2012年の米映画。同名のロック・ミュージカルの舞台の映画化である。
全編80年代のロック！
　いきなり、ガンズ・アンド・ローゼスの「パラダイス・シティ」で始まり、懐かしい歌が矢継ぎ早に展開。もう気持ち掴まれっぱなし。

　私は、80年代に新卒で就職しているのだが、商社の営業として営業車の中で聞いていたロックナンバーが、まさにこの時代。しかも会社の営業車のラジオにはFMがなく、もっぱらFEN（米軍極東ネットラジオ、1997年からAFNに改称）を聴いていた。特に木曜日にロックの時間帯がありそれを聞いていた。
　パット・ベネターの「ハート・ブレイカー」が大ヒット中だった。FMではまだ流れていず、FENで聴いてほれ込んだ。クォーターフラッシュもFENで初めて聴いた。「ファーイーストネットワーク、トキオ」という声が今でも脳裏によみがえる。洋楽ファンにとって特別な局で、東京に勤務して初めて聴けたのだった。
　その後、名古屋で広告会社に転職し、そこでも営業中にカーラジオでロックを聞きまくってた。
　物語のストーリーは田舎から出てきた娘が、下町のロック少年と恋をする話で、その内容は、まるっきりジャーニーの「ドント・ストップ・ビリーヴィン」やん、と思ったら、エンドの曲がまさにそれでした。この曲が物語の基なのだった。
　舞台はほろ苦いラストだけど、映画はハッピーエンドになっている。でも正直、物語はどうでもいい。懐かしくも好きな曲を思いきり聴ける、ご機嫌な映画である。でもREOスピードワゴンの涙のフィーリングをそのシーンで使うかよ、って苦笑いシーンもあり。

使用されている曲の一覧
01.パラダイス・シティ（ガンズ・アンド・ローゼズ）02.シスター・クリスチャン / まるっきりパラダイス / ナッシン・バット・ア・グッド・タイム（ナイト・レンジャー＆デイヴィッド・リー・ロス＆ポイズン）03.ジューク・ボックス・ヒーロー / アイ・ラヴ・ロックンロール（フォリナー＆ジョーン・ジェット＆ザ・ブラックハーツ）04.強気で愛して（パット・べネター）05.ガール・ライク・ユー（フォリナー）06.モア・ザン・ワーズ / へヴン（エクストリーム＆ウォレント）07.ウォンテッド・デッド・オア・アライヴ（ボン・ジョヴィ）08.アイ・ウォナ・ノウ（フォリナー）09.アイ・ワナ・ロック（トウィステッド・シスター）10.シュガー・オン・ミー（デフ・レパード）11.ミスティ・ハート（クォーターフラッシュ）12.シャドウ・オブ・ザ・ナイト / ミスティ・ハート（パット・べネター＆クォーターフラッシュ13.ヒア・アイ・ゴー・アゲイン（ホワイトスネイク）14.涙のフィーリング（REOスピードワゴン）15.お気に召すまま（ジャーニー）16.アンダーカヴァー・ラヴ（ディエゴ・ボネータ※映画オリジナル曲）17.エヴリ・ローズ・ハズ・イッツ・ソーン（ポイズン）18.ハリケーン（スコーピオンズ）19.シスコはロック・シティ / ウィア・ノット・ゴナ・テイク・イット（スターシップ＆トゥイステッド・シスター）20.ドント・ストップ・ビリーヴィン（ジャーニー）
太字はCD所有してるぐらい好きな曲。

この元曲を自分で集めて疑似サントラ版を作ってしまうぐらい好きな映画だった。今でもCDに焼いて手元にある。

「ロック・オブ・エイジズ」