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<冬の庭から>トゲトゲがチクチクの庭のお邪魔虫の知恵

こんにちは。ガーデンプランナーのhacoです。
先日、とてもとても暖かい12月とは思えなかった日に、自宅の庭の冬支度?春支度をしました。そしたら、目には見えてなかったとある植物によってトゲトゲがチクチク。

これ、なかなか取れないのよね。

センダングサとは

センダングサ キク科 センダングサ属
1年草 分布:関東〜九州

世界には、センダングサ属に含まれる植物が150種〜250種あると言われていて、そのうち日本で見られるものは、コセンダングサやコノシロセンダングサ、アメリカセンダングサ、タウコギなど。基本的には暖かい地域に広く分布しています。

日本で見られるどのセンダングサも、もとを辿れば海外からの帰化種だそう。
世界中に分布しているのは、この種子の引っ付く力にあるのは間違いないでしょう。
もちろん日本でも同じで、大正時代に日本に入って来たとされるアメリカセンダングサに至っては、北は北海道から南は沖縄までほぼ全国に分布しているそうです。

引っ付く種の知恵

どの子も「ひっつき虫」と呼ばれていますが、この引っ付く工夫がよくできているなあと感心するんです。

種は単純な細長い形をしているだけではなく、その先が3つほどに別れていて、その部分がよく服などに引っ掛かるようにできているのです。
そして、細長い部分も、若干トゲトゲとしていてツルツルではありません。

種の先の分岐したところがひっついているでしょ。

人間の衣服に付く分にはまだ良いのですが、これが動物の身体につくことで、より広範囲へ種を移動させることが可能になります。
ちなみに「ひっつき虫」と呼ばれる植物はこの他にもいくつも種類があります。どの子もとにかく引っ付くための工夫がちゃんとされています。
またいつか、見つけたら記事にしますね。

センダングサが放置されてしまうワケ

センダングサは、花がそもそも目立ちません。
そして、意外に葉っぱは園芸種のようにすらっとしていて綺麗なのです。名前の由来の「センダン」は樹木の「センダン」と葉の形がよく似ているから。とも言われています。

家庭の小さな花壇であれば、年に数回手入れをしているお宅であれば滅多に大繁殖することもないでしょう。
そうやって、気づけばお庭の片隅で攻撃的なトゲトゲの種になるまで放っておかれるのです。

草丈80センチほど。大きな株になったり張って広がったりする植物ではありません。
ただ、種が広範囲に広がりどんな土壌でも比較的頑張って生きます。

↓ちなみにセンダンの樹のお話はこちら

まとめーなぜなぜどうしてが面白い

庭の主役にはならない植物にも、名前があって、生きるための知恵や工夫を駆使してどうにかお庭の片隅、道端、田んぼの畦。アスファルトの隙間なんかに、居場所を確保している植物はとても多いですよね。

名前は何かしら?と調べて見るだけでも、面白い発見があったりします。例えば春の初めに咲くホトケノザ
どうしてこんなに密集してたくさん生えているのかしら?と思えるセイタカアワダチソウ

他にも、気に求めなかった植物に、ある日突然興味が湧いて調べてみるととても楽しい発見があったりします。
寒くてお家から出たくない!のは同感ですが、身体を最近動かしていないなあ。と思われる方は、ちょっとご近所まで新しい植物との出会いを目的に、ちょっとだけお散歩してみてはいかがでしょうか。
スマホで写真を撮ってその画像を家に持ち帰り、ネットや図鑑で調べてみてくださいね。もしもどうしてもわからない時には私にもご相談ください(笑)

さて、今日はここまで。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。

追伸:紹介したい過去の記事


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