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映画レビュー

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記憶に残った映画の記録として。
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記事一覧

映画レビュー(102)「ハロウィン THE END」

 殺人鬼ブギーマンことマイク・マイヤーズが再びハドンフィールドを恐怖に陥れた事件から4年…

栗林元
16時間前
4

映画レビュー(101)「ノック 終末の訪問者」

 ストーリーは、ある一家(同性夫婦と養子)が森のキャビンで休暇を楽しんでいるところに、武…

栗林元
1日前
8

映画レビュー(100)「コカイン・ベア」(2023年)

 事実に基づくストーリー(based on true story)て、本当かよと思ったら、実際に1985年にアメ…

栗林元
2日前
4

映画レビュー(99)「リバーズ・エッジ」(2018年)

 原作は岡崎京子の同名マンガ作品で1993年から1994年にかけて宝島社のファッション雑誌に連載…

栗林元
3日前
4

映画レビュー(98)「桐島、部活やめるってよ」(2012年)

朝井リョウのデビュー作を原作とした青春映画である。 群像劇のスタイルで描かれている。原作…

栗林元
4日前
19

映画レビュー(97)「メタモルフォーゼの縁側」

 カドカワのWEBコミックの映画化。鶴谷 香央理の原作である。 高校生うららと、老女の雪がBL…

栗林元
7日前
9

映画レビュー(96)「シャイロックの子供たち」

先行する同名小説(池井戸潤・2006年)の世界を使い、完全オリジナルストーリーで作られた経済犯罪ストーリー。脚本も池井戸潤がやってるだけあって面白い。 二時間超の作品だが、ラストまで引っ張られた。後半からの巻き返しが正に「倍返し」で、思わずニヤリ。阿部サダヲが正に適役だ。 銀行の内部がリアルで、これは作者が元銀行員だったせいもある。担保の譲渡の「儀式」などすごくリアルで、引き込まれた。 騙し騙されの駆け引きがスリリングで、池井戸節って本当に面白いなあ。 「シャイロックの子供

映画レビュー(95)「アンテベラム」

 物語の背景にBLMが見えるが、よくできたホラーである。  南北戦争時の南部のプランテーショ…

栗林元
10日前
7

映画レビュー(95)「大河への道」

プライムで拝見。 千葉県香取市。市役所の総務課に勤める池本保治は、地域振興の会議で郷土の…

栗林元
2週間前
1

映画レビュー(95)「ひみつのなっちゃん」

 2023年1月公開の本作、岐阜県郡上市を舞台にしたご当地映画でもある。制作には東映と共…

栗林元
2週間前
2

映画レビュー(94)「パルス」(2006年)

アメリカ映画だが日本映画「回路」(2001年黒沢清監督)のリメイク。どうりで既視感あった。20…

栗林元
2週間前
3

映画レビュー(94)「スーパーヒーロー・ムービー !! -最'笑'超人列伝-」

 物語の構図は当時公開された「スパイダーマン」  そこにギャグを詰めるだけ詰め込んだバカ…

栗林元
2週間前
1

映画レビュー(93)「ストレンジ・ネイチャー」(2024)

プライムビデオで視聴。  ミネソタ州などで大量の奇形のカエルが発見された実話を基に創作さ…

栗林元
3週間前
8

映画レビュー(92)「アステロイド・シティ」

 舞台劇「アステロイド・シティ」の舞台裏と劇内世界とを交互に描く構成である。フィクションのフィクションというメタ構造だが、既におなじみの手法である。メタフィクションは、80年代後半にはその新しさが受けた覚えあり。  物語は脚本家が劇を執筆するところから始まり、最後は脚本家の死で終わる。脚本家や役者の現実の思いとリンクする劇中世界。現実世界と心のコントラストが見事に描かれる。  現実がモノクロ映像で劇中世界が総天然色映像というところがミソかな。 「グランド・ブダペスト・ホテル