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世田谷の自宅売却<1>

はじめに

2020年12月19日、妻が突然倒れて、救急搬送され緊急手術。
その結果、下半身を自分で動かすことができなくなりました。
そのため、2階の家族の部屋に上がることもできず、バリアフリーで設計した家でもないので、ここを売り、新築することを考えました。

この家は1999年、親の土地に大きな金額を借りてローンを組み、建てたものです。
敷地60坪、建坪30坪の総2階建て。
家族は私達夫婦、子供二人、妻の両親、妻の兄の7名。
客間が下の階に一つ、上の階に一つ。それで7LDKになります。

子どもたちはすでに出ていって、両親も亡くなり、下は兄一人。
私達夫婦は2階が住まいです。

自宅の査定

2021年1月末
家の売却のために、まずは家(土地)の価値を知ろうと、ネットでできる複数の不動産会社へ一括査定をしてみました。
すぐに10社以上の査定額が上がってきて、大手1社と、額が一番高かった中堅の会社1社の2社に絞り、まず中堅の会社と話をしました。

不動産に限らず、仕事がうまくいくかどうかは、営業担当の質であると普段から思っているので、会って話をしないとわかりませんが、1社目(A社としておく)の担当(仮にXさん)がとても良い印象で、経験豊かなので、このA社とじっくりやっていくことに決めました。

このA社が査定を高く出した理由は、土地はどの不動産屋でも相場から出しているので同じだけど、この自宅建物の価値を他はほぼゼロに対してA社は数千万円と査定したから。

ネットの一括査定とはいえ、真面目な業者は現地まで足を運び、外観をじっくり見て査定するとのこと。
木造建築の場合、建築時から21年でその価値はゼロになるのが、業界の常識らしい。

この家を建てたとき、瀬田(東京都世田谷区)の住宅展示場で見つけた、独立系工務店に設計を依頼し、時間をかけて設計建築をした、今で言うデザイナーズハウスで、完成まで1年間かかった木造建築となります。
A社はこの建て売りではない物件は、まだまだ住むことができるしっかりしたものであると、評価してくれました。
確かに、妻の件がなければあと20年は住むつもりでしたから。

仮公開

2021年2月末
Xさんと土地図面をまえに、話をじっくりしていると、問題点が発覚しました。
この土地は、いわゆる、旗竿地といって、私道の奥に家があります。
この私道は公道と2メートルの幅で接していないとなりません。(接道という)
2メートルあればなんの問題もなく売れる土地なのですが、それが満たないときには、条件付きだとか、再建築不可の土地・・ということになってしまいます。

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↑この私道は奥の右側の家と半分づつ所有

そうなった時には、購入希望者はローンが組めない(銀行は土地の価値を見てローンを決める)ので、結局価値が大幅に下がってしまいます。
この接道問題を避けるには、足りない幅を隣家から売ってもらう必要があります。

いずれにしても、まずは仮公開をして、市場の評価を得ようということで、写真を撮り、SUUMOへ掲載することになりました。

つづく

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