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2歳3か月、排泄の自立を目前に振り返る:教えられたのは赤ちゃんの持つ力。

つい先日のできごと。

朝起きて、「ちっち でる~」「ちょっと待っててね~」と笑顔でリビングのドアをしめる2歳3か月の娘。気になって少し待ってからトイレのドアを開けると「こないで!せっかく やってるのに!」と再びドアを閉める。このやり取りを数回繰り返して、覗き見を断念。

排泄は子どもの最初の自立。
まさかわずか2年と3か月でこんな寂しい気持ちを味わうことになろうとは・・・

この気持ちが新鮮なうちに、振り返りたい。学びが多すぎた排泄コミュニケーションのこと。

布おむつ/おむつなし的自己紹介

長女 2歳3か月(生後3週間からゆるゆる布おむつ開始)

・長女の産前休暇中。図書館でおむつなし育児の本に出会い、その存在を知る。今の時代に布おむつなんてやる人いるの!?と驚きリサーチすると、なにやら楽しんでいる発信ばかり。気になる。

・生後3週間。新生児との生活にも慣れてきた。まだあまり身体は動かせないけど少し余裕が出てきて新しい刺激が欲しくなったころ、布おむつデビュー。

・生後3か月。おむつなし育児なるものを開始。日中の解放タイムを導入。
・生後5か月。ホーローおまるデビュー。

・1歳半。自己申告からのおまるでおしっこうんち。ノーパンだと(服を脱ぐ必要がなければ)自分でおまるに座っておしっこうんちできる。このころはお出かけ先にもホーローおまるを持参(移動が車だからできるんだけど)。

・1歳7か月。保育園でトレパン導入。家ではノーパン(夏だったから)or布おむつをいれないおむつカバーのみで過ごす。
・1歳9か月。トレパン卒業・お姉さんパンツ(80)導入。きっかけはトレパン(75)のサイズが小さくなったから。がしかし、弟が生まれ長いスランプ期に突入。

・2歳3か月。現在。昼間/夜間いずれも失敗ほぼなくなる。

長男 0歳4か月(退院して生後8日目からほぼ布おむつ生活)

一応買っておいた新生児サイズ紙おむつ1パックを全然使わず、生後3か月での実家帰省時にぎりぎり使い切るもサイズアウト目前だった・・危ない。

家で紙を使うことはなく、一人で子ども二人見なきゃいけないお出かけ時とかには無理せず紙おむつ。

あ、おしっこ出たそうだな~というときにおむつ開けたまま待ってみたり、ホーローおまるを一緒に抱えながら授乳したり、うんちをおまるでキャッチしたり、な日々。

教えられたことは、赤ちゃんの持つ力。

生まれてから今までの排泄コミュニケーションで教えられたことは、赤ちゃんの持つ能力。

まさか新生児期からおしっこ出たいよ~って泣いて教えてくれるなんて、考えてもみなかった。

まさかたった1歳半のまだ話し始める前の子どもが自分でおまるに座っておしっこうんちができるなんて思ってもみなかった。

まさか2歳3か月で子どもが親元から離れる寂しさを味わうとは。。

驚くことだらけ。

学んだことは、まず、「知ること」の大切さ。

地域で子どもを育てるということもなく、大きな家族で父母や祖父母と一緒に暮らしながら子育てをしていたむかーし昔とは時代が変わって、自分が子育てするまで赤ちゃんのことなんて少しも知らない、今の時代。

どうだろう、人にもよるのかな?前述の赤ちゃんが自分で持っている備えているいろんな力について、私は知っていなければ、学んでいなければ、気付けなかったかもしれない。

知ってるから気付きやすいことってあると思う。

そして、「観察する」こと。

0歳4か月の弟くんをみていても、

・尿量が増えた、回数が減った(膀胱の成長を感じる)
・おしっこのにおいが出てきた(濃縮できるようになったのね)
・おちんの向き的におむつの左側が濡れがち(ここ個人差ポイント)
・おしっこ出るときのムズムズがきらい(泣き始めはおむつ濡れてない)
・おしっこ出たあとのすっきりした表情(たまらない爽快さ)
・うんちの前の表情(授乳中でもそっちに集中して口が外れる)
・うんちの性状の変化(既に何回か進化している)
・うんちのタイミングが朝一固定からだんだん後ろにズレていって、しまいには1日飛ばして朝一に戻る(体内時計の調整訓練中か?)

と、日々いろんな発見が。おもしろい。

布おむつがいいのは、観察しやすいこと。赤ちゃんが一日にこーんなに頻回おしっこしてるなんて、ずっと紙おむつしてたらわからない。出産の入院中は紙おむつ使ってたけど、新生児の1回量じゃ紙おむつのラインの色変わらないもんね。20回ぐらいはしてる。ポリマーが濡れた時のにおいで判断してた。

観察して気付くから、声が掛けられるし、適切なサポートができる。

あとは、「感じさせる」こと。

おしっこが出る前はむずむずしてて気持ち悪いけど、おしっこ出ると気持ちいいねー。とか。おむつじゃない場所でおしっこうんちすると気持ちいいいねー。とか。
むずむずしたあとおしっこ出てるねー、ここから出てるのがおしっこだよー。液体だね、あったかいねー。とか。

最初は自分の内側の世界と外側の世界も区別ができない赤ちゃん。たくさん触って外の世界との境界を教えてあげることが自己認知に繋がるというけれど。排泄も同じ。

自分の身体から何か出てる!ということも、最初はわからなくてそのうち発見することのひとつ。おまるに座りながら自分のお股を覗き込んでいたり、浴室の洗い場で足をおしっこが伝うのをやたら凝視している時期があって、あ、認識したんだなっていうことを知る。自分で見えること。肌を伝うのを、おしっこの温度を、感じるということ。

おしっこうんちをおむつでするとポンポンおしり叩いて教えてくれるようになったころ、自分の性器を覗き込んだり触ったりして興味を示すようになったのもおもしろかった。おしっこやうんちがここから出てるってことが繋がったんだろうなあ。

布おむつやおむつなしが早期の排泄自立に寄与しているとすれば、ひとつのポイントはここだと思う。子ども本人におしっこうんちが出る瞬間を認識させやすい。だから、おしっこうんちが出る直前の感覚を認知しやすい。ここがリンクしないと、そりゃトイレにも行けないよね。

いろんなことをしっかり感じられる子に育ってほしいので、五感の発達はサポートしたいことのひとつ。排泄に寄り添うことは、ここに大きく繋がる気がしてる。

大変だったのが、「待つ」こと。

大切なのは、本人に経験させること。

これねー。知っててもできないときあるーーー。

1歳過ぎたら、本人からの申告がなくても様子や仕草で、あ、絶対出る。ってわかることが多い。そんなときに、さっとおまるに連れて行かないで、待てるかどうか。

自分でおしっこする練習の期間に、自分でやらせたら間に合わないってわかっていながら、パンツやズボンをさっとおろしてあげないで、待てるかどうか。

自分で経験して失敗することで、どのタイミングで動けば間に合うのかを習得するんだってわかってても、待てないこともある。ついつい思わずさっと身体が動いて先回りしちゃう。だけど、待って失敗するのをみてると、子どもなりにちゃんとそれを認識してるし、それを受けて徐々に行動が変わってくる。

これも、今後の子育てにおいて、いろんな場面で重要になるんだろうなという学びの一つ。

何より、コミュニケーション。

一緒に興味を向けること。
その子の感覚に、寄り添うということ。
会話する前からできるコミュニケーション。

布おむつのいいところは、子どもをみるようになること。気に掛ける回数が増える。触れる回数が増える。声を掛ける回数が増える。つまり、コミュニケーション量が増える。

子育ての醍醐味、要素がぎゅぎゅーっと詰まってたのが生まれてからこれまでの排泄の関わりだった気がするなあ。

生まれてからたった2年ちょっとでこんなにたくさんの学びをくれた娘には、感謝しかない。

ありがとう。


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