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015  毒蛇麺館

甘辛炒めもの麺の最旬話題店。

【お勧めシーン】 1人ランチ
【こんな人に】 2024年現在話題の店が気になる、地元人気重視、上海式の麺に興味、相席OK、行列OK

2023年にちらほら名前を聞き始め、ふと気づいたら店舗が増え始めていた。最近オープンした静安寺店は『久光百貨』の裏手にあり、連日大行列ができている。
個人的には、本店が西宝興路(不吉エリア。怖い話系の取材で行ったことも)にあることが気になっていた。インパクトのある店名の由来は、オーナーの娘が巳年だったことと、「独舌(唯一無二の味のような意味)」と「毒蛇」の発音が同じだから、とのこと(でも、それにしても……)。
お店の売りは、上海の庶民的な麺料理。以前紹介した『心楽麺館』をスタンダードな上海麺とすると、『毒蛇麺館』はさらに庶民的で土着的な麺料理を出している。甘醤油ベースの、あのスープの味が好きな人にはたまらない麺だ。
お勧めはいろいろあるのだけど、思い切って頼みたいのが「西宝興路兜一圏湯麺」(80元)。怖い名前。「西宝興路をひとまわり」みたいな意味。豚レバー、豚キドニー、豚モツを甘辛醤油味でザクっと炒めた具材が、細ストレート麺醤油甘口スープに乗った麺で、上海の「大腸麺(ホルモン麺)」が臭くて苦手だという人にも試してもらいたいと思う。
で、この麺だけ値段のとおり量が2倍なので、いろいろ食べたい人は2人でシェアを。人より大食いという人にはちょうどいい量だと思う。

「西宝興路兜一圏湯麺」(80元)。量も器もほかの麺の2倍。すごくお腹すいたときにお勧め。

普段は相席でぎっしりで、4人掛けのテーブルに1名様4人という感じ。なので、ほかの人が頼んだものをよく観察できるのだけど、ほとんどの人が「拌麺(混ぜそば)」を頼んでいる。でも、どうしてもやっぱりスープがおいしいから「拌麺」はまだ未体験。「次こそ」とは思うが、いつも結局スープのある麺を頼んでしまう。
サイドメニューもいろいろあるので今後も通いたい。でも、もう少し人気のほとぼりが冷めてほしいなと思う。


<これもお勧め>

「腰花蝦仁湯麺」(49元)。豚キドニーとエビ炒めの麺。このスープの味、知ってほしい。
「鶏毛菜」(3元/手前)と「藤椒双脆」(12元)。青菜と、麻辣味のホルモン和え。値段も魅力。
「南乳炸猪排」(17元)。腐乳で味付けした豚カツ。ウスターソースに味が似た辣醤油につけて。

<DATA>
上海市静安区愚園路140号
地下鉄2、7、14号線「静安寺」駅2号出口から徒歩約3分
10:00-22:30
☆食事時を外して行くのがお勧め。大人数より1人のほうが早く案内してもらえる。

(掲載日:2024年1月21日)
※メニュー内容、メニュー名、値段、店舗の外観や内装は掲載日の時点のものです。

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