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お寺を悩ませる、ねこふんじゃった。

最近、境内にねこのふんが多い。

とはいっても、うちでねこを飼っているわけではなく、野良猫の落とし物。この迷惑な落とし物に、はたはた困っているのだ。
ねこ好きのみなさんには申し訳ないが、匂いもきついし、ハエがぶんぶん飛ぶ。

対策として、ねこよけを撒くのだけれど、ほとんど効果がないし、これも考え物で、ねこよけ自体の匂いがきつかったりするので、下手をすると境内一面がトイレの芳香剤のような香りに包まれてしまう。

だから、一番いいのは後処理のそうじ。

でも、そうじをしたそばから、またしていく。
だから、またそうじをする。
また、していく。
その繰り返し。


いたちごっこ。いや、ねこごっこ。
こうなってくると訳が分からなくなって、そうじをするからふんをされるのか、じゃあそうじやめればいいやん!と、意味の分からない思考になってきたりする。

どうやら、この無限ループの根本原因は近所にえさをやる人がいるようだ。近隣の住民も困っているようで、町内に「野良猫に餌をやらないでください」という張り紙がされた。

それでも、あまり状況は変わらない。

世間はねこブームだというが、この実態を昔から見てきているのであまり好きになれない。

考えてみればねこたちは、雨の日は本堂の縁側に雨宿りし、暑い日は木陰の下や山門あたりでくつろいでいる。コンクリートの住宅街にありながら、広く木々が生い茂るお寺はどうやらねこにとって、天国のようだ。
いや、極楽か。

そりゃ、おしりもゆるみますわな。

ねこ「ふん」じゃった騒動はまだまだ続きそう。
「ふん」だけに、うーんうーん。
はい、オチがつきました。


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