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千夜千句(201〜210)

煮大根ひとは顎から年を食ふ

鳥渡るだれ悲しまぬ恋もあり

 ※羅(うすもの)や人悲します恋をして(鈴木真砂女)の本句取り。

県境尾根に木立のまばらなる

温泉(ゆ)の猿のどこがおかしや雪信濃

初氷雪一片をのせて割れ

ケータイを咥へる鰓の夜寒かな

節分や平和は願うものですが

節分や非戦はそうと決めるもの

眼鏡宝石時計鉄砲店に雪

豪雪の町は原野となるごとし

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