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スマホの画面が割れた

風呂上がりに自宅廊下でiPhoneを落下させて、画面にヒビが入ってしまった。機種変更をしながらおよそ14年間使い続けて2回目の事故。前回の落下はたまたま買い換え直前のタイミングだったのでそのままにしたが、いまの本体はあと2年間は使ってやろうとバッテリーを交換したばかりなので、修理することにした。

機種によるが、予想通りにアップル公式では修理代金はかなり高い。試しに検索サイトで「iPhone 画面 修理」と打ち込んでみると、山のように業者が出てくる。

検索がない時代は新しいモノゴトを探す場合は「たまたま知っているところへ頼む」「知り合いなどに聞く」「職業別電話帳で探す」しかなかったわけで、なるほど検索サイトの広告が急成長するわけである。

トップに表示された業者のサイトを開いてみた。即日対応でお値段もぐっと安く、新宿にもショップがある。特にアテもなかったので、さっそくここを予約した。「なんとなくトップに表示されたものをクリックする」、これも検索サイトの術中にまんまとハマった行動なのだろうな。

ショップは新宿駅西口すぐそばの雑居ビル3階にあった。おざなりにスマホケースが陳列されているほか、小さな水槽ではメダカが数匹漂っている。かなり殺風景な内装だが、テレビで弊社の夕方のニュースが映っていたのは、ちょっと嬉しい。

対応してくれたのはあきらかに中国訛りの日本語を話す男性。手慣れた口調でいろいろ説明をしてくれる。「日本人ではないからって不安に思ってしまうのはよくないクセだな」と思いながら話を聞く。

いよいよスマホを預ける際、ロック解除のためのパスコードを聞かれた。さすがにこれはダメだろう。連絡先が満載だし、クレジットカードや電子マネーも使うことができてしまう。「え?それを教えないとダメ?そりゃ、抵抗ありますね」と言ったところ、あっさりと「あ、この機種であればそれがなくても交換できますから、大丈夫です」。それならはじめから聞かないでほしい。

もしも「いや、それがないとできません」と言われていたら、もちろんここでの修理は断念せざるを得ない。会社を早めに出てわざわざ新宿へ出かけていった時間と手間が無駄になるところだった。

修理時間は30分。ロック解除はしていないものの、それでも必要以上に手許から放しておきたくないので、きっちり時間通りに受領してきた。修理代金は税込み5800円。アップル公式の3分の1で、「このレシートが保証書です。3カ月以内に不具合があれば対応します。ただし落下によるものはダメです」というのも誠実だ。

新品の画面はピカピカに輝いている。ショップの近所のヨドバシカメラで1000円程度の保護フィルムも買った。気のせいかタッチの反応が若干ダルいこともあるが、これは安物フィルムのせいかもしれない。「女房とスマホ画面は新しいに限る」と昔から言われているだけに(ウソ)、快適である。それでも、「あそこでパスワードを強要されていたら困っただろうな」というモヤモヤした気分はいまも残っている。
(22/3/9)

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