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東京の下町生まれ。好きなものは、旅と食と人、そして混沌。国内外の生産者や社会的企業など…

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東京の下町生まれ。好きなものは、旅と食と人、そして混沌。国内外の生産者や社会的企業などの取り組みや地域の食をもとめて訪問するのがライフワークになっている。じっとしていられない性分で同じことの繰り返しが苦手。仕事は4年周期で変わり、営利、非営利を経て、その中間を行き来している。

最近の記事

街場の音楽イベント 『Kiba Stock』

GWは閑散とした都内で過ごした。近所の木場公園にアマチュアバンドイベント『Kiba Stock』へワインとつまみを持って、初めての観覧に向かった。 広大な木場公園の一角で行われた。広場にある露店は、数も店構えも冴えなくにぎわいもなかった。いやゆる音楽フェスの賑やかさとはほど遠い。イベントへの期待値は下がりながら、階段状になった客席についた。入場無料だからか、客席は埋まり、立ち見も出ていた。 『Kiba Stock』は、1997年に有志が東京都と江東区に働きかけてはじまり、

    • 『ワタナベさん』のこと。そして非営利へ

      2月の突き刺す寒さに触れるといつも思い出す。もう、10年以上前のことになる。 2008年2月24日、東京に数十年ぶりの大寒波が襲った。前日、事務所で天気予報を見ていた私は、いつも夕方にダンボールを集めに来る『ワタナベさん』に「明日は、大寒波が来るみたいだから気をつけて」と伝え、くたびれたリアカーにいつものようにダンボールを積むのを手伝った。 当時、食品業界への復帰前の罪滅ぼしのつもりで、セカンドハーベスト・ジャパン(2hj)でアルバイトとして関わっていた。捨てられる運命だ

      • 築地の記憶、マグロと親父

        10月6日に築地市場が83年の幕を閉じた。父、和夫は高校卒業後の18歳から築地に勤め、いま71歳になる。実に53年ものあいだ、大物業界(マグロ・カジキ等)一筋だ。 移転が目前に迫る9月下旬から数回にわたり、父の仕事を目に焼き付けようと早朝に自転車を走らせた。紆余曲折のある豊洲市場に移ってからも仕事は続けていくので、今後も見られないわけではない。 築地市場の建物は老朽化し、いつ崩れてもおかしくない。積み上げられた発砲スチロールはあちこちに散見され、防火上もよくない。排水設備

      街場の音楽イベント 『Kiba Stock』