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カタチがココロを変えることもある

 いよいよ定年退職が月末に迫ってきた。シニアスタッフとして再雇用されるので業務内容は1ミリも変化しないが、多様で面倒な手続きが一気にやってきた。

 退職金をどのような形で受領するのか、税務署への提出書類、確定拠出年金をどう移管するか、パソコンの継続使用願い、内部データの移設(同一パソコンは使用できてもアクセス権限が変わるので移設が必要)、メールアドレスの継続使用願い、過去のメールデータの移設、貸与スマホの返却、入構証の返却と新規発行、社員証の返却、、、。気が狂いそうだ。

 職場が変わらないだけに、還暦になったことも定年退職することも実感していなかった私。ところが、こうした手続きを経ているうちに「大きな区切りがやってくるのだな」と身体が自然に理解してきたのである。

 なるほど、「形式」「様式」というものは内面にも影響を及ぼすことがあるのだな。

 洋服やおしゃれにはまったく無頓着できた。それでも外面を着飾ることで内面に意欲や自覚を覚醒させるのであれば、これから少しは意識するようなおやじになってもいいのかもしれない。そんなことを考えた。
(23/9/21)


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