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躊躇する長さ

 60歳になると映画がシニア割引で見られる。一般2000円のところが1300円になるの施設が多いようだ。

 とはいえ。

 私が60歳に到達してから7カ月が経ったが、この間に一回も行っていない。自社モノは試写チャンスがあるという特権もあるが、実は「観たいものがない」「それならわざわざ時間をかけずに家で本を読んでいたい」というのが要因だ。

 それでも珍しく少し食指が動いたのが、“原爆の父”を描いた「オッペンハイマー」である。被爆国・日本で公開が遅れたこと、アカデミー作品賞など7部門を獲得したことなど、こんなシニアにもひっかかるポイントだ。

 しかし、長い。

 本編で180分もあるという。3時間も座り続けていることを想像するだけで億劫だし、なによりトイレを我慢できる自信がない。準備として半日ほど前から水分をほとんど断つことになろうが、そんなの身体に悪いのではないか?

 おそらくこのままスルーしたまま公開が終わると思う。
(24/4/15)

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