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Revenge race ! 〜北海道マラソン2023〜

真夏のマラソンなのにPBが出せるのではないかと思っていた。

優勝した4月の長野マラソンのときよりも練習は積めていたし、暑さがある中でも距離走ができていた。
PTCのペーサーも明らかに昨年より速いグループでペースメイクしている。
6月のサロマ湖で初100kmも走りきっている。

いま思えばこれが慢心だったのかもしれない。


設定ラップは3'47にして、長野のときと同じペースで攻めてみた。
体感的にペースに余裕はある。身体も動いている。

しかし、日差しが強く、汗の量も尋常ではなかった。気温はスタート時点で30℃。(湿度も80%近くあったらしい)

13kmで脚が止まる。ラップタイムもキロ4を超える。
どう足掻いても脚が動かない。何かがおかしい。前半からこんなに動かないなんてどうかしている。明らかに脱水状態で走っていたようで、真夏のマラソンの洗礼を受けた。

DNFしたら昨年の二の舞になるとわかっていても辞めたくなるレースだった。
散々泣いて悔しい思いもしていたので辞める選択肢はなかったが、逆に昨年のレースをjogにして無難に走っていたら、今年は辞めていたかもしれない。

「最後まで諦めなければなんとかなるかも。」
そう信じて、棒のようになった脚を必死に動かした。

昨年、立ち止まってしまった新川通り。
長いスライドの中で知り合いを見つけることだけをモチベーションに走り続けた。

30kmを過ぎてからはサブスリーペースまで落ちていた。
雨が降り出す。強い日差しであたためられ続けたコンクリートの地熱と小雨が相まって、蒸し風呂のようになる。次第に豪雨になり、雷が鳴り出す。。

「天気予報の雷雨ってこのことだったのか、、」
と呑気に考えてみる。いやそれどころではない。とにかく走り続けた。


実業団選手が多数出ていた今回の北海道マラソン。
入賞できたら奇跡だろうというメンバー揃い。
もちろんわたしは射程圏内ではない。

自分のペースは落ちているはずなのに、前の選手を追い抜くことが幾度かあった。

「もしかして、もしかしたら、もしかするのか。」

応援してくれていたチームメイト、沿道の方々、近くを走っていた男性ランナーがしきりに順位を教えてくれた。

後半は、昨年走れなかった道を走れる喜びを半ば無理矢理感じながら(本当にしんどかったから無理矢理)、フィニッシュ地点に向かう。

Result
2時間52分19秒 7位入賞

結果としてはPB+10分だったが、記録云々ではなかった。

スライドで知り合いをたくさん見つけられて、新川通りを笑顔で走ることができた。

それだけでなく、各所の写真もちゃんと笑って走れていた。

(半分苦しそうだけど)


リベンジは果たせたと思う。


〜余談〜
今回の補給はジェルではなく「黒糖わらび」1つ。
(好きだったから使ってみた)

15kmで摂取したところ、咀嚼するのに時間がかかって15秒のタイムロス!🤣
う〜ん、勝負レースには使えなさそうだ。。



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