小道 さんぽ

いくつになっても、毎日を楽しく生きたい60代です。 この3月で日本語教師(非常勤)は辞…

小道 さんぽ

いくつになっても、毎日を楽しく生きたい60代です。 この3月で日本語教師(非常勤)は辞めました。 (体力がもっとあれば、続けたかったのですが・・・。) 下手な文章ですが、是非今後とも、よろしくお願いします。

最近の記事

岡山ひとり旅

 早朝、田舎町を出て新幹線で東京へ行く。東京からさらに新幹線のぞみに乗って3時間あまり。ようやく岡山駅に着いた。  昨年も一人で金沢・兼六園、水戸の偕楽園を中心に日本庭園を見に行き、今年は岡山の後楽園に行きたいと思っていた。ゴールデンウイークになると新幹線が混みそうなので、その前の4月25日から2泊3日で行ってきた。 「のぞみ」は指定席で、3時間余り本を読んだり、窓の外の景色を見たりして、午後には岡山駅に着いた。  ちょっと休んで後楽園に行った。家族連れや外国人観光客が多かっ

    • 「老後」に対する意識が変わりました!

        最近、30分フィットネスに行って、70,80代のとても元気な先輩たちを見ていて、一昔前の「高齢者」とは全く違う印象を受けていた。  今までは、「加齢に伴い、体力は徐々に衰えていく」とか「健康寿命と平均寿命との差が女性で12年ある。自立できるのはそれまでの期間しかない」「加齢とともに認知機能が衰えるのは仕方がない」などと思い込んでいた。現在60代の私は、今後体力がますます衰えていくのだろうか・・・と不安になった。  しかし、現実の高齢者を見ていると、「それって、ホントかな?

      • 40年前の自分へ

         2月の中旬になるとお雛様を飾る。が、一人で七段飾りを出すのが結構きつくなってきた。  そこで、40年近く前の結婚披露宴で友人たちからもらった「夫婦こけし」を飾ろうと思いついた。  普段開けない棚の中にひっそりと置かれたままになっていた高さ50センチ、幅13センチくらいの2体のこけしを出してきて、床の間に毛氈をひいて飾った。  あらためて見ると、披露宴の最中に書いてくれた出席者の寄せ書きがたくさんあった。 「結婚おめでとう!!幸せになってね○○」「今日の感激を忘れずに ○○」

        • 祈るしかない

           能登半島の避難所で暮らしておられる人々・・・。「断水状態」「トイレが使えない」「道路が復旧していない」「家がなくなってしまった」など毎日ニュースで見るたびに、1日も早く復興することを祈るしかない。  高齢の方もとても多いようだ。体調を壊すと回復に時間がかかるのではないか。  少しでも過ごしやすいところで暮らしてもらいたい、とひたすら願うばかりだ。  避難所によっては、顔なじみの人たちだからここにいたい、という人々もいるようだ。 生活に大変な不自由しても、人との関係が大事なの

        岡山ひとり旅

          花豆を煮ました

           毎年この時期になると、高原花豆(粒が大きい)を煮る。 一晩、多めの水につける。翌朝、あく抜きをする(たっぷりの水に花豆を入れて、沸騰させては湯を捨て、水を入れかえること3,4回。) あく抜きが済んだら、水と豆をことこと時間をかけて煮る。 と、ここで私の秘策は「電気ポット」なのである。  もう使わなくなった広口の電気ポットに沸騰した豆と湯を入れて、保温状態で8時間くらいそのままにしておく。  その後、電気ポットから鍋にうつし、砂糖を加えて煮る。(今回は500gの花豆だったの

          花豆を煮ました

          人生いろいろ

           昨日、久しぶりに元の職場の同僚4人でランチをした。 80歳のTさんが、「皆に会いたい」と言っていたので、他の3人が都合の合う日を選んでTさんのお宅に近いレストランに集まったのだった。  Tさんは、60代でヒマラヤトレッキングに行くくらい、女性ながらものすごくタフな人だった。60歳で定年退職してから登山、日本画(コンクールで入賞)、俳句・・・と正に「人生を謳歌している、という方であった。「人間はね、“いつも今がいちばん幸せ”って思うのがいいんだって」が口癖だった。  私たち後

          人生いろいろ

          Mさん、ありがとう!

           昨日は今年の7月に入学したばかりのクラスで、とても嬉しいことがあった。 「連体修飾」を学ぶ課で、「都合がいい・悪い」という言葉がでてきた時だった。 「違う予定があります。一緒に行けません」という意味です、ということをパワーポイントなどを使って頑張って説明していたら、一番前の席にいたMさんが大きな円を描いて、「学校で勉強します」の時間と「友だちと映画に行きます」の時間が同じです、という動作と説明をしてくれたのである。  「そうです!同じなんです」 私は思わず大きな声で言ってし

          Mさん、ありがとう!

          「ほどよく忘れて生きていく」

          「ほどよく忘れて生きていく」 ―91歳の心療内科医の心がラクになる診察室―   藤井英子著  サンマーク出版 お彼岸に実家のお墓参りに行った帰り、めったに入ったことのない書店でこの本を見つけた。天国の父母が私に気づかせてくれたような気がして買って来た。  著者は91歳の心療内科医だ。産婦人科医を7年間していたが、子育て(7人)で医師を辞めた。が、育児をしながら栄養学・心理学を学び、51歳で精神科医になる。漢方薬に関心を持ち、漢方専門医としても勤務し、30年以上

          「ほどよく忘れて生きていく」

          お気楽ひとり旅

           8月猛暑のさなか、日本三大庭園の一つ、偕楽園に行ってきた。多くの人は2月の梅の時期に行くのだろうが、せっかく夏休みなのだから、あまり人のいないであろうこの時期、偕楽園の成り立ちを見に行ってこようと思い、ひたすら北関東道・東北道を車で2時間あまり走り続けた。  汗をかきかき、100段近い階段を登って、頑張って常盤神社へお参り。 その後、松の並木をくぐりながらひと気のない梅林を進み、好文亭に到着。  偕楽園を創設した徳川斉昭は、この好文亭に文人墨客のほか、家臣や庶民のお年寄りを

          お気楽ひとり旅

          「伝える」と「伝わる」

          日本語学校:昨日の中級クラスの読解授業でのことだ。  授業時間も終わりに近づいてきたころ、文中にでてきた「伝わる」と「伝える」の違いを説明した。  読解の題材は「昔憧れていた作家の作品だったが、大人になって読まなくなって」しまった。が、その作家の記念館で、「本人が書いた手書きの文字を見て、作家の気持ち、例えば作家が大切な妹を亡くした時、どんなに辛かったか、何を感じたか・・・など“手書きの文字の持つ力”を改めて感じた」というような内容だった。    一通り読解問題としての授業を

          「伝える」と「伝わる」

          祝福とは

          ガソリンスタンドの壁に貼ってあった詩を何気なく読んでみた。 そして、とても感動してメモしてきた。 『神の慮り(おもんばかり)』 大きな事を成し遂げるために  力を与えてほしいと神に求めたのに   謙虚を学ぶようにと弱さを授かった   より偉大なことができるようにと健康を求めたのに  より良きことができるようにと病弱をあたえられた  幸せになろうとして富を求めたのに 賢明であるようにと貧困を授かった   世の人の称賛を得ようとして成功を求めたのに 得意にならないようにと

          元気でいるにはパワーが要る

           30分フィットネスクラブで知り合ったHさんは、わたしの“憧れの人”だ。 穏やかでいて、自分の行きたいところへ行く。 彼女は今、75歳。夫婦で自営業をしていたが、ご主人が亡くなってそれは辞めたそうだ。  その後、Hさんは、57歳にして看護学校に入学し、65歳まで看護師として働いたそうだ。  65歳で看護師をやめると、その後3年間老人介護施設で読み聞かせのボランティアをしたという。  それからは、「自分のしたいことをする」と決めた。格安チケットを上手に使いながら、日本中を旅した

          元気でいるにはパワーが要る

          「年を重ねることはおもしろい」

          「年を重ねることはおもしろい。苦労や不安の先取りはやめる」吉沢久子著 さくら舎  今までに、吉沢久子さんの書かれた本を何度読んだだろうか。人生で何か悩み事があるといつも優しく励ましてくれる大先輩のようだった。  先日、珍しく体調を壊し、「年を重ねる」って、これからどういうことが起こるのかな・・・と、以前にも読んだこの本を改めて読んでみた。  著者の吉沢久子さんは、101歳で亡くなるまで多数の本を書かれた。 義母も夫も介護して見送り、一人暮らしになってからも「いかに人生を楽し

          「年を重ねることはおもしろい」

          人生の達人に学ぶ

          「102歳、一人暮らし。哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方」 石井 哲代・中国新聞社著  文藝春秋  “広島県尾道市の山間のまち”でくらしているという石井 哲代さんは、20年前から一人暮らしをされているという。 「老いるとできないことは増えるし、心がふさぐ日もあります。でもね、嘆いてもしょうがない。私は自分を励ます名人になって、心をご機嫌にしておくんです。人を変えることはできませんが、自分のことは操作できますけえな。」  20歳で小学校教員になり、26歳で「子どもにも

          人生の達人に学ぶ

          つなぐ言葉

           定年退職してから必死に勉強して、ようやく資格を取り、日本語教師として授業をしている。  週に数コマの非常勤講師なので、いまだに試行錯誤の日々が続く。 それでも、様々な国から来る学生たちが、少しづつ日本語の文法や語彙、漢字を使えるようになっていく様子を見ると、「やりがいのある仕事だ」と思う。  最初は全く話せなかったのに、1年近く経ってくると、同じクラスの異国の人と日本語で会話するようになる。 母国の事情はさまざまだが、お互いを理解しようとしている。日本語を通じて。  こんな

          つなぐ言葉

          「ミセス・ハリス、パリへ行く」

           この書き出しで始まる「ハリスおばさん」の旅は、心をワクワクさせるお話で、読み終えるまでずっと古い映画を見ているような気がしていた。  ロンドンで家政婦をしている60歳間近のハリスさん(未亡人)は、仕事先で出会った「クリスチャンディオール」の服に一目ぼれした。年収に近いこの服がどうしても欲しくなって必死に給料を貯め、友人の心配をよそに、一人でパリに飛び立ったのだ。  他人がどう思おうと、「ディオールの服を買いたい」という、本人にとってゆるがせない夢を追い、年齢の高い女性が行動

          「ミセス・ハリス、パリへ行く」