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はじめまして、「ハマカルアートプロジェクト」です。

はじめまして、「ハマカルアートプロジェクト」です。

ハマのアートプロジェクトだから、横浜ですか?と、私たちのプレスを担当してくれる方に、最初、聞かれてしまいました。
このハマは、同じ浜でも、福島県「浜通り」からとりました。
このプロジェクトをつくる人たちが、一緒に考えた名前です。
わたしたちのプロジェクトは、むかしの磐城国に位置し、「相双」と「浜通り」という2つの地域とその周辺をまたいだ、12の市町村です。

「浜通り」だし、東北で2番目に大きな街、いわきが中心ですね。と聞かれることがあります。この12の市町村には、「いわき市」は含まれていません。田村市、南相馬市、川俣町、広野町、楢葉町、富岡町、川内町、大熊町、双葉町、浪江町、葛尾村、飯館村の12の市町村です。ちなみに、この地域では、「町」を「ちょう」とはよばず「まち」といいます。

この12市町村は、2021年3月11日の東日本大震災を発端とする、福島第一原子力発電所の事故によって、住民が避難を余儀なくされた地域です。2023年夏現在、一部の地域では、避難指示が継続している場所もありますが、今や全ての市町村で生活がいとなまれ、帰還と新たなる人々の訪れが続いています。

わたしたち、「ハマカルアートプロジェクト」は、新たないとなみを刻み続ける12市町村に、さまざまな芸術家やクリエーターといった人々が来訪し、地元の人々と関係することで、地域に多彩な創造を芽吹かせ、七色の交流の風が通ることで、人々が集い、いとなみが広がり、新たな明日が生まれる機会をつくるプロジェクトです。

わたしたちの名前「ハマカル」とは、「ハマ」を「文化(カルチャー)」で「耕す(culture)」という意味で、名付けました。

まずは、創造の場づくりから。
12市町村に、アーティストが滞在し、創作や発表の場をつくる人々を募集し、支援をするプロジェクトを開始します。
そして、その場を使って創作する芸術家の現地での活動を支援します。
場ができて、滞在して創作をするのですから、地元との創造的交流が生まれることを支援します。
わたしたちは、これらアートによって生まれる創造的プロジェクトのための滞在制作を「アーティスト・イン・レジデンス」として、先ずは今年、展開します。

公募しています!
令和5年度 経済産業省 地域経済政策事業費補助金
芸術家の中期滞在制作事業
hamacul-project2023.com

この note から、募集の情報、そしてプロジェクトの現在進行形、創造から生まれてるいとなみのストーリーを、お伝えします。
意外に思われるかもしれない、わたしたちのことも、これからさまざまな切り口からおはなししていきたいと考えています。
創造は、今に生き、明日を手づくりすること。
その明日は12市町村から、全国、世界へも広がる明日になると考えています。

これから、よろしくお願いいたします。

ハマカルアートプロジェクト
統括ディレクター
岡田 智博