【現代の幸福論】時間の感覚を距離に委ねるということ
よく言われる話で、「歳をとればとるほど、1年間が短くなっていく」という言葉がある。「50歳の自分」にとって1年の長さはこれまでの人生の50分の1だが、「10歳の少年だった自分」にとっては人生の10分の1に相当する、というわけだ。
この考えは19世紀フランスの哲学者ポール・ジャネが発案したことから、<ジャネの法則>と呼ばれるものらしい。誰だって、歳を取るにつれて主観的な時間の価値はインフレを起こし、薄れていくのだ。(にもかかわらず人生の残り時間は減っていく)
よく聞く話だとは