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07 心楽麺館

上海式麺料理の基本の味。

【お勧めシーン】 1人ランチ、1人夜食、麺アテンド
【こんな人に】 麺料理好き、本場の麺を食べたい、1人行動多め、地元人気重視、相席&行列可

7〜8年前に一度取材し、厨房から出てきた人の良さそうな上海人のおじさんに「これは多分おいしいお店」と思い、その通りだった麺料理店。
上海式の麺というと定義はなかなか曖昧だけど、甘め醤油ベースか出汁ベース(透明スープ)のスープに細ストレート麺、その上に炒めたて熱々の頭(炒めもの)がのっているのがスタンダードだと思う。この店は老舗ではないけれど、その理想系を出してくれる。
地元的には「大腸麺(モツ炒め麺)」(41元)や「葱油拌麺(ネギ醤油まぜそば)」(15元)が人気。でも個人的にいちばん好きなのは「清炒蝦腰麺」(59元)。出汁ベースのスープなのだが、腰(豚キドニー)炒めが甘辛醤油味なので、甘め醤油ベースのスープっぽさも味わえる。
2色に分かれた見た目も、シャキシャキの鶏毛菜(青菜の一種)たっぷりなのも完璧。
出張者や旅行者に「麺が食べたい」と言われたとき、この店に連れて行って「エビコシでいいよね?」と聞き、「エビコシって何?」と戸惑っていた彼らが、「何これ、おいしい」と言ってくれるところまでがこの麺の魅力。

「清炒蝦腰麺」(59元)。あっさりなのに出汁と甘辛醤油炒めの旨味がたっぷり。

ランチタイムは並ぶこともあり、並ぶ場合はだいたい地下席になってしまうので、時間を少しずらしていくのがお勧め。
秋冬は上海蟹を使った麺も。同行者がいる場合は、麺にのせる頭だけ何種類か頼んでシェアするのもよいと思う。深夜2時までやっているので夜食にも。
「オークラガーデンホテル上海」の近所なのに意外と日本人に知られていないので、もっとここの存在を知らしめたい。


<これもお勧め>

「蟹粉蝦仁麺」(128元)。上海蟹の蟹味噌とエビ炒めの麺。高いけど、シーズンに上海に来たならぜひ。まぜそばとスープ麺を選べる。
「心楽目魚麺」(38元)。イカと高菜炒めの麺。このあっさり出汁スープにハマると、日本のラーメンが濃すぎると感じてしまう。

<DATA>
上海市卢湾区進賢路120号 
地下鉄1、10、12号線「陝西南路」駅3号出口から徒歩約8分
10:30-翌2:30 (日曜日は夜20:30まで)
☆予約不可。レジで注文、支払いを済ませてから席で待つシステム。

(掲載日:2023年11月26日)
※メニュー内容、メニュー名、値段、店舗の外観や内装は掲載日の時点のものです。

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