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デザイナーに上手にお願いする方法Vol.5〜デザイン与件の整理〜



デザイナーさんを選んだ時点でディレクションの7割は終了

デザインの参考集めのVol.3で記載させて頂いた通り
どういったデザインが良いかをまずは、纏めておくことになります。

まさにデザインはデザイナーがする部分なので、
実は選ぶ前にイメージを固めて、そのイメージに合うデザイナーを見つけた時点で
ほぼ7割はディレクションが終わっている
かなとは思います。
あとはデザイナーさんとの仕事をどう面白がるかという事になってきます。

与件がガチガチだと良いデザインにならない事が多い

これから後述する事になる、他の与件も含めてですが、
与件の数が多ければ多いほど、あまり良さを引き出せない事が多かったりします。

ガチガチに依頼されると、クリエイションが膨らまない事があるので、
その絞り具合がまさにディレクション側としていつも悩まされる部分になります。

大きなデザインイメージと、機能的な優先順位をきちんと決めたところで
まるっとお願いする
方が、こちらのイメージを超えたものを出してくれる事が多いです。

大きなデザインイメージと粒度感

この大きなデザインイメージですが、
以前、超著名なクリエイティブディレクターの方をお仕事をさせて頂いた事があります。その時の私はデザインを依頼される側になった訳です。

その方は、空間のイメージを尋ねると、「スタバより無印みたいなイメージかな」とおっしゃていました。最初はそれだけです。
あぁ、ここまでドラスティックに依頼を絞って、方向性から決めていくのか、とびっくりした経験がありました。

もちろん、こまかなディテールは打合せの回数を重ねて、クオリティが納得するまで詰めたのですが、初回の依頼はそんなざっくりしたものでした。

イメージを伝えるには、段階がある。

もしデザインをお願いするときは、まず大きなイメージを写真等から見つけて伝え
細かな部分は、まだ手元に持っておき、初回の提案を待つのも一つの手かと思います。

自分のイメージを超えてくれるデザインを提案してもらったら、そのままで万々歳ですし、もしあまり良いものでなかったら、ディテールも含めて詰めていけば良いと思って、私は仕事を実施しています。

一気に全てを伝えるのではなく、大きな方向感を決めてから、次の打合せに繋げるというふうに、デザイナーさんとのコミュニケーションを繰り返して、納得のいく完成系に近づけていきます。

いつも初回にどう依頼するか、そしたらどんな提案をいただくか、みたいな部分をデザイナーさんとの勝負みたいなもので楽しんでいます。
これkららデザインの与件を伝える時の参考になればと思います。

はまも

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