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『春分』メッセージ20230329

季節は春分にはいって、1週間ほど立ちましたね。

春分の日は、昼と夜の長さが同じになる日で、この日を境にして、昼の時間が長くなります。あわせて、冬至から増してきた陽の力が、この日から夏至にかけて陰の力よりも勝っていきます。

12星座のトップバッターの牡羊座が0度になる日も、ちょうど春分の日にあたるようで、西洋占星術では、この春分の日を起点日と考えられていて、春分の日は宇宙元旦と呼ばれているそうですね。

春分から、癸卯の年が本格的に始まる


今年の干支は、『癸卯(みずのと・う)』

立春からその氣が始まっていますが、いよいよ、本格的にその影響を受け始めるのが、春分からです。
癸(みずのと)」は十干の10番目、生命の循環では終わりを意味していて、「陰陽五行」では「水の弟」「水の陰」
五行の「水」は静寂、堅守、停滞、冬の象徴なので、「陰」は控えめや小さいといった意味。つまり「癸」は、小寒、閑静、渋滞と意味し、まだ固いが少し動きが出てきた状態ですね。

卯(う)」は十二支の4番目 草花が一面に広がっている頃のことを意味します。 ちなみに、「卯」と「兎(うさぎ)」は直接には全く関係ないですよ。
」は「陰陽五行」では「木の陰」
五行の「木」は成長、発育、誕生、春の象徴。 つまり「卯」は、控えめに成長することを表している。

これらを組み合わせとなる『癸卯』は、 新しい命が地中から出て、芽吹こうとする年。旧体制を押しのけ、新しい価値観が表に出る年。
 新旧の価値観が入交り、互いにせめぎ合って、結局、新しい価値観が勝つ縮図が、さまざまなところで出てくるでしょうね。

その価値観とは、男性性の社会から、女性性の社会へ移行でしょうか
知性より感性。脳より肚。縦より横。支配より調和。組織より個。
こんな感じ最近のニュースを見ていても、そんな価値観の転換が伺えるように思っています。 いろいろな場面で、新しことを受け入れていく必要があるので結構、苦しい経験をされる方が多い年なのではないかと思います(苦笑)

癸卯という年の特徴は、木が成長する様にものごとも飛躍する年と表現されたりします。確かに、これまで粛々と積み上げてきた事が、成長・飛躍する年でしょうが、古いモノと新しいモノとが共存し、大きな葛藤が伴う年でもありますので、変化についていけない方(価値観を受け入れられない方・変わるための体力がない方)にとっては、結構しんどい、苦労が伴う年でもあるわけです。

癸卯は、上述のように陰陽五行では、ちょうど春を示すことから、今年の波に乗るためには、春(今年の春分から次の立夏ぐらいまで)が重要なポイントなんではないでしょうか。
この4月から、働き方や暮らしが変わったりする方は、この転機は、新しい価値観に変わるための大きなキッカケとなると思いますよ。

春は、骨盤・性・色の季節

これまでの冬の体は、旧正月あたりから頭蓋骨が緩み開いて、立春の頃に、首・肩甲骨・胸が開き、そして、下痢などで内臓が緩み、3月の上旬から骨盤・股関節が緩んで、開くようになります。
そして、ちょうど今、本格的に春が到来し、桜が咲く頃(今を七十二候では、桜始開っていうみたいですね)、骨盤は開いて、持ち上がるようになります。

骨盤が開くと、下がるのが一般的で、骨盤が下がると、気持ちもドヨーンとするのが普通(産後の女性なども同じ)。それが、この春は、違って、骨盤が開くけど、上がるんです

春、 骨盤が緩むことで、心が自ずとフワ~っと緩み、穏やかに寛容的になります。たおやかな母性を感じさせるのもこの時期ですね。そして、 その上で、骨盤が持ち上がるので、ウキウキとした気分になります。

白黒の冬の世界から、桜が花開き、色がある世界の幕開けです。

春、動物が、野山をかけめぐり、求愛行動し、性を育む季節ですが、この流れは人間も同じ。この本能的な要求は、上記の春特有の体の変化があるためです。 春は、骨盤の季節であり、性・色の季節なんです。

今の時期に、不調を感じている方は、去年の年末年始の食べすぎや、目の使い過ぎ、腕の使い過ぎで、身体が緩まず、春の体になり切れていない方々が多いです。身体をあまり動かさず、頭ばかり使って、感じるという能力を衰えさせている、現代人の多くの方が、年がら年中、冬の体ですので、大変な方が多いです。

春の体になりきれない結果が、花粉症です、この症状を押し殺すと、心臓にきたり、脳にきたり。癌や糖尿病や、よくわからない病気になったりするんです。心の面でいうと、4月緩まないといけないときに、頑張りすぎて5月病などになるんですよね。

愛で満されたSEXが一番の整体法

言うのを憚りますが、
この骨盤の季節である春に、愛で満たされたSEXは、最大の健康法であり、一番の整体法です
うんうん、人の手で何とかするよりも、よっぽど健康的です。これは、他の何にも勝ります。こういうと誤解を招きやすいのですが、決して享楽的なSEXや、ましてや男性優位のSEX(現代人にありがちな頭優位な方はそうなりやすい)を促しているわけではありません。
愛に満たされるとは、自然に起こり、必ず瞑想的になるってことだけ申し添えておきます。各人で経験し、学び積み上げる過程ですから。
古来よりSEXは、解脱にむかうための道であり、修行法であります。
この件については、奥が深くて、ここでは書ききれません(笑)

桜の木の下で、幸せいっぱい

桜には、「サの神」が降り立つ

古来、 日本人は神様は山にいて
春になると、幸せを与えに里に降りてきて、 田畑に、五穀豊穣をもたらし、「幸」を振りまき 冬の前に山に帰ると考えていました。

この幸をもたらす神様が「サ」の神さま

・「サ」の神さまがいっぱいであることを「サ千=幸
・「サの神」さまが留まるところを「サト=里
・「サの神」さまが降りてきたことを教えてくれる木が「サクラ=桜」     
  サの神様が降り立つ磐座(いわくら)という意味
・「サの神」さまの飲み物・食べ物 「サケ(酒)」「サカナ(肴)

桜は日本人にとって特別な木である理由の一つがこれで。
桜の木が、頭上をピンク色に彩るとき、「サの神」が里に降り立った知らせなんです。

私たちは、同時に、桜の彩に、目を奪われ、見上げるようになり 私たちの氣は上がってきます。 その結果、骨盤が持ち上がるようになり、気分も上がってくるんです。「サの神」さまの到来とともに、氣が上がり、私たちも春を迎えます

そして、楽しいこと、ワクワクすることを考えられるようになります。 頭の中に、氣が満たされ、文字通りお花畑状態に(笑)だから、たくさん、楽しいことを夢想できるんです。無理だと思っていることも、もしかすると、できるんじゃないか!?って根拠のない自信と希望を抱くことができるんです。夢を見ることができるんです。

1年の計は元旦にありと言いますが、ホントに、潜在意識に落とし込める、計を立てるのは今です。そして、「できるかも」と夢想するんです

これは自然なことであり、神様からの恵みでもあるんです。
それで、人は絶望の中に、希望を見出し、今を生きていけるのです。

常に、冬の体のように、目の前の現実だと思っていることに注意が集中し、今、目に見えていることだけで判断する思考では、新しい視点や希望を生み出すことは難しく、辛いだけです。

世間を見渡すと、ネガティブな情報が溢れかえり、 国や権力者から知らぬ間に搾取されている、虐げられている 世の中、どんどん悪い方向に向かってるという感覚に陥ってしまいがち。

世知辛い世の中に、生き抜くために、自分の身は自分で守らない、そして、いつも努力して、頑張らないといけないという、心を固く小さくさせる思考に陥ってしまいます。 この思考になると、権力者の思う壺です。
不安や不足を前提とした思考では 豊かで、クリエイティブンな思考はできないですから 自分で考えて行動しているつもりでも、結果的に周りの影響に流されている群れた羊と同じ行動をとっていることになりがち。

こんな世の中であり、これから価値の転換が起こり、大きく揺らいでいく時代だからこそ、一旦、今の不安は置いといて、夢想をして、夢を見るんです。今見ていることから物事を考えるのは、今に縛られていて、今の状況からの延長でしかありません。

心機一転、新しい視点を身につけたいなら、自由に、伸び伸びと夢を見るんです。 夢を見るには、春の体になることが一番簡単。一年に弾みをつけるために。 これから、どんな1年に創造するかを夢想し、 心の奥底にいいイメージの種を植えましょう。

夢を叶えるために、花見を

春の氣を体に満たし、これからの一年をクリエイトするために、古来より、日本人は、お花見を大切にしました。
どんちゃん騒ぎするのが花見ではありません。
サの神の氣をまとい、幸せになるためです。

花見のおススメの方法

  • 桜の木に、もたれるように座ります。

  • 背中を木の幹につけます。

  • 背骨と桜の木が一体化するように、しづかに深呼吸を繰り返します。

  • そして頭の上の桜の花々を見上げます。

  • ほんの少しでいいから、心の中を、意識的に明るくしてみてください。それが難しいなら、少し口角をあげて微笑でみるのもいいかもしれません。

  • 叶えたい夢があるなら、叶ったご自身姿や、その時に感じている感情や気分をイメージして味わいます。夢を想像することが難しい方は、明るい気分を存分に味わうだけでOKです。

こんな感じで、桜の木の下で、桜の氣を味わうことをおススメします。今しかできないことです。ただ見るだけではもったいない。桜のエネルギーとご自身を交流させてみてはいかがでしょうか?

気持ちが重たい方は、腕も重たく、肩が下がってる

春になっても、冬の体のままの方は、楽しいこと、明るいことを想像することがなかなかできません。腰が重く、気が上がらないからです。
そんな方は、意識的に手を頭の上にあげるんです。
気持ちが沈んでいる方で、腕をあげている方はいません。気持ちが重たいとは、頭も腕も下がっているから重たいんです。

意識的に、手は脳と密接につながっています。手を頭の上にあげれば、意識も上に向き、気があがってきます。そう下のイラストのように、「ばんざーい」のポーズをするんです。

手を上にあげて、「ばんざーい」「ばんざーい」「ばんざーい」と唱えるだけで、自ずと気分は盛り上がります。万歳三唱です。

「万歳」が推奨されるようになったのは、最近のこと


これでも、いいのですが、「万歳」と唱えると、実は体は重たくなります。

こちらのサイトにあるように、「万歳」を推奨するようになったのは、明治以降からです。そうです、日本古来の風習を捨て、欧米列強を見習い始めた時代です。

それまで、お祝いの席で、『より一層栄えること』や、『繁栄を願う』ための日本の言葉は『弥栄』です。

この辺の真偽は私にはわかりませんが、この2つの言葉の歴史をまとめてくださっている方がいますので、ご一読ください。
この中に紹介されている、『弥栄』を推奨したとされる筧克彦筧 法学者が紹介されていますが、自分は、この方の言葉はその通りだと思います。

弥栄三唱のススメ

学術的なことは分かりませんが、
「ばんざーい」のポーズで、『弥栄』って唱えた時と、『万歳』って唱えた時と体の硬さの違いを比べてみてください。『弥栄』の方が、身体の軸が通り、なにより体が軽くなります。この点については一目瞭然で、どちらが真か一瞬で分かると思います。

ぜひ、今一度『弥栄』を生活の中にと入れてみてください。
そして、桜(サ座)の木の下で、酒(サケ)を飲んで、仲間とワイワイ、今年一年どんな風に過ごすか語り合い、互いに、これからの更なる成長と繁栄を願って、『弥栄』三唱をしてみてはいかがでしょうか? 

また、普段からも、時々、手を振り上げて、「弥栄」って唱えてみてください。身体が軽くなって、自然と、楽しい気分になりますよ。
人に見られても、愉快な人だと思ってもらえていいかもですよ(笑)

癸卯の春分、とても大切な時期、
そして、新しい価値観を受け入れざる得なくなり葛藤が多く、消耗してしまうときもある年だと思います。
そんな年だからこそ、桜のお花見を大切にしてください。
そして、気持ちが下がりそうになったら、手をあげて
「弥栄~~~~!」
「弥栄~~~~!」
「弥栄~~~~!」
と、これからの自分が繁栄していく姿を祈り、祝ってあげてくださいね。

そして、今年一年をどんな風に創るのか、たくさん夢想し、
ウキウキ・ワクワク、楽しい春をお過ごしください。

世界人類平和でありますように。

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