マーブル・チョコレート
銀色の包み紙を解き、露になった茶色い粒。
唇でそっと咥えて口移す。
互いの熱で溶けて流れ込む2つの液体を何回かに分けて飲み込む。
火のついた煙草の先端がずいぶんと首を垂れているのを横目に見るも
絡まり合う舌は動きを止めない。
次第に鈍り始める思考に反して、皮膚は敏感さを増していく。
リズムの狂った血流が、高鳴る鼓動と共に全身を駆け巡る。
嗚呼。
お前とこのまま
ぐちゃぐちゃに
溶けて
混じり合って
何もかも俺の物にしてやりたい
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