外すとして、8月から10月ごろの出生率が高く、2月から4月ごろの出生率が低いと分かります。

◤昔と今との違いは何だろう◢

昭和39年(1964年)くらいまでは、1~3月が高く、6月が低い。
ここ最近は、8~10月が高く、2~4月が低い。

子供は10月10日で生まれると言いますので、それを加味すると
※何が言いたいのかはご察し下さい💦

昭和39年(1964年)くらいまでは、3~5月が高く、8月が低い。
ここ最近は、10~12月が高く、4~6月が低い。

面倒なので昔と今という言葉に変えます。
劇的な変化をもたらしたのは、クーラーの影響と見ていました。

クーラーが普及し始めたのは1950年代、暖房付きが普及し始めたのは1970年代と調べて分かりました。

ただ一般家庭にまでクーラーが普及し始めたのは1980年ころだったと思います。

昔の3~5月が多いのは、冬場は暖房も無く寒かった。
8月の低いのは、クーラーも無く暑かった。

私の元々の考えは、上記でしたが厚生労働省の統計データを見るとこれだけの影響ではないと判断しました。

何かと考えた時、これだと思ったことが出てきました。
それともう一つ夏場は暑いので窓を開けていた為、蚊の存在を無視できません。

昔は蚊を避ける為、蚊帳(かや)と呼ばれるテントの化け物のようなものを寝室に張り、その中で家族全員が集まって寝ていました。

特に核家族化していない昔は、親だけでなく、その両親と子供たちが夏場に限っては一緒に寝ていたというのは無視できません。

複合家族というのと、蚊帳の存在によって大きく出生率に変化がもたらされていると考えました。

※蚊帳自体はクーラーの普及、アルミサッシや網戸の普及により減少しています


今に関してはこんな説が有ります。

夏生まれが多い理由について、明確な答えは出ていませんが、考えられるのは風邪を引きにくいことと、洗濯物が乾きやすいことがあげられるでしょう。
 
生まれたての赤ちゃんには、ママからもらった免疫がありますが、生後2ヵ月を過ぎると免疫が減り、さまざまな感染症にかかりやすくなると言われています。
 
寒い冬場は風邪やインフルエンザなどの感染症が流行しやすいため、冬よりも病気リスクの少ない夏場に出生が集中するのではないかと考えられます。

色んな所で見かけます

と有りますが、実際の所どうかなと思います。
そこまで逆算してなく、ごく自然な事象で統計に変化が出ていると私は見ています。

※ここ最近は、10~12月が高く、4~6月が低い。
10~12月が高いのは、クーラーがあるとはいえ夏場を避け少し涼しくなってきた秋を狙った。

4~6月が低いのは転勤などでそれどころでは無かった。
※元々は昇給・昇格などの影響を受けて多いのかと思っていましたが

◤さいごに◢

私の見解をまとめると、以下になります。

昔は複合家族でクーラーも無く、蚊帳の存在が大きかった。
冬場は暖房もないため、春ごろに集中した。

今は核家族化が進み、子供も自分の部屋を持つようになり、年間のばらつきは少なくなったものの、転勤の影響を大きく受けた。
夏場はクーラーがあっても、秋ごろに集中した。

その結果が出生率として、
昭和39年(1964年)くらいまでは、1~3月が高く、6月が低い。
ここ最近は、8~10月が高く、2~4月が低い。
に出ていると判断しました。

断っておきますが、あくまでも私の推測にしかすぎません。
ただ、複合家族から核家族化、子供の部屋、蚊帳の存在、クーラーの普及、転勤の増加は無視できないと思います。

そして現在は、新型コロナの影響が少なからず出ているはずです。
この結果は統計データが出たらまた推測したいと思います。


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