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CEO日記 2023年6月27日「日本100名城めぐり」

先日、弊社の竹田が趣味のサウナについて書いたので、私も趣味について少し書いてみたいと思います。

私は、サーフィン、スキー、登山とアウトドア系多趣味なのですが、10年ほど前まで、日本100名城めぐりにハマってました。

日本100名城をご存知ですか?

日本100名城とは、日本城郭協会が日本を代表する文化遺産である「お城」に関心を持ってもらうことを目的に選定したお城です。

私は、この100名城をめぐるためにKAWASAKIのNinja400Rを購入し、日本城郭学会が発行した『日本100名城公式ガイドブック スタンプ帳つき』を持って、ツーリングがてらに走り回りました。いわば、大人のスタンプラリーです。

日本100名城公式ガイドブック

お城の楽しさとは

日本100名城めぐりを始めて、お城のどこが楽しの? という質問を何度か受けたことがあります。

私としては、え、お城って楽しくない!? という感じなのですが、趣味は人それぞれです。具体的に何が楽しいのかというと、

  • お城そのもの(巨大な石垣、天守などの櫓群)

  • お城が築かれた歴史

  • 美味しいご飯と温泉

だと思ってます。

お城って、昔の軍事施設です。時が経つとともに、軍事施設としての意味合いが薄れ、行政拠点としての意味合いが強くなっていきますが、本質的には敵の攻撃を防ぎ、国を守るための最後の拠点であることには変わりありません。

ですから、築城した大名はそれぞれの土地の特徴にあわせて、叡智を尽くしてお城を築きました。実際にお城を見ると、コンピューターや重機がなかった時代に、よくもこんなものを築いたなと驚きます。

次に歴史ですが、これもお城ごとに悲哀があります。ものすごい労力をかけてお城を築いた大名が改易させられたり、転封させられたりしています。きっと、大名は心の中で徳川家を恨んでいたでしょうね。

最後のご飯と温泉は、ツーリングの楽しみです。お城を見て、歴史を学んで、土地のご飯を食べて、温泉で思索に耽る。たまりません。

私の3名城

第1位 熊本城

お城好きの間で「最強の城」と称えられる熊本城。私は熊本市の生まれで、小学校の校区に熊本城があったこともあり、幼い頃から、おそらく数千回は登城していると思います。

熊本城の魅力は、武者返しで有名な石垣と天守閣、宇土櫓などの櫓群でしょう。このような大規模な城郭を、天下普請でなく、外様大名の加藤清正が一代で築き上げました。

二様の石垣(出所:公式熊本城)

加藤清正は朝鮮出兵の際、蔚山(うるさん)城での籠城経験があるため、絶対に落城せず、長期間の籠城に耐えうる城を築きました。西南の役で熊本城を攻撃した西郷隆盛は、「おいどんは官軍に負けたのではない。清正公に負けたのだ」と言い放ったと伝えられます。

熊本城は2016年の熊本地震で大きな被害を受け、多くの櫓や石垣が壊れましたが、少しずつ修復されています。また、往時の姿を復元する運動も盛んなので、いつの日にか、加藤清正が築いた熊本城の全容を目にすることができるかもしれません。

第2位 鬼ノ城

7世紀後半、白村江の戦いで敗れた大和朝廷は、唐・新羅の侵攻を恐れて、九州北部から瀬戸内海沿岸、畿内にかけて多くの防御施設を構築しました。岡山県の吉備高原にある鬼ノ城(きのじょう)は、その一つであると言われています。

西門跡(出所:岡山県観光連盟)

古代山城である鬼ノ城の中には、吉備津彦命による温羅(うら)退治の石碑が残されています。伝承によれば、温羅とは百済王子のことで、百済滅亡とともに吉備地方に逃れ、この地にたたら製鉄などを根付かせ、一大勢力を築きました。吉備政権、吉備王朝と言われる勢力です。

吉備津彦命による温羅退治は、大和朝廷による吉備勢力の征服を指していると言われます。鬼ノ城の近くには日本第4位の大きさを誇る、吉備勢力が築いたとみられる造山古墳(前方後円墳/立入可能!)や吉備津神社があり、当時の国際情勢を肌で感じることができます。

第3位 今帰仁城

沖縄県北部の本部(もとぶ)半島にある今帰仁城(なきじんぐすく)は、沖縄県最大級のお城です。山頂を取り囲むように巡らされた城壁は、本土のお城とは趣を異にします。

志慶真門郭(しげまじょうかく)(出所:世界遺産今帰仁城跡)

今帰仁城は14世紀には軍事施設としての役割を終え、その後は地域の精神的な拠り所となっていたようです。波打つ城壁とそこから展望できるターコイズブルーの東シナ海を見ると、それを納得できます。

今帰仁城や首里城、中城城を見ると、琉球が中国から大きな影響を受けていたことが分かります。

お城めぐりのその後

日本100名城を80城ほどめぐったところで、私の旅は終わりました。終えるにあたって特段の理由はありませんでしたが、100名城スタンプを集めることが目的になってしまったこと、オートバイの移動に疲れを感じるようになったことだと記憶します。

でも、今でもお城は大好きです。出張や旅行で地方に行くと、ほぼ必ずその地のお城に足を運びます。

100名城をめぐり終えるのはいつになるか分かりませんが、残りの人生の楽しみとしてとっておきたいと思います。

お城めぐりの相棒だったKAWASAKI Ninja400R




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