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会社員失格女が年収1000万に至るまで|仕事の効率を上げる方法

「自宅では仕事がはかどらない」という人は一定数いる。
かくいう私も、独立初月から会社員時代の給与を上回る収入を得たものの、自己管理はまったくできていなかった。

独立直後は家のリビングにぽつんと座り、パソコンを前にしてネットサーフィンにいそしむ日々。今までぐうたらしていた家ですぐに仕事モードになれるかというと、なかなか難しい。
やるべき仕事はいただいていたのだが、おしりに火がついて慌てて着手するため、日が暮れてからわたわたとキーボードをたたき始め、徹夜で間に合わせることもしばしば。日中のネットサーフィンで疲れてしぱしぱする目をこすりながら、睡魔とともに書き上げる原稿の質は下がるばかりだ。

見かねた夫(当時は彼氏)に
「ちゃんと計画立ててやらないと。見てられないよ」
とめずらしく苦言を呈され、はい、まったくもってその通りです、と首を垂れた。「夏休みの宿題は間に合えばよし」な性格は大人になっても変わらずであった。

そんな私も、今では“Mr,ルーティーン”という呼び名を持つ夫(規則正しき会社員)と同じタイミングで就寝し、同じ時間に起きるまでに成長した……いや、見送るタイミングで起きる程度までに成長した。朝寝坊はさておき、とにかく寝る時間までには仕事を終わらせるようになった。

案件整理して効率的に稼げるようになったことも一因だが、当時よりはメリハリつけて働くようになった。
さて、どうやったのか。4つのポイントをご紹介する。

■(最初のうちは)仕事量を80%に抑える

独立したばかりのころは自分の力量やキャパが把握できていないので、不安な気持ちに駆られて仕事を受けすぎてしまい、キャパオーバーになって体調を崩すフリーランスが多い。私は単なる怠惰だったので体調を崩しはしなかったが、怠惰さを差し引いた仕事量に抑えるべきであった。

最初は仕事のリズムもつかみきれていないし、探り探りのスタートになるので80%の仕事量に抑えて軌道に乗るまで様子見するのがよい。自分が100までできそうだと思っても100にせず、上限を80にするのだ。そもそも人は自己をやや過大評価する傾向があり、実際には80が限界だったりする。

最初のうちに体調を崩したり納期遅れしたりするとクライアントの信用を失い、リピーターが生まれない。リピーターなくして仕事の基盤はできないので、自分がじゅうぶんに質を維持できる量を見極めよう。

とはいえ成長のためには「量」という壁も乗り越えなければならないので、軌道に乗ったら意欲的に仕事を受けて経験値をできるだけ多く蓄積することをおすすめする。(健康を阻害しない範囲で)

■実際の納期より前に締め切りを設定する

私のように追い込まれてからスタートする人間は、自分をだますことから始めよう。私はグーグルカレンダーに原稿の締め切り日を入力しているのだが、納期より2日ほど早い日に「締め切り」と入力している。自分をだますのである。
「どうしよう、間に合わない!」
となっても2日間の猶予があり、前日には納品できる。

ポイントは「納期よりちょっと早い日」にすることだ。一週間も前に設定したら「なーんだ、実際はあと1週間もあるじゃないか」とあぐらをかいてしまい、結局ぎりぎりになる。「どっちにしろもうやらなくては」と思えるタイミングが良く、私は「2日前がちょうどいい」と考えて2日前に設定している。

■「深夜には仕事しない」を鉄則に

「まあ、最悪夜にやればいいや、徹夜すれば終わるだろう」
という考えがある限り、仕事は永遠に効率化されない。やってみるとわかるが、睡魔に置かされながらの仕事は泥試合もいいところで、だらだらと仕事してしまってろくな原稿にならない。日中であれば1時間で終わるだろう内容に3時間かかったりする。

「深夜仕事=死」くらいの認識を持って、なにがなんでも深夜には仕事をしない、絶対に0時には寝る、と覚悟を持って取り組むことが大事である。深夜に仕事をしたら死んでしまうのだ。死ぬわけにはいかない。なんとしても0時までに終わらせよう。

■やりたい仕事から着手する

当然締め切りは守らねばならないという前提はあるものの、やる気が出ないときは納期順を無視してやりたい仕事から着手するとよい。人間にも慣性の法則があり、着手するまでが一番の難関で、いったん着手すればするすると手が動き、仕事がさくっと終わることがよくある。やりたい仕事をしているうちにエンジンがかかり、やらなければならない仕事にも取り掛かりやすくなるのだ。

そういった意味でも、ライトな仕事もいくつか受けるとよい。比較的簡単に終わる仕事は心理的負担が少なく、気軽に着手できるので起爆剤として利用できる。気分転換になることもあり、いろいろと効能があるのである。

次回はクライアントに信頼されるコツ(リピーター創出)について書く(つもり)。

▼バックナンバー
1:会社員失格女が年収1000万に至るまで|独立準備期
2:会社員失格女が年収1000万に至るまで|1か月め
3:新人フリーランスに必要な武器

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