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私がヨガに出会ったのは、長男の妊娠中でした。
いまから約10年前になります。

初めてのマタニティライフ。
わくわくと共に、不安もたくさんありました。

赤ちゃんの体重が順調に増えなかったらどうしよう。

生まれつき身体に何か不自由があったらどうしよう。

予定日よりも早く破水や陣痛がきたらどうしよう。

産む痛みが怖い。耐えられなかったらどうしようり

などなど…あげたらキリがないくらい、不安がありました。

そして夫は、仕事のあと、付き合いで夜遅くまで飲みに行くことが多いので、夫が帰ってくる前に私が先に寝てしまうことも多いです。

また、仕事中、日中は夫とは一切連絡がとれません。

不安な気持ちが湧いてきても夫にすぐ話をすることもできませんでした。

そんな中、本屋さんでたまたま見かけたマタニティヨガのDVDつきの本になんとなく心惹かれて購入しました。

DVDや本の解説を見て、見様見真似で初めてヨガをやってみると、すごく気持ちよかったのです。

そこから毎日のように、夜寝る前にセルフマタニティヨガをするようになりました。

ヨガをしていると、呼吸が深くなり、気持ちがリラックスして不安な気持ちをその瞬間は忘れていたし、心も身体もなんだかスッキリ気持ちが良くて。習慣になった頃、里帰りしました。出産する産院でも、週に一度のマタニティヨガレッスンがあり、毎週楽しみに参加するようになりました。

その後、出産してからの1.2ヶ月は、産後の痛みと寝不足、母乳がしっかり出ているか不安だったり、赤ちゃんが順調に体重増加しているか心配したり、乳腺炎の痛みに苦しんだりと、ヨガの存在などすっかり忘れ、世界一可愛い存在を愛でながらも奮闘する日々を送りました。

ヨガの存在を思い出したのは、生後5ヶ月の頃でした。

引越した近所で、赤ちゃん連れ限定のママヨガ教室を見つけ、"赤ちゃんが泣いててもいいからママたちみんなヨガしよう"という優しい空間で、再びヨガをする生活が始まりました。
そこで、素敵なママ友にも恵まれました。

また、Instagramでマタニティ時代に出会った、赤ちゃんがみんな同い年のママ友たちとも直接会うというご縁があり、仲良くなりました。
私はママ友に本当に恵まれていたと思います。

赤ちゃんにベビーマッサージをしてそのあと美味しいランチをするという、ベビーマッサージ教室(レストランが開催)も近くにあり、ママ友と毎回参加していました。

ベビーマッサージをしている間、赤ちゃんと目と目で見つめ合い、気持ちよさそうな顔を見て、私自身もとても癒されました。ベビーマッサージは覚えて自宅でも毎日やっていました。

ヨガやベビーマッサージに行ったり、ママ友たちと赤ちゃん連れOKのお店でランチを食べてベビーたちの遊べる場所に行く。ママ友と情報交換をして育児の悩みを相談しあい、とても心強かったです。

仲間の支えがあり、楽しい日々を過ごすうちに、"育児の不安"よりも"育児の楽しさ"に溢れ、どんどん前向きになっていきました。育児生活に心の余裕が出てきたのは、生後5ヶ月くらいのこの頃からです。

中でも、特別好きだったのが、ヨガをしている時間でした。

名古屋で通っていたヨガ教室の先生が、本当に素敵な方でした(以前、他の投稿でも書きました)。

はつらつとしていて明るく凛としていて、スタイルも完璧で姿勢も声も美しく、いつも落ち着いていて、何歳なのかわからない、お肌も真っ白でシミ一つない年齢不詳の美人な先生でした。笑 

ヨガレッスンだけでなく、終わったあとにグルテンフリーのお菓子と温かいルイボスティーを淹れてくれて、生徒のみなさんと和気あいあいと過ごす時間がありました。そのときに先生の興味深いお話を聞くのも毎回楽しみでした。

たくさんの生徒さんが集まり、リピーターばかり。私だけでなくみんなが先生のファンだったのではないかと思います。
みーんな赤ちゃん連れで、赤ちゃんにもママにも優しい空間。

先生のヨガに癒され、元気をもらい、とっても憧れました。

『私ももしなれるなら先生のようなヨガのインストラクターになりたいな』『先生のところでヨガ修行をしたい!』

そんな思いが頭をよぎりました。

でも、一度もそれを声に出すことはありませんでした。

身体中コンプレックスだらけ、心も未熟、自信がない私が、ヨガのインストラクターだなんて!

自分とはまったく別人の、モデルさんのような、心身ともに美しさと自信が溢れてている先生に憧れても、あんなふうにはなれない。一生無理とはこのこと。

今世では到底成し得ないことだと思い、脳裏から消しました。

ただただ、大好きな趣味として、ヨガを続ける日々がその後も続きました。


当時の私はびっくりするでしょうね。

あのとき脳裏で消した、憧れたヨガインストラクターに、5年後に私はなったのだから。

つづく







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