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現代にもあるもの、ないもの

西武園ゆうえんちは
昭和の熱気溢れる街をテーマにリニューアルした

イメージを見たとき私は
クレヨンしんちゃんの
「オトナ帝国」にしか見えなかった

オトナ帝国とは
映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲』の中に登場する
懐かしくノスタルジー溢れる昭和の街を再現した遊園地である

大人たちはそこの「昭和の空気」を吸う事で
記憶を失い、子どものように変わってしまう

街に取り残されて子どもたちによって物語は進んでいく訳だがその展開は一旦さておき、

大人たちから記憶を奪い
昭和の世界へと逆行させようと企んだケンは
現代社会には"匂いがない"と言い批判をしていた

それはつまり
人と人との関係性が希薄化した事で
人間の暖かさのようなものがなくなったという事だと思う

便利さ、技術、消費に支配されている世界
私もケンのその考えには賛成である

しかし、その時代の流れに逆らうことはできない
一度便利さを知った人間はそれを決して手放さない

そんな世界でも変わらぬ人間の絆、暖かさが残っているコミュニティがある

それが家族である

野原家の絆が世界を救った

確かに人間らしさが失われつつある現代ではあるが
それでもなお変わらぬ部分がある

そんなことを気づかせてくれた
映画 オトナ帝国

西武園ゆうえんちは"懐かしさ"に触れることで
今と向き合うきっかけにもなるのではないだろうか?

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