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「自分の機嫌は自分『だけ』で取るな」

「自分の機嫌は自分で取れ」

通説ですね。意識的に自己管理をする上で、欠かせないと僕も考えています。

しかし、その言葉に執着しすぎると、本当に心がしんどくなった時に、誰にも頼れなくなります。

本当に心がしんどくなった時は、そもそも自分をコントロールする能力が低下しています。その状況下で、自分の力だけで機嫌を直そうと頑張ってしまうと、誤った方向へ進んでしまう可能性が高いのです。


「自分の機嫌は自分で取れ」という言葉の本質は、「不機嫌になった時に、他人を『攻撃』して発散するな」だと思います。

仕事や人間関係が上手くいっておらず、ついつい他人にあたってしまうことはないでしょうか。一時的に気持ちはスッキリするかもしれませんが、冷静になった際に、お互い後味が悪くなってしまいますよね。

だから、他人を攻撃することで自分の機嫌を回復するべきではない。でも、裏を返せば、他人を攻撃さえしなければ、どのような手段で機嫌を回復させて良いと、僕は思っています。


他人を頼っていいのです。どうしても辛いとき、悲しいとき、声を上げていいのです。その声を聴いてくれない人ももちろんいると思いますが、きっと親身になって耳を傾けてくれる人の方が、周りにはたくさんいるはずです。

そして気持ちが落ち着いたら相手に一言、「ありがとう」と伝えてあげてください。


この文章は、かつての自戒でもあります。

今でこそ段々と解消されつつありますが、「自分の機嫌は自分で取れ」という言葉の表面的な意味に囚われてしまっており、悩みがあったり、心が辛くなってしまった時も、独りで抱え込んで解決しようとしてしまう癖がありました。

他人からしたら迷惑だろうな。情けない人間だと思われて、相手にされなくなってしまいそうだな。

見捨てられたくない。嫌われたくない。多分、そんな気持ちが強かったのかもしれません。でも、定期的に湧き上がる漠然としたしんどさを、独りで抱え込み続けるのも嫌だと思っている自分もいました。それで、何度か心が瓦解してしまいそうになったこともあるから。

他人を上手に頼れるようになる。「辛いことがあったから、話を聞いてもらいたい」と、気軽に声が上げられるようになる。将来的には僕だけではなく、周りの人だけでなく、もっと広く広く、僕が知らない人が居る環境まで、そんな状態が作っていけると嬉しいです。

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