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【File1 死者から来た呪いの動画】ドラマ『この動画は再生できません』第1話の感想・考察

Twitterで名前を見かけたので、ホラー物だと当たりをつけて観てみました。

すごい面白かった!!

ジャンプスケア系でもないし、オチもすっきり終わるので、ライトな層にもウケると思うなぁ〜

この作品は『視聴者投稿の恐怖動画』を、オカルトライターの『鬼頭』と動画編集マンの『江尻』の2人で観て、「動画の変なところ」を暴き出していく内容になってます。

いきなり何の説明もなく『恐怖の投稿動画』が始まるので、何が起こるかドキドキしながら観ました。

特に、第一話の動画は不気味で怖い!
投稿動画なので、全貌が何も分からないまま、とりあえず終了します。

一転、後半パートはキャッチーなOP映像と共にスタート。これ好き。

主演である、お笑いコンビ【かが屋】の2人の軽妙なやり取りにクスッと笑えて、全く怖くない😊

恐怖と笑いの緩急があって良いですね。

この作品、何も知らないで観たほうが楽しめる系なので、気になった人はまず第一話でも観てください!

1話が30分弱で全4話です。
AmazonプライムやdTVで観れます。
dTVだと第一話が無料で視聴できますよ!

※以下、ネタバレしつつ感想メモです。



ネタバレ、大丈夫?



◎動画パート あらすじ

とある女子高校生が友人と撮った動画がSNSにアップされた。
投稿者は『ミナミ』、友人は『セイラ』と『ハル』。

この3人で、廃病院に肝試しに行くようだ。
昼間の明るい時間帯に、難なく侵入に成功した彼女たちは、薄気味悪い建物内を探索する。

そして、霊が出ると噂の2階レントゲン室を探索したところから異変が起こる。

ジャンケンに負けて、1人でレントゲン室に入ったミナミが、スマホを残して急に姿を消したのだ。
セイラとハルは『動画でバズることしか考えてないミナミ』のいたずらだろうと当たりをつける。

ハルは代わりにスマホ撮影を続けながら、ミナミの姿を探そうとカーテンを開くと、そこには『ミナミの首吊り死体』があった!

悲鳴をあげ、別の場所にいるセイラに呼びかけるが、返事はなく……
必死になってセイラを探していると、空き部屋に▶️というような怪しげな布が垂れ下がっていた。

そして、すりガラス扉の向こうに、首を吊られたセイラらしき影が落ちてくる。
何かにしきりに謝るハルの泣き顔を映し、動画は終了する。

◎謎解きパート あらすじ

・「公園のブランコが勝手に揺れる」心霊映像を編集するシーンから始まる。
揺れるブランコって、ホラー映像でよくあるシチュエーションよね。

・ここでは、オカルトライターの『鬼頭和弘(演:かが屋 賀屋 壮也)が監修する【本当にあったガチ恐投稿映像】の動画編集をしている部屋である。

・編集マンの『江尻 真』(演:かが屋 加賀翔)は文句を垂れつつも、いい加減なことばかり言う鬼頭の指示通りに動画を仕上げていく。

・【ガチ恐】の動画DVDに入れる10本のエピソードうち、9本がこれで揃った。
そして、最後の1本はいつも通り『視聴者投稿動画』で埋めようと、ネタ探しをするのだが……

その動画に不自然な点を見つける江尻なのであった。

◉動画の真実(ネタバレ!)

・真相としては『3人のJKの他に、もう1人メンバーか隠されていて、その子が3人を心霊現象に見せかけて殺害した』というもの。

・動機は『友人だと思って一緒にいるのに、SNS投稿のために”存在を無いもの”のように扱われたから』

もう1人のJK『リンコ』は顔に大きな痣があることで、ミナミのSNSで悪目立ちしてしまい、以降は投稿に映して貰えなくなったんだよね。
4人でちゃんと一緒にいるのに。
残酷なことしよる……

・よくよく見返してみると、もう1人の気配はするね……


◈江尻も言ってた「3人なのにグラスの数が4つ」

◈リボンをつけていない制服姿の誰か

◈レントゲン室前でハルが「そういえば……何でもない」と周りをうかがったのは、リンコがどこに行ったか気にしてだと思う。最初に見たときは、幽霊の気配でも感じたシーンかと誤解したよね。

◈セイラが「ミナミは友人のことを動画のネタにしか思ってない」って憤ってたことにハルが同意したのは「動画ネタとしてリンコは相応しくないと、彼女を仲間はずれにした」ことに対して思うところがあったんだろう……

・それにしても、リンコちゃんも計画的犯行ですな……

三角の赤字マーク▶️の布は事前に用意して垂らしておいたんだろうし。
レントゲン室への移動もスムーズ。

動画には出演できないものの、友人関係は続いてたなら、それとなくレントゲン室に誘導する話もミナミ達に仕込めるよね。

・今の若い子のほうが、動画や写真の加工が当たり前の文化として取り入れてるのは、確かに〜と思ったわ。

SNSでバズるために、編集技術も覚えるし、見せ方もわかってるんだろうなぁ。

・この事件「行方不明だった女子高校生3人が、数ヶ月後に廃病院にて遺体発見」となってたけど、遺体が見つかったから動画を拡散した?
「怨恨による殺人」ではなく、「幽霊の呪い」と見せかけるため。
最初から「幽霊動画」にするために、加工用の素材も撮ってたろうし、やっぱ計画的〜

・もうすでに死んでるハルのアカウントで拡散されたのはホラーだね。
でも、動画にちょいちょい自分の痕跡残しちゃうあたり『リンコが自分のことを見てほしい』って思いがあったんですかねぇ。

◎ざっくり感想

・【ガチ恐】のDVDがめっちゃ巻数あって、笑ってしまった。
ありすぎだろ……(笑)
これだけ出てるなら一応、人気作なのかな~

・「ヤラセ動画DVD」でも視聴者に気づかれなければ「本物」に見える。

鬼頭本人が「99%はインチキでも、1%にかける」とか言って「視聴者投稿の本物エピソード」を入れるんですが申し訳程度だよね。

こういう恐怖映像系の制作の裏側を見てしまった気分になる……😅

・そんで、「本物の心霊映像」だという触れ込みの投稿動画を見ていくんだけど、そこには投稿者の意図的な編集があり、「偽物の心霊映像」だと気づくわけです。

・江尻は常日頃から、こういう心霊動画の編集に携わってるようで、偽物を本物っぽく見えるように作ってる側なのよね。
なので、”動画を作る側の作為”にめちゃ気づいてくれる。頼もしい。

・江尻は若い子たちの流行りなどにも理解があり、SNSとか写真加工アプリとかも詳しい。
一方、鬼頭は新しいものには疎いタイプの様子。

視聴者の年齢層によって感情移入先がどちらでもイケるのは良かったです☺️

・この心霊動画が『偽物』って分かった時点で怖さがだいぶ減った。江尻が論理的に謎解きしていくので、さらに。怖いの苦手な人は、安心できるよね。

江尻がズバズバと投稿動画内の”編集で隠した本当のこと”を見抜いていくのが爽快である。

ちょっとトボけた感じの鬼頭との会話が挟まれることで、程よくユルく見られる〜

・ちょっとウザくて、無茶振りしようとしてくる鬼頭が、何故か憎めないキャラなのはオイシイなぁ〜
第二話も楽しみ!




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