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考えることをやめてみた。

何も考えずにボーっと無駄だと思う時間を過ごす。

タイパ(タイムパフォーマンス)が大事と言われるこの時代に無駄だと思われる時間を過ごす。
何も考えずに思考をとめてみた。
そんな考えないということが必要だと思いますか?

考える力というのはこれからの時代も求められ続けるのだろうと思います。そりゃ考える力があれば、物事を解決する手助けとなり、多角的な視点で判断できるし、やはり考えることは重要。

いきなりだが自己分析をしてみた。
自分の性格からして行動することに理由を求める。ーーなんでする必要があるのか。この練習の意図はなんだろう。どうやったら上手くいくのか。ーーひとつひとつに意味を求めて論理的に物事を進めたがる性だ。
嫌味に言い換えれば理由がなければ行動しない偏屈な男だ。だけれどこの性格が私自身の成長を加速させてきた。考えて行動することで課題を解決してきた。だから自分を愛している反面、行動に意味を求めているのにそれが結果にでない。それから軌道修正してまた挑戦しても結果がでない。「こうしたらこうなるはず」と意味や理由を求めて行動しているのにその先の結果がでないという矛盾がおきる。

世の中には過程と結果が結びつかないことなんて山ほどあるというのに。

最近読んだ本の「日日是好日」
ある女性がお茶の世界を学びながら、人生に大切なことに気づいていく。著者に失礼なほどザックリな要約だが、ずっと前から興味があったお茶の世界に触れた最初の本がこれで良かったなと心から思います。
お茶の作法は畳目というような単位があるほどとても細かい。しかもなんでそれをやるの?と思う動作が山ほどあるという。ひとつひとつの作法に意味を求めてはキリがない。その行為自体に目的を見出すことは意味のないことであり、その時間こそが重要なのです。
やることが多い、動作が細かいと余計なことを考えなくなり集中する。
それが身体に染み付くと動作すら考えることをやめる。すると動作の間に隙間が生まれて気づかなかった自然の世界に気づくことができるといいます。

考えることをやめてみる。
結果をすぐに求めずに今をとりあえず生きてやってみる。きっとそういう繰り返しの中で隙間が生まれてその余白に意味を見出せるような気がします。
今まで出会えなかった新しい気づきと見ることがなかった世界に出会えますように。

#日日是好日