もしかしたら同性愛者なのかもしれない。

そう気づいたのは高校生の頃だろううか。

友達が恋人と上手くいっていない話を聞くと、
“自分だったらその人より幸せにする自信あるわ“
と謎の自信を抱くようになった。

と同時にガッカリもした。

なぜなら自分はその子と同性だから。付き合えないから。

私が学生の頃は今のように同性愛とかLGBTとか知ってる人も少なくて否定的な意見が多かった。私も周りに合わせた意見をしていた。自分がそうではないと思いたかった、世の中が“普通“という人間でいたかった。
高校生といえども未熟な子供だったから周りに合わせることで自分を守っていたんだろう。

同性の人を好きだと思う気持ちもあったけど、異性が好きな気持ちもあった。
だから異性とお付き合いをすることもあった。

大人になった今でも自分は何者なのかが分からない。
分からないというより“分かろうとしてない“という方が正しいのかもしれない。
異性も同性もどちらも有りな人間なのか、それをなんと呼ぶのか、調べる気も起こらないからだ。

同性が好きだって思うだけで付き合った経験はない。

その一歩を踏み出せない。
勇気を持って踏み出したその一歩が関係を壊すかもしれない。
今の関係が崩れるくらいなら今のままでいいと思ってしまう。

だから今も、好きな人が冗談で言ったことを間に受けて、失恋した気持ちになったり、嬉しくて幸せホルモン爆発してるんじゃないかと思うくらいバカ喜びする勘違い野郎をしている。

この人もいずれ恋人ができて結婚するんだろうな。いや、教えてくれないだけで恋人がいるのかもしれない。
いつかその時が来るのだろうけど、それを知ってしまったらどん底に落ちてしまいそうだな。
やけくそになって自暴自棄になって変な人に引っかかりそうだな。。

そんな起こってもいないことを妄想するのはよくない。
今を大事に過ごそう。

結局自分の気持ちを押し殺してこの先も生きて行くんだろうから。