はぎのやの女将@神田

●特に用事もないけど行けば誰かがいるという、学生時代の部室のような飲み屋を始めました。…

はぎのやの女将@神田

●特に用事もないけど行けば誰かがいるという、学生時代の部室のような飲み屋を始めました。 ●木金の夜のみ営業 ●食べ物持ち込み可 ●趣味は、歴史と宗教と哲学と精神世界 ●興味は、自分を知ること ●京都大学卒 ●シャープ株式会社 ●青年海外協力隊ガーナ

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  • 私は飲み屋の女将です!自分のお店なんだから好きなようにやる!

    神田で間借りで飲み屋を始めてから、考えたこと、迷ったことなどをまとめた記事です。一般的にいいと言われていることが呪縛になることもあったから、やり方は一つじゃないいう参考になればいいな。

  • 私の人生本シリーズ

    これまで読んできて、私の人生に大きな影響を与えた本、印象に残っている本について書いた記事をまとめました。

最近の記事

学校へ行くことが当たり前過ぎることへの違和感

以前、「この社会は他者への想像力が足りない」というnoteを書きました。 この時、この繊細な青年は、学校についても言っていました。 「学校へ行くことが当たり前過ぎることに、違和感がある」と。 当時の私には、この言葉の意味が、さっぱりわかりませんでした。 私は、健康優良児で、勉強もできて、小学校も中学校も高校も皆勤賞で、むしろ、行かないなんて選択肢を考えたことがなかったから。 学校に行くなんて、当たり前でしょ!? みたいな。 もう、恥ずかしいくらい、自分が経験して

    • コロナ禍の飲み屋:支え合うって肯定し合うってことなのかも

      最近、コロナ不安を愚痴り過ぎな私。 昨日、知人二人に、 「やはぎ(私)だったら絶対大丈夫!」 って言われた。 私より私を信じてくれる人がいるのが不思議だった。 一人には、 「前にやはぎに言われたことと同じことを言ってるだけだよ」 て言われた。 このとき、 私はもしかしたら、他人にはポジティブだけど、自分にはネガティブな人間なのかも と思った。 もう一人には、 「不安になったらいつでもやはぎの魅力を伝えてあげるよ」 と言われた。 このとき、 あ~、自分で自分を肯定で

      • 「仕事は、50%くらいの力で回るようにしないと、続かないよ。」

        私は、子どもの頃から健康優良児で、学校は皆勤賞だったし、大学時代はよくカラオケのオールナイトやってたし、働いてからも休日は目一杯遊びを詰め込んだり、協力隊でガーナに行ったり、いつも全力で生きていた。 それが、30代で持病が見つかり手術をしてから、疲れやすくなり、ちょっと無理すると熱が出るようになった。 その頃、私は個人事業主の一歩を踏み出したところだったから、そんな頻繁に体調が崩れたら困るんだよなあと、先輩経営者に相談したところ、 「頑張りすぎ。常に自分の力の50%くら

        • 相談は、自分の生き方を尊重してくれる人にするべし!!

          私は昔から、人に相談をするのが苦手。 これは、親の影響が大きいと思う。 だって、 (私)京大受けたい (親)もっと近くの大学でいいでしょ (私)歴史が好きだから文学部にする (親)潰しがきく法学部か経済学部にしなさい (私)シャープに就職決まった (親)公務員の方が安定だよ (私)パワハラで会社辞めたい (親)感謝が足りない。3年は我慢しなさい (私)協力隊でガーナに行きたい (親)ガーナに行く前に嫁に行け (私)会社辞める (親)親戚に無職なんて言えない ↑と

        学校へ行くことが当たり前過ぎることへの違和感

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        • 私は飲み屋の女将です!自分のお店なんだから好きなようにやる!
          10本
        • 私の人生本シリーズ
          9本

        記事

          コロナ禍の飲み屋:なーんだ、自信ないのが当たり前なんだ!!

          年明けからの時短営業の中で、緊急事態宣言が終わっても、お客さん戻るのかな、とか、私のお店求められてるのかな、とか考えたら、ポジティブな答えが一つも出てこない自分がいた。 めちゃくちゃ不安。 こんな気持ちでお店続けられるんだろうか。 初めて本気でやめること考えた。 で、尊敬する、私から見たら羨ましいくらいの料理の腕があるシェフに、お店やるの自信ありますか?って聞いてみたら、、 「飲食店で自信ある人なんていないと思う。いたら見てみたい」 と、予想外の答え。 ・お金と時間

          コロナ禍の飲み屋:なーんだ、自信ないのが当たり前なんだ!!

          コロナ禍の飲み屋:「来たくなる店」ってなんだろう

          こないだお客さん(昔からの友人)が、 「今日はこの店に来たいから来た」 「仕事早めに切り上げて、2つ用事済ませて、疲れてるし遠いし誰に頼まれたわけでもないけど、自分の意志で来たいから来た」 って言ってくれた。 すごく嬉しくて、もっともっと「来たい」って思ってもらえる店にしたいと思った! でも、そこで立ち止まる。 来たくなる店ってなんだろう。 ・料理が美味しい店? ・お酒の種類が多い店? ・接客が丁寧な店? ↑どれも、過去に試みて私にはできないと挫折したものたち。 

          コロナ禍の飲み屋:「来たくなる店」ってなんだろう

          コロナ禍の飲み屋:「お金がないから仕事をください」って言えるようになった!

          昔、私は、「助けたいけど助けられたくない人だ」っていう記事を書きました。 この時は、本当にそうだったんだけれど、それから自分も精神的に成長して、このコロナ禍で、「お金がないからアルバイトさせてください」って、言えるようになったのです。 これ、元々出来る人には、理解できないかもしれないけれど、助けられたくない私にとっては、大きな大きな一歩で。 昔の私は、「私は助けてもらわなくても大丈夫」って強がっていたのです。 弱みを見せたくなかったのです。 「あいつはできないやつ」って

          コロナ禍の飲み屋:「お金がないから仕事をください」って言えるようになった!

          コロナ禍の飲み屋:それでもやっぱり私はお店がやりたい!!

          3ヶ月弱の沈黙を経て、復活しました、このnote。 この間何があったかというと、人生の迷子になってました(人生5回目くらい)。 緊急事態宣言の時短要請が続くなかで、 宣言解除されてもコロナの影響は残るし、 違う仕事考えたほうがいいのかな? じゃあ私は何かできるんだ? とか、悶々悶々。。。 だけど、こないだ、確定申告の準備をする中で、去年の会計票を見たときに、 私も出来ないなりによくやってきたよな〜って自分を認めることができた。 そして、お店を始めた動機、「東京に部室

          コロナ禍の飲み屋:それでもやっぱり私はお店がやりたい!!

          世の中には、人のことを助けたいと思う人がたくさんいる!

          新しいことを始めようとする時、怖い気持ちもあるけれど、世の中には、人のことを助けたいと思う人がたくさんいるから、周りを信頼して、自分が一番を突っ走って行けば良い。 私が大好きな、東京FMスカイロケットカンパニーのやしろ本部長の言葉。 私の去年の4月9日の日記に書いてあった。 ラジオを聞きながら、思わず書き留めたんだろうな。 その頃は、お店を始めて4ヶ月目。 恐らく、まだまだお店の方向性が決まらなくて、試しながら迷っていたんだと思う。 だから、この言葉に、励まされた

          世の中には、人のことを助けたいと思う人がたくさんいる!

          親の老いを初めて怖いと思ったこと

          こないだ、図書館でさだまさしの本を借りて、小説だと思って読み始めたら、お父さんの老いと死の話だった。 さだまさし「かすていら」 私の父は、69歳で、山形で元気に暮らしているけれども、今年はコロナでまともに帰省もできなかったし、このまま何かあったらどうしようと考え始めたら、本を読み続けられなくなってしまった。 途中で読めなくなるなんて、初めての経験。 今年は雪が多いと言うし、若者のいない雪掻きは大変だろうと思う。 だけど、本人は、生まれ故郷を離れる気はなく、こんなもん

          親の老いを初めて怖いと思ったこと

          余裕のある国とは

          最近読んだ本。 小野不由美「華胥の幽夢(かしょのゆめ)」 これは、ファンタジー小説「十二国記」の短編集。 本の中に、ある国の政変の話が出てくる。 この国を治めるのは、清廉潔白の強い王。 自身のように、清廉潔白な完璧な国を目指した政治が、失敗して行く話。 なぜ、その理想の政治が失敗したか、王の弟の口から語られる↓ 現実の人間には疵(きず)がある。不備があるんだ。全員が兄のように完璧じゃない。 (中略) 兄の思い描く国には、愚かで無能な者の居場所などないんだ。 (中

          余裕のある国とは

          遠くへ逃げるのをやめた話

          私は、20代は海外に興味があって、国際協力NGOや、青年海外協力隊に参加したり、バックパック担いで一人旅などをしていた。 海外に行く最大の理由は、 外国の方が、自由だったから。 海外だと、日本みたいなしがらみもないし、常識を押し付けられないし、お互いに文化が違うと思えば期待もしない。 だから、将来海外に住みたいな~と思ったりしたこともある。 だけど、それだとキリがないなってハッとしたことがあった。 その時ラジオから流れて来た曲↓ どこか遠くへ 逃げたら楽になるのか

          遠くへ逃げるのをやめた話

          飲食店への予約からして、育ちの差が出る。

          私は、飲食店とかの予約の電話が苦手で、何故なら、相手が今ならひまかなぁとか、忙しかったらどうしようとか考えてしまうから。 今日、いつものように気にしながら、勇気を出して予約の電話かけたら、 「ネット予約から予約してください」 と人工音声で言われた! すごいショック…。 だけど、 「予約の電話なら嬉しいやん」 全く気にせず、かける人もいる。 私もそうなりたい。 今日思ったこと。

          飲食店への予約からして、育ちの差が出る。

          人生で、どうしても譲れないもの。

          私はとっても突き詰める性格なので、5年くらい前に、私の人生で、どうしても譲れないものって何か考えてみた。 言い換えれば、これさえあれば、幸せに生きていけるというもの。 お金? ・・・あればあったで、減るのが惜しくなるな。 家? ・・・これも、あると安心だけど、そこに縛られて動けなくなるな。 みたいな感じで、考えていくと、 「何かを得ることは、それに縛られること」 というのが分かるようになる。 そして、私は、何にも縛られたくない人・・・。 結局、最後に残ったのが

          人生で、どうしても譲れないもの。

          コロナで私が怖かったのは、「頑張れる」自分の価値が失われる事だった。

          私は、子供の頃から、限界まで努力するっていうのが好きだった。 そして、割と今までの人生は、頑張れば頑張った分だけ結果がついて来た。 だけど、コロナになって状況が変わった。 私は飲食店を経営しているので、コロナの影響を結構受けている。 お客さんが減ったり、営業時間を短くしたり。 コロナになって頑張っても頑張らなくても結果が変わらなくなった時に、最初に襲ってきたのは恐怖だった。 頑張ることが売りの私に、価値があるのかな? 私の大事なアイデンティティが失われるんじゃな

          コロナで私が怖かったのは、「頑張れる」自分の価値が失われる事だった。

          私は生まれてよかったのか?と思ったときに勇気が出る言葉

          こないだ、海街diaryという映画を見た。 2015年の作品で、日本アカデミー賞受賞作。 綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆の3姉妹が、腹違いの妹、広瀬すずを引き取って一緒に暮らす、という話。 この映画の中で、広瀬すず演じる「すず」が、よく、「私はここにいていいのかな?」という。 すずの母親が、姉たちの父親を奪って、家庭を壊した訳だし。 「私がいるだけで、傷つく人がいる」 って思いながら生きている。 私はそこまで複雑な家庭環境ではなかったけど、無意識に、自分もそう思って

          私は生まれてよかったのか?と思ったときに勇気が出る言葉