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小さな事業会社にいるUX/UIデザイナーがこの2年間読んだ中で良かった本8選

こんにちは。
2021年も残り少なくなってきたので、何かまとめ的な事でもしようかなと思い立ち、小さな事業会社でたった1人UX/UIデザイナーの私がこの2年間で読んだ本の中で良かったなーと思った本をご紹介しようかなと思います。

同じように少人数スタートアップのデザイナー、小さなSaas事業会社の1人目デザイナー、サービスやプロダクトのUX/UI改善を任されているデザイナーの中には、私がこの2年で抱えたのと同じような悩みを抱えている方も多いのではないかな、と思います。特に1人だとデザインの相談が出来る人が側にいないので、何かヒントを得られないかな?と、役に立ちそうな本を手に取って片っ端から読んだりすると思います。

私もこの2年で自分史上最高にたくさんの本を読みました。(あくまで自分史上です!)手がかりが何もない中で悩みに刺さる本を探すのは結構大変だったので、同じような境遇の方が書籍を探す際の一つの手がかりになれば幸いです。

最初の頃の悩みも振り返りながら時系列に沿って紹介しています。ご自身の環境とも照らし合わせてご参考にしていただければと思います。

まずは何から始めたらいい?

まさに1人目デザイナーや少人数のチームで改善を始めるにはどうしたら良いだろうか?と悩んでいる人には良い本だと思います。

最初の頃は周りからの期待に応えるように、社内から頼まれる小さな成果物で信頼を積み上げながらこの本に書かれていることを少しずつ実践してみたり、CHAPTER 1の内容を社内に発信して共感してくれる人がいたら巻き込んだりして、手探りで問題解決の糸口を探していました。

UX改善と言っても小さな組織だとリサーチ部隊がちゃんといる訳ではないので、実際は手の届くところのユーザビリティ改善から始める場合も多いと思います。表記揺れやエラーの改善などが済んできた頃、もう少し踏み込んだフローの改善に着手しようと思い始めた際に役立ったのがこの本です。使いにくいと評価されてしまっているプロダクトは大抵がタスクベースの設計思想で出来ているので、オブジェクトベースの操作手順に直していくだけでも顕在化していた多くの問題を解決できるようになって来ました。

UXデザインの手法を取り入れて実践する

顕在化している問題が徐々に改善され、手がかりになる情報が見えにくくなってくると潜在的な問題を探る調査が必要だと感じるようになって来ます。「でも調査って難しそうだな…何をしたらいいんだろう?」と迷っていた頃にたまたま出会ったUXリサーチャーさんにお勧めしていただいたのが初学者向けのこの本です。UXデザインの基礎知識や考え方、具体的な手法までの知識を網羅的に得られるので、今の悩みや自分の置かれている環境と照らし合わせて進め方を考え始めるには大変参考になりました。

「一冊読んだだけで分かった気になってはいけない!」と次に紹介する2冊も読んでUXデザインの理解を深めようとしてみました。
最近出た本ですが、まさに取り組み始めた・これから始めてみる人がわかりやすいように優しく書かれているので、ユーザビリティエンジニアリングだけでは分かりにくかった部分や、躓いてしまった時に読むと理解を深める助けになりそうです。特に私のように1人で始めようとしている人に向けたアドバイスもたくさん載っているので、もう一年早くに読んでいたらもっとスムーズに動けていたかも?とも思いました。

UXというよりもデザインワークに取り組むためのリサーチに関して書かれた本なので、上記2冊とはやや方向性が違ってはいるものの、デザイナーとして必要な考え方の解説や、周りを巻き込むのに必要なチームビルディングの考え方・組織構造に関しても触れられているので学びの多い本でした。

人間の特性を理解する

人間の脳は体験をどう処理しているのか?を解説した上で6つの認知プロセスをもとにした枠組みを使って調査から得られた定性的データを分類するユーザーリサーチの方法を紹介した本。定性データがある程度集まって来たら、ちゃんと分析をしてみたくなりましたが、まだまだ理解が浅く不安でいっぱいなので自分の知識を深めるためにも読んで良かったと思えた本です。

ビジネスとの繋がりを理解する

顧客満足度向上を礎とした収益策の手引き書。プロダクト開発を行う会社であれば顧客満足度に寄与するユーザー体験は無視できない物のはずです。自分たちの活動がどのように収益に結びついていくのか?を理解して、どのように顧客満足度向上を実践すべきかが学べる良書でした。なぜユーザー体験を向上する事が会社にとって大切なのか?を社内の他部署の人に理解してもらおうと説明する時にも参考になるかもしれません。

おまけ
合意を得るためのコミュニケーション

自分の作った物でもデザインの説明って難しいですよね。なぜその表現方法を選択したのか?ステークホルダーに上手に説明する事が出来なければ、相手の都合や好みに沿った修正をあてなければならない…。私は話すのが苦手なので特にデザインの説明が必要な場面ではいつもプレッシャーを感じてしまいます。

そんな気持ちを少しでも和らげられないかなーと手にしたのがこの本です。相手の立場の違いによってどのようなポイントを重視するのか?どのような話の運び方が効果的か?などが理解できるので、これからデザインの説明をする場面が増える人におすすめです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
どの本も気付きや学びの多い素晴らしい本でした。私と同じような悩みを抱えている人のヒントになれば幸いです。

とはいえ、組織の中で1人でデザインを実践するならば、本を読む前にまず最初は自分を信じて社内での小さな実績を積み重ねて信頼を得る努力をするのが一番良いような気がします。

スライドをまとめて人を集め、説教くさい話をするよりも「もっと使い勝手が良くできないかなぁ」という要望に対する解決策をささっと形にして見せて説明した方がステークホルダーにデザイナーとしての能力を実感してもらえますし、「この人なら任せても大丈夫!」という安心感を持ってもらえて、やりたい事ができるようになると思います。まさに百聞は一見にしかずですね。

そんな私はプロダクトやサービスが少しでも良くなるようにと日々モヤモヤ考えて得た学びや気付きをTwitterで発信しています。発信なんて苦手でしたが、ようやく慣れて来た気がします。(と、言っても日に一度つぶやく程度ですが)もし良ければフォローしてみてください。

それでは!

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