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普通の会社員です。 最近は、生成AIを使って、いろいろ試しています。 クリエイティブ、…

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普通の会社員です。 最近は、生成AIを使って、いろいろ試しています。 クリエイティブ、社会科学、人文学に興味があり、本を読んだりします。

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COTENの資金調達(COTEN投資)の考え方があまりに素晴らしかったので、自分なりに整理してまとめてみた

2023年10月6日にリリース (*1) された株式会社COTENの資金調達について、これが従来の資金調達とは異なるチャレンジングな方法であることが、COTENのYouTubeチャンネルやnoteで配信・発信されていました。 これらのメディアで述べられていた内容が、今後の社会の方向性をよりよい方向に持っていくためのとても素晴らしい考え方と感じたので、自分のなかにこの考えをインストールしてストックするためにも、自分なりに内容をまとめてみました。 何かの参考になれば嬉しいです

    • 人間とAIの役割 -人間に求められることとは-

      LLMをはじめとする生成AIが目覚ましい発展を遂げており、AIの活用領域がどんどん広がる一方で、人間の活動範囲や役割が狭まってきているのではないかという感覚を日々感じています。 この感覚について自分なりに整理してみて、これから人間に求められる役割について、少し言語化してみたいと思います。 生成AIのプロセス 生成AIを活用するプロセスを大まかに考えると、以下の4つのプロセスに切り分けられます。  1. 入力:生成AIに対して、プロンプトなどの入力情報を入力する  2.

      • 今年学びたいこと

        今年は、「物語性」「ストーリー性」について学んでみたいと思います。 なんとなく概念的にわかっているような感覚はあるけど、いまいち言語化できないので、今年の学びのテーマとして掲げて、すこしでも解像度を上げられればと。 生成AIの発展により、いろいろなコンテンツがより一層増えていくなかで、「物語性やストーリー性は、コンテンツのおもしろさや価値を決めるひとつの大きな要素になるのでは?」という仮説を持ちつつ、学んでいきます。 #今年やりたい10のこと

        • ベスト本2023

          2023年もいくつか本を読みましたが、ベスト本はこれでした。 日本が直面している社会課題について、社会科学的な観点から社会の変遷を踏まえて述べつつ、「これからの日本は、こういう社会モデルであるべきだよね」といったことがわかりやすく書かれていました。 個人的な大きな気づきはこの社会モデルではなく、「人間は、本能的に情報を外部化する」という部分でした。脳機能だけでは情報を管理できなくなった人間は、文字を発明し、印刷、デジタルと情報を外部化する方向にどんどん進んでいます。アート

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        COTENの資金調達(COTEN投資)の考え方があまりに素晴らしかったので、自分なりに整理してまとめてみた

          "最近の学び"を図にしてみてた

          何と言っても、AIとアートの関係性を切り口に、アートについての解像度が上がったのが、最近の学びです。 この問いに対する、ひとつの考え方を学ぶことができました。その考え方を簡単にまとめると、 人間は、生存するために情報の伝達や記憶の外部化が必要であり、その過程で認知機能が発展してきた 認知機能が発展すると、情報の伝達方法として、芸術的表現を用いるようになった この芸術的表現によって、人間の認知はさらに拡張し、経験に豊かさが生まれた この豊かさな経験を他者に伝達するため

          "最近の学び"を図にしてみてた

          day 30|レビュー&フィードバック形式で、ChatGPTからアートを学ぶ

          ChatGPTを使用してアートを学べないか? 今回はChatGPTを使ってアートを学ぶ方法について、試行してみました。 ただ教えてもらうだけでは、あまりおもしろくないので、アートに関する自分のレビューに対して、ChatGPTからフィードバックをもらうかたちで、学んでみようと思います。 実施内容の確認 まずは、どのようなやりとりで進めていくか、指示内容をChatGPTに確認してもらいました。 ここでのポイントとして、 自分のレビューに対して、フィードバックをもらう

          day 30|レビュー&フィードバック形式で、ChatGPTからアートを学ぶ

          day 29|AIアートとしてのアートスタイル

          これまで、アートの起源や歴史、そしてAIがアートにどのような影響を及ぼすのかについて、noteに簡単にまとめてきました。 (以下、参考文献) アートの起源について アートの意味について AIアートについて また、AIアートは今後どのような影響を及ぼし、どのようなアートスタイルを確立していくのかを考えるにあたって、写真がアートに与えた影響について調べてみました。 (以下、参考文献) 写真がアートに与えた影響について 調べた内容を簡単にまとめると、私の理解は以下の

          day 29|AIアートとしてのアートスタイル

          day 28|AIがアートに及ぼす影響

          AIの発達により、多方面に様々な影響が及んでいますが、アートの領域もそのひとつです。この事例のように、すでにAIによるアート領域の拡張は進みつつあると思います。 そこで、今回はAI時代のアートについて述べた論文がありましたので、その内容について簡単に触れたいと思います。 Art in an age of artificial intelligence論文はこちらです。 この論文では、AIがアートに及ぼす影響として、以下の5点が挙げられていました。1つずつ見ていきたいと思

          day 28|AIがアートに及ぼす影響

          day 27|写真がアートに及ぼした影響

          前回は、写真の誕生がアート界に与えた影響について触れてみました。 写真が誕生する以前は、現実世界を忠実に表現する "写実主義" がアート活動の主流でしたが、写真の登場により、そのトレンドに変化が起きました。現実世界の忠実な再現は写真によって代替されたため、アート側は現実世界の本質についての認識を改め、色彩・光・動きなどの表現にフォーカスをあてる "印象派" というアートスタイルの誕生につながりました。 印象派の誕生後、アートのトレンドがどのように変化していったのか書いてみ

          day 27|写真がアートに及ぼした影響

          day 26|写真の誕生に学ぶ画像生成技術のインパクト

          生成AIはどのようなインパクトをもたらすのか? 生成AIが目覚ましい技術革新を遂げ、社会に浸透し、社会にどのような変化をもたらすのか、とても興味深いところです。 画像生成AIの技術進歩も留まることを知らず、例えば、アニメーションの生成(というかコピーに近い?)もできてしまうようです。 このように、誰もが簡単に自分の求める画像を生成できるようになると、自分の身のまわりで一体どのような変化が起きるのか。 アートの歴史を振り返ってみると、そのヒントがありそうです。 今では

          day 26|写真の誕生に学ぶ画像生成技術のインパクト

          day 25|AIとアート (4)

          前回、「AIが制作したアート」というバイアスを伴った状態でアート作品を閲覧したときの、人間のアートに対する評価についてレビューをしました。 前回は実験の方法や結果についてフォーカスしましたが、"Disucussion"の部分にも興味深い論考が記載されていたので、今回はそちらにフォーカスをあててみたいと思います。 こちらがレビュー対象となる文献です。 参考文献;Bias against AI art can enhance perceptions of human cre

          day 25|AIとアート (4)

          day 24|AIとアート (3)

          前回のレビューでは、人間は、AIが制作したアートか人間が制作したアートかを判別できないという実験について触れました。 では、あらかじめ「AIが制作したアート」と「人間が制作したアート」がそれぞれ分かっている状態で作品を鑑賞した場合、人間はどのように反応するのでしょうか? このテーマに関する論文について、簡単にレビューしたいと思います。 参考文献;Bias against AI art can enhance perceptions of human creativity

          day 24|AIとアート (3)

          day23|AIとアート (2)

          この問いに対して、今回は、アート様式のひとつである "Abstract expressionism (抽象表現主義)" の観点からAIアートについて述べた記事に触れてみたいと思います。 参考: 抽象表現主義 Is AI the New Abstract Expressionist?反抗的拒絶としてのアート様式 "抽象表現主義"というアート様式は、第二次世界大戦後に生み出されました。当時の伝統的慣習に対する反抗的な拒絶として、個性や自由を大胆かつ抽象的に表現するスタイルで

          day23|AIとアート (2)

          day 22|AIとアート (1)

          AIが生成したコンテンツは、社会に受け入れられるのか? 生成AIの発展により、誰でも手軽にクオリティの高いコンテンツをつくれるようになってきており、今後さらに、社会のなかでAI生成コンテンツが使われるようになっていくと考えられます。 最近の例だと、日本コカ・コーラが、画像生成AIを活用したオリジナルのクリスマスカードを作成できるwebサイトを公開しています。 「AIが生成するアートは、アートなのか」 この観点について論じているエッセイがあるので、今回はそれについて触れ

          day 22|AIとアート (1)

          day 21|人間とアート (5)

          前回は、以下の記事をもとに、アートが与える影響について認知機能の観点から情報を眺めてみました。 今回は、この "5 Things Make Art Meaningful" のなかで取り上げられていた実験モデル(the mirror model of art)を適用した結果について見ていきたいと思います。 著者は、実験から得たデータを分析し、人々がアートから得る意味や理解、洞察について5つの項目に分類しています。 1. Insights about oneself and

          day 21|人間とアート (5)

          day 20|人間とアート (4)

          この問いに対して、自分なりの仮説を立案し、ChatGPTにレビューしてもらいつつ、web記事を参照しながら仮説の検証を進めてきました。 今回も、アートが与える影響について、調査していきたいと思います。以下の記事は、認知能力の観点から研究したものになります。 5 Things That Make Art Meaningful 美的認知論 100年前、芸術に関するひとつの視点として「美的認知論」が提唱されるようになりました。この理論は、芸術がどのように理解・認知機能を向上

          day 20|人間とアート (4)