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デンマークの実態

はやいもので、私がイギリスからデンマークに移ってきてから5年が経とうとしています。でも、デンマークの記事ってほとんど書かないんですよね。

私にとってデンマークは、「長期居住して働く」3つめの外国ということもあり、まぁ海外生活も長くなると新鮮味がなくなるというか、感受性が鈍るのか、日常の些細なことに一喜一憂していられない、というのはあります。

デンマークのことをあまり書かないのは、この国があんまり好きになれない、というのも原因かも知れません。「幸せの国」なのに何が一体不満なの?と思われるかのしれませんが。

そもそも、その「幸せの国」っていう表現がウザいんですよ。
数年前に世界幸福度調査で1位になってから、デンマークはそれはもう国をあげて印象操作に熱心です。(今はフィンランドが1位ですが)

「幸せの国」とか「Hygge (ヒュッゲ)」とかは、この小国が必死で国の宣伝に使用しているマーケティングの一環だと思ったほうがいいです。そして、デンマークはこのイメージ戦略が非常に上手い。

それと、なんでもそうでしょうが、国の文化や国民性の一般論は禁物です。デンマーク人を評して、
・約束事や待ち合わせをする時は、かなり前もって予定する。
・時間をきちんと守る。時間を守らない奴は嫌われる。
・自慢しないし、自慢する人間を嫌う。
などと言われますが、当然、人によります。あと職場にも。

うちの職場のデンマーク人の同僚は、午後4時頃、突然私のオフィスに来て、「ビール一杯ひっかけに行くんだけど来ない?」というのをしょっちゅうします。で、誘いに乗って行くと、つまみなしで午後4時、5時頃から、すきっ腹にビールを飲む羽目になるので、私はたまにしか参加しません。

で、学生とかだと、時間をあんまり守らなかったりするし(ただしこれは、デンマーク人が、というよりも、学生一般に言えることかもしれませんが)

さらに、最近の若い人、または中年でも、持って回った自慢をする人がいるので、時々イラっとします。聞いてなかったふりをしてやり過ごしますが。

独断と偏見でデンマーク人の特徴をあげると、
・うわ滑りな一般論でことが済むと思っている(要するに考えが浅い)
・根回しや策を弄するわりには、それが下手
・意味不明な言い訳・自己正当化が多い
・都合が悪くなると下手な嘘をよくつく
・上記の方法が上手くいかないと開き直る。あるいは逆ギレする。
ですかね。

「一般論は禁物」である、と、ついさっき書いておきながら、そっこーで個人的な一般論を振り回してステレオ・タイプ化してますが。

個人的には、日本の北欧礼賛を歯痒く思っています。確かにデンマークは社会保障が整っていますが、そもそも600万人足らずの小国なんですよ(しつこいな私も)。

イギリスやドイツの人口はその10倍以上、日本は人口減少が続いていますが、それでも現在の日本の人口はデンマークの20倍です。さらに、経済規模にいたっては比較にならない。

でかいものを効率よく回すのは容易ではありません。なので、デンマークで可能だからといって、それが日本でも出来るわけではありません。
イメージに基づいた北欧礼賛はやめましょう。

とまぁ、愚痴ったところですっきりしたので、明日からの生活のモチベーションにしたいと思います。

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