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まだまだ観られる! GW後も、東京で観られるオススメ美術展や展覧会【PR】

ゴールデンウィークの最終日、どうお過ごしでしょうか。わたしは、これまでで最も、ゆっくりと連休を過ごしています。毎年思うんですけど、多くの人って、混雑が好きなんですかね? GWに、そこへ行ったら混むでしょそりゃ……っていうところに、みなさんこぞって行きますよね。ということで、家でゆっくりと過ごした人も少なくないでしょう。でもゆっくりと過ごすと、今度は「あぁ〜、ぼ〜っとしてたらGWが終わっちゃったなぁ」なんて感じている人もいるかもしれません。いいんですよ……無理して有意義に過ごさなくても!

それに混んでいるGWに、わざわざ有意義に過ごそうとしなくたって、連休はないかもしれませんが、休みは定期もしくは不定期に訪れるはずです。ということで、そんな休みの日に行ったら、もしかすると有意義に過ごせますよ……という美術展などの展覧会をnoteしておきます。タイトルに【PR】と書いたとおり、わたしが寄稿した記事を並べていくだけ……というのをご了承ください。


■東京都美術館で8月29日まで開催の「デ・キリコ展」

デ・キリコという方をご存知でしょうか? 正直わたしは……聞いたことがあるな……というくらいでした。記事にも書きましたが、行く前には「とうとうデ・キリコの実物が観られる!」とテンションが高かったわけでもありません。じゃあなんで行ったのか? と言えば、怖いもの見たさというのと、ネットで調べてみると、けっこう人気者だったんだな……と思ったからです。人気者って、人気になる理由があるはずですよね。その理由を知りたかったから……というのが大きな理由の1つです。

行ってみたら、とてもおもしろかったです。美術展を後にしてから、「なんで、おもしろいと感じたんだろう?」というのを考えて、上の記事にしてみました。

■5月19日で終わってしまう東京藝大美術館の「大吉原展」

いやぁ……開催前にバタバタしていましたが、本当に開催されてよかったです。行く前には「どうせ、見たことあるような浮世絵がたくさん展示されているんでしょ?」と思わないでもなかったのですが、上の記事で書いたと思いますが、浮世絵の絵師によって描かれた屏風や襖絵などの大きな作品は圧巻でした。こうやって吉原関連の外国にある作品って、わたしはもう見られないかもしれないなぁと考えると、もう一度見に行こうかなぁ……なんて思ってしまいます。あと、いつもトーハクで見ているような浮世絵作品も多かったのですが、気のせいなのか「色も線も、すっごくきれいだな」と思わせられる作品が多かったです。「状態が良いものだと、こんなにも違うものか」と驚きました。全国だけでなく欧米からも選りすぐりを集めているんだなぁと、強く感じる展示内容でした。

■あと1カ月、トーハクで観られる特別展「法然と極楽浄土」

「法然と極楽浄土」は6月9日まで観られます。記事にも記しましたが、美術展というよりも博物展といった感じの展覧会だと思います。法然房源空さんとか浄土宗に、何も思い入れなくデートなどでパッと行って……「すごく良い展覧会だったねぇ〜(笑)」とは、なりにくいと思うので、注意が必要です。逆に言えば、法然房源空さんが好きとか、浄土宗や浄土真宗の方々であれば、本当に平安から鎌倉時代に生きて、人々を救おうとしていたんだ……と、行くと法然房源空さんや親鸞さんなどの実在感を得られると思います。
展示替えがあるので、上の展覧会レポートで写真入りで紹介した……例えば《早来迎》や《當麻寺曼茶羅》などの、特に紙製の展示品が観られるかは、調べてから行ってみてください。

■6月9日まで、静嘉堂@丸の内の「画鬼 河鍋暁斎×鬼才 松浦武四郎」

個人的には、すっごく楽しい展覧会でした。というのも、やはり前段階の知識がどれだけあるか? にかかっているんですね。わたしは最近、河鍋暁斎の作品っていいなぁって強く感じ始めています。加えて松浦武四郎さんを始めとする「好古家」と呼ばれる人たちの、ネットワークに興味があるんですよね。例えば先月だったかには、國學院大學博物館で開催されていた『榧園好古図譜 ー北武蔵の名家・根岸家の古物(たから)』という特集展の主人公である根岸家の親子も、松浦武四郎さんと繋がる人です。またトーハクには、アイヌの展示品も多いのですが、おそらく半分近くが徳川頼貞さんという、紀州徳川家の明治期の当主から寄贈されたものです。調べてみると、やはり松浦武四郎さんに繋がる人で……という感じで、北海道やアイヌについてはもちろんですが、当時の好古家の中心にいたのが松浦武四郎さんなのだろうと。まぁいずれも当時の感覚では、奇人変人やバカ殿様という感じだったろうと思うのですが、その中心的な存在であった松浦武四郎さんの遺物を、もっとも多く所蔵しているだろう静嘉堂と、三重県の松浦武四郎記念館とがコラボしたのが今回の展覧会です……ということで、好きな人には見逃せません。

■6月16日までのカハクの特別展「大哺乳類展3」

東京・上野の国立科学博物館の特別展「大哺乳類展3-わけてつなげて大行進」は、6月16日までの開催です。これは哺乳類好き垂涎の展覧会なわけですが、子供を連れていくだけでなく、大人にも積極的に楽しんでもらいたいし、楽しめる展覧会だと思います。また見終わった後には、特別展が開催されている同じ建物……地球館3階にある剥製標本なども見て回ることをおすすめしつつ、旧館……日本館1階で開催されている企画展「知られざる海生無脊椎動物の世界」も……体力気力が残っていたら、観覧をおすすめしたいところです。

■5月から始まる期待の展覧会と、6月以降の期待値高い展覧会

そして、5月から始まる期待の展覧会も、備忘録としてnoteしておきます。まずは皇居三の丸尚蔵館の長い長い展覧会『皇室のみやびー受け継ぐ美ー』の、最後の第4期にあたる「三の丸尚蔵館の名品」が、5月21日から始まります。見どころは、狩野永徳によって描かれた、屏風の右隻が国宝に指定されている《唐獅子図屏風》。それに高階隆兼による 《春日権現験記絵(国宝)》、伊藤若冲の《動植綵絵(国宝・うち4幅)》に加えて、有名どころでは酒井抱一の《花鳥十二ヶ月図(全12幅のうち4幅)》などの豪華ラインナップです。同館は、組織が変わって、重文や国宝も毎年増えているので、すごく良い博物館・美術館になりそうだし、今後は大注目の施設に成長しそうな気がします。あと、著作権が切れている作品については、基本は撮影OKなのもうれしいです。

また東京国立近代美術館でも5月21日から、特別展「TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション」が始まります。ちょっとチラシをチラッと読んだだけだと、どんな展覧会なのかイメージがしづらいのですが……まぁ東京国立近代美術館なので、面白くない展覧会はするはずがないだろうという、期待値だけでnoteしておきます。

6月以降は……夏休み前ということなのか、また豊富ですね……。まずは6月1日から旧住友財閥の泉屋博古館東京で始まる『歌と物語の絵 - 雅やかなやまと絵の世界』なんていうのは、紫式部=源氏物語イヤーの今年に、ぴったりな展覧会ですよね。特に屏風絵が豊富なのが、特徴のような気がします。下のサイトで見られるラインナップを見るだけで、ほほぉ〜ってなります。

あまり洋画には食指が動かないのですが、SOMPO美術館6月22日から始まる『ロートレック展 時をつかむ線』は、都合があえば行きたいなぁと思っています。なんか絵がオシャレじゃないですか。著作権も切れているから、撮影も自由にできそうな気がしますし……SOMPO美術館、昨年に行った時に、雰囲気がけっこう好みの美術館だなぁと思ったので、再訪できればうれしいです。

その『ロートレック展』と同じく6月22日から静嘉堂@丸の内で始まるのが、『超・日本刀入門revive―鎌倉時代の名刀に学ぶ』です。「手掻包永、新藤五国光、名物日置安吉など、同館が所蔵する国宝・重文の刀剣 9 件のすべてが展示されます。そのほか織田信長や滝川一益、直江兼続などの戦国武将たちの名刀も見られるということで……う〜ん……『ロートレック展』とどちらに行くか? というスケジュールにならなければよいのですが……。

↓ 2024/05/06現在は、詳細がアップされていません。

7月は……これだけは忘れずに行きたい! というのが、7月3日からサントリー美術館で始まる『徳川美術館展 尾張徳川家の至宝』ですね。徳川美術館って、セコいというと怒られそうですけど、写真撮影させてくれないので……ブログなどで一般観覧者目線で、どんなふうに展示品が見られるか全くのベールに包まれている所蔵館の1つです。とはいえ、《源氏物語絵巻》などの重要展示品が多いのも事実で……悪口言ってごめんなさい……見に行きたいッス。

7月13日からは、国立科学博物館で特別展「昆虫 MANIAC」も始まります。

以上、東京で開催される期待値の高い展覧会をnoteしてみました。これ以外にも、全国ではたくさんの魅力的な展覧会が開催されているし、今後予定されているので、それらは他の人達のnoteを見て楽しませてもらおうと思います。いつもありがとうございます。

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