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膝関節と姿勢①~「膝に水がたまる」ってナニ!?/連載コラム vol.19

※初出:岩手日報ぽらん(2015年10月号)掲載、「ハカセが教える『姿勢医学®』のおはなし」(原文ママ)。文章・画像ともに、無断転載はご遠慮ください。

読者の皆様こんにちは。
私は『国際基準カイロプラクター』にして
『姿勢科学士®』のDr.小野寺デス。

この号が皆様に届く頃
岩手は農作物の収穫が真っ盛り!! 
畑や田圃で
元気に働かれている方も多いでしょう。
ただその中で
慢性的な『膝痛』に悩まされている方も
チラホラ…。

膝疾患の代表は『変形性膝関節症』で
我が国では
約3000万人以上が悩んでいると
言われています。

下図・右側写真の右端の模型のように
軟骨だけではなく
骨組織まで変形してしまうと
非常に厄介です。

そして
その『膝変形』の
『予兆』とも呼ぶべき現象が
膝に水がたまる』という状態。

ところで
この『水』の正体って
皆様ご存知でしょうか?? 

実はコレ
関節を包む
『関節包靭帯の内側
(滑膜:上図・左側写真の赤ライン)』
から分泌された『滑液』
なんです!!

血管やリンパ管が存在しない
大人の関節軟骨表面では
この滑液を通して栄養補給が行われます。

つまり『水がたまった』状態は
傷ついた組織を修復しようと
滑液を大量に分泌
させるも
何らかの原因により
うまく活用できず

関節内にたまっていってしまった状態
…と言える訳です。

この場合
一般的に整形外科では
『水』を抜いたり
消炎剤を注入して
痛みを抑える処置を行います。

ただ、ちょっと待ってください!! 

それではそもそも
どうして折角分泌された滑液が
活用できない状況に
陥ってしまうのでしょうか?? 

それに関しては、また次号で!!


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