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第4話「解き明かせ!マインドフルネスの魔法の秘密⁉︎」

とある晴れた日の夏の午後。
ゆめみはベッドに座りながらネコ仙人と向き合っていた。
ゆめみはなんだかいつもより気分が良かった。そして興味津々の目でネコ仙人に問いかけた。

ゆめみ: ねぇネコ仙人さん、
マインドフルネスの魔法ってどういった仕組みなの?!

ネコ仙人は落ち着いた口調で説明を始めた。

ネコ仙人: そうだにゃ、
マインドフルネスの仕組みを理解するためには、
やはりまず、仏教と脳科学の両方の視点が必要になるにゃ。
ちょいと理論的にはなるが、
大丈夫かにゃ?

ゆめみは息を飲みながら、
ちょっと違う方面にいきそうだなと、
覚悟して応えた。

ゆめみ : ……はっはいっ…

ネコ仙人 : ではまず仏教の視点にゃ。
マインドフルネスは元々はブッダが説いた
“八正道*” が基礎となっているにゃ。
そして、その中の一つである「正念」、
すなわち正しく意識すること、つまりそれはマインドフルネスそのもののことなんだにゃ。
これには正しい見方や心の整え方、思考、話し方、行動、生活、努力などのすべてが含まれる。

ゆめみ: …ブッダの“八正道”……
はっはじめてききました…
マインドフルネスってそんなに古くからあるんですね。なんだかほんとに古来より伝わる不思議な力みたいで壮大な話だわ。
それでその、脳科学的にはどうなっているの?

ネコ仙人: 脳科学の視点では、以前話した内容の続きにゃ。
脳の中には、
DMN(デフォルトモード ネットワーク)、
CEN(セントラル エグゼクティブ ネットワーク)、そしてSN(セイリエンス ネットワーク)
という3つの神経ネットワークがあるのは覚えておるかにゃ⁈
例えば DMNが活性化している場合、
その脳内ネットワークが優位な状態になる。
すると仕事中に集中できなくなったり、
意識が全く関係のないことにふと移ってしまったりする状態になるにゃ。
それを脳科学的には”マインドワンダリング”とも呼んだりするにゃ。

ゆめみ : マインドワンダリング…⁈

ネコ仙人 : もう少しわかりやすく言うと、
例えば、過去の失敗を突然思い出したり、急に将来の不安を感じたりするのもマインドワンダリングの状態にゃ。つまり、”幸福度という観点から言えば、幸福度を下げる”とも言われておるにゃ**。
一方で、CENが優位の状態になると、
集中力が向上しハイパフォーマンスになる。
さらに疲れにくいという優れた特徴があるにょ。
そして、このDMNとCENはお互いがトレードオフのような関係にあたるんだにゃ。
その脳内スイッチの切り替える司令官の役割を果たすのがSNとなるんにゃ。
脳科学的にはこれらの切り替えを気づきによって行えるのがマインドフルネスの仕組みにゃ。

ゆめみ: なっなるほど…
この前の復習もあるのね(汗)
つまりマインドワンダリングって状態では、
DMNが優位に活性化している。
マインドフルネスを通じてSNをコントロールできれば、DMNからCENを優位に活性化させる事ができるってことよね⁉︎
そっか!マインドフルネスを取り入れれば、集中力を高めることもできるし、
過去や未来に対するネガティブな気持ちも取り拭うことができるのね!
ほんとにまるで魔法の力ね!
それで…それってどうやってトレーニングをするの?

ネコ仙人: これも以前の話の続きになるにょ♪
マインドフルネスのトレーニングは、
呼吸に集中したり、身体の感覚に意識を向けたりすることから始めるのがいいにゃ。
また、瞑想やゆっくりとした動作、自然に注意を向けることも効果的にゃ。
これらの練習を続けることで、CENとSNの結びつきがより強まり、いつでもマインドフルな状態を保つことができるようになるにゃ。

ゆめみはネコ仙人の言葉に感銘を受け、マインドフルネスのトレーニングにやる気が満ち溢れてきた。

ゆめみ: マインドフルネスの仕組みが少しずつわかってきた!
これからはトレーニングもはじめて、
より幸福度の高い充実したスーパーウーマンな生活を送れるようになりたい♪
もう不安を抱えながら生きていくのはこりごりだー!
ネコ仙人さん、
これからいろいろ教えてくださいね♡

ネコ仙人はゆめみのいつにない意欲に応えるように微笑みながら頷いた。
ゆめみはマインドフルネスの奥深さに魅了されながら、新たな発見と成長を求めて歩み始めたのであった。

つづく


解説/参照 :

* 八正道とは、ブッダが説いた8つの正しい生き方
- 正念:正しく意識する = マインドフルネス
- 正見:正しく見る
- 正定:正しく心を整える
- 正思:正しく考える
- 正語:正しく話す
- 正業:正しく行動する
- 正命:正しく生活する
- 正精進:正しく努力する


**2010年に発表されたハーバード大学のキリング博士による研究より。

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