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先輩は、頭は良かったが使う所を間違えていた💦

私が初めての転職を経験し、半年ほど経った時だから24歳の時なのかな。
後に私も利用することとなる国内留学から3歳上先輩(Iさん)が戻ってくることとなりました。
 
短大の卒業式では総代も務められたという優秀さもあってか、元々配属される予定だった方を蹴って、強引にセンター長が連れて来た方だ。
 
元々グループも違っていましたし、接点も無いままに1ヶ月が過ぎたころ状況が一転します。
センター長が丸一日机の前に先輩を座らせて小言を言っています。
 
実はセンター長、パワハラが凄くてもう何名も退職されているとか、そのターゲットに先輩が成り始めたようです。
次の日も、その次の日も先輩はずっとセンター長の前に座らされて小言を言われ続けていました。





この日、先輩は一日中上司に叱られていました

その小言は私の所にもところどころが聞こえてきますが、常人だと病みます確実に。
他の同僚たちは先輩にターゲットが移動したので、逆に何も言わず安心してるくらいの状態です。
 
そんな状況に私自身いたたまれなくなって、ようやく小言が終わってセンター長がいない時を狙って先輩に話掛けてみました。
 
私「大丈夫ですか?
先輩「何が
 
私「いや、あの、毎日センター長に小言を言われているようだし
と聞きました。しかし先輩からの回答は想像しているような回答とは全く違っていました。
 
先輩「怒られるのも、叱られるのも仕事、怒られている間は仕事もしなくて良いし、怒られているだけで給与が頂けるのであれば、これほど楽な仕事は無い
 
この言葉を聞いて、この人は心配しなくても大丈夫な人だった、私とは住む世界が違う住人だというのが良く分かりました💦





私とは、住む世界が違うと認識した瞬間

センター長の小言は1ヵ月、2ヶ月と続きました。
その頃には私も全く気にしなくなりましたが、ずっと小言を言い続けられるセンター長は凄いと思いました。





日々続けられる上司と先輩によるボケとツッコミ

しかし、3ヶ月目に差し掛かろうとした際に、センター長に愚痴られました。
 
叱り疲れた。。。明日からもう叱らない。





全身全霊を傾けて果敢にチャレンジした上司、しかし真っ白な灰になってしまった💦

先輩の竹の様にのらりくらりしなる作戦、頭脳戦の勝利かと思えた瞬間です。
でも逆に、よく2ヶ月も叱り続けられたものだと感心してました。
例えるなら、地蔵に向かって叱りなさいみたいな刑です。
この根気強さは私には真似できません。





何もせず勝つとは孫子の兵法にも勝る戦略である

パワハラ上司への究極対処法として紹介したい所ですが、常人には出来ません
その後分かるのですが、これには絶対的な法の解釈と解雇されない為の人事の動き、就業規則の深い理解昇格を諦めた上で出来る技なので、出来るはずが有りません。
 
そして、私に面倒を見て欲しいと指示がありました💦
先輩だが、先輩と思わなくて良い、部下と思って指導含めてやってくれとの指示です。
 
まあ、実際に使うようになって、分かりましたが、就業時間はとことん手を抜きます。





手を抜く先輩

そして残業に成ったら仕事をし始めます。





急に仕事をし始める先輩 指は広げられません

今の時代だと違法となりますが、残業制限なども有りました。
今月は30時間までと言われると、それ以上やった所でサービス残業となる奴です。
 
私は基本残業などしないし、大半半分以下の時間で終わらせて、残りを自己研鑽に当てていましたので、残業が必要な場合など滅多に有りません。
 
先輩は毎月残業制限までピッタリ仕事をし、サービス残業は一切しません。
こういう仕事の仕方をするので、毎日叱っていましたし、他の人から見たらビビるような叱り方だったと後に言われました。





日々繰り返される先輩との死闘、先輩は南斗聖拳の使い手だった。

そんな先輩と私でしたが、就業時間が終わるとまるで真逆の仲の良い先輩後輩に変ります。
先輩がダメなのは仕事だけ、仕事以外では人としても信頼が出来、中々に面白い。





業後の私と先輩はほんと仲良しです

妻が働くようになって自動車を取られてしまった時などは、自宅まで車で送ってくれたりもしました。
ホンダのシビックに乗っていましたが、この車はなんていう車と尋ねたら「日産のシルビア」と言われました。





日産のシルビアだと偽って女子高生を・・・。

メーカーも車種も全く違います。「」しか合ってません。
よくよく確認すると家出してしまった妹の車をそのまま使用しているとのこと。
妹さんは何処に・・・?
 
そんなある日、残業制限を迎える前に帰ろうとしていましたので「あれ今月はまだ残業制限に成ってないけど?」と話をすると。
これ以上やると等級が上がるからしない」とのこと。





真剣な顔をして等級計算をしている先輩

その知識力を仕事に活かすことが出来たなら、この人は凄い人なのに、この人は仕事をいかに手を抜くかの方に天才の人だ。
 
私は天才の有り方を目の当たりにしました。悪い意味で。
そんな先輩とのやり取りも私の転勤(私も国内留学が決定)が決まったので、3年ほどでしたが、上司からは「私の目が黒い内は絶対に昇格させない」とも言われていました。





転勤となった私ではなく、女子高生を追いかけていた先輩

転勤し、先輩の面倒を見ることとなった私の後輩が2年後に東京に出張して来て、私に言いました。
 
先輩(私)がいるときは、どうしてあそこまで叱っていたのか、業後は仲良くしていたのか分かりました。
今は私がその役目をしていますが、毎日叱っています。とのこと。
 
まあ仕事以外はほんといい人なので、ほどほどに。余り張りつめてやり過ぎると疲れると思うので気長にね。と励ましになったかは分かりませんが、アドバイスしておきました。
 
その後先輩を見かけたことは有りませんが、職場を異動となった事を風の便りに聞きました。
肉体労働とまでは行きませんが、基本体を動かす職場です。
 
流石にさぼれないとは思いましたが、その職場でどのような天才ぶりを発揮したのか微妙に気にはなっています。





その後、先輩がどうなったのか私は知らない。

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