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新聞書評で出会う読書

毎月必ず2万円分は本を購入する。
これは自分との誓約で儀式であり、自分へのご褒美でギフトでもある。

これを10年以上、毎月コンスタントに購入している。
現在、本の選び方は5つある。

①読んでいる本に出てきた引用や話題に登場した本
②身近な人たちから聞いたりオススメされた本
③書店で立ち読みして気になった本
④先人たちの必読リストに上がっている本
⑤新聞の書評で取り上げられた本

色んな角度からの出会いを組み合わせることによって、なるべく偏らないが興味の食指からは離れない絶妙でオルタナティブな選書ができているのではないだろうかと自負している。

なかでも、⑤新聞の書評は、今どき実行している人が少なそうな上、かなり精度が高くいい本に出会いやすいのでオススメです。

なぜ新聞書評なのか、という点は、私の心中の師匠である近藤康太郎氏の『百冊で耕す』から以下引用。

書評委員会とは、新聞社内外の作家や評論家、学者、アーティストら、ギャラを払って委嘱した、本の「目利き」たちの会合だ。その人たちが二週間に一度、小一時間、棚の上の百冊余の本を立ち読みする。書評すべきだと直感した本を、ひとりにつき数冊ずつ持ち帰る。
(中略)
新聞各社の書評委員は、日本でも有数の知識人だ。その、プロ中のプロである「本読み」が、あまたある新刊書の中から選りすぐりを、難しい専門書も、高価な学術書も、ベストセラーや手軽な文庫・新書も含めて、「わたしのため」にした読みしてくれているのである。本の読みどころを、紹介してくれているのである。

近藤康太郎「百冊で耕す」CCCメディアハウス,2023,p.55-56

近藤氏は、新聞を6紙読む方がいいと書いている。
僕は毎週4紙(朝日,読売,日経,東京)を買っている。
プロたちがした読みしてくれた書評を読んで、ピンと来たもの心動かされた本があればamazonのほしいものリストにその場で調べて保存する。


上記①〜⑤いずれの場合も、まずはほしいものリストに一旦保存する。
1か月間溜め込んだほしいものリストを月末にあれやこれや検討する。
どうして興味があるか、ジャンル好みの偏りはないか、外せないものはどれか、値段の都合はどうか、古本屋でも買えないか、、あらゆる方向で組み合わせを考えて購入する。

それらが毎月の初めにギフトのように届く。
今日までのあなたの好奇心が詰まっていますよ。
これがたまらない瞬間である。

HAL=tonny

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