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岡山ひとり旅

 早朝、田舎町を出て新幹線で東京へ行く。東京からさらに新幹線のぞみに乗って3時間あまり。ようやく岡山駅に着いた。
 昨年も一人で金沢・兼六園、水戸の偕楽園を中心に日本庭園を見に行き、今年は岡山の後楽園に行きたいと思っていた。ゴールデンウイークになると新幹線が混みそうなので、その前の4月25日から2泊3日で行ってきた。
「のぞみ」は指定席で、3時間余り本を読んだり、窓の外の景色を見たりして、午後には岡山駅に着いた。
 ちょっと休んで後楽園に行った。家族連れや外国人観光客が多かったが思ったほど混んでいなくてのんびり歩くことができた。

後楽園後楽園の一部

 後楽園は300年前に岡山藩2代目藩主・池田剛正が家臣(津田永忠)に命じ、14年の歳月をかけて作った庭園だという。沢の池周りは新緑の木々が囲む。特に松の形が美しく、はるばる来て良かったとしみじみ思った。
 岡山城を眺めながら宿泊先のホテルまで散歩した。
 2日は岡山駅から倉敷駅まで山陽線にのり、大原美術館、倉敷民芸館などなどゆっくり鑑賞しながら1日で2万歩歩いた。倉敷美観地区には高校生が修学旅行に来ていたようでとてもにぎやかだった。

倉敷美観地区の一部

 3日目はあまり時間がなかったが、岡山駅から「特急やくも」で備中高梁までいき、小堀遠州作庭という頼久寺の庭園を拝観してきた。愛宕山を借景にした枯山水庭園で、静かな時間を過ごせた。

頼久寺庭園(小堀遠州作庭)

 帰宅時間を考えると、備中松山城までは足を延ばせなかったが、駅の階段などを含めると、3日間で5万歩は歩いたかなぁ~。
 倉敷駅で、何かパンフレットのようなものを持ってニコニコ笑顔で近づいてきた男性に「結構です」とやんわり言って通り過ぎたら、なんと安全対策推進の警察官の方々だった、とわかり、穴があったら入りたかったような恥ずかしい思いもした。
 旅で出会った景色や人々。楽しい思い出がたくさんできた。
 おかげさまで元気に旅ができ、すでに亡くなった両親をはじめ、家族や今まで出会ったすべての人に感謝したいと思った。

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