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初めての就活は26歳、ハローワークだった

3月もそろそろ終わり。

今年は大学で働き始めたせいか、4月〜3月のサイクルをとても意識する年でした。就活で悩んでいた学生たちも、自分の進路を決めて、無事に卒業していきました。良かった良かった。

感慨深いので、これを機に自分の就活について振り返ろうと思います。

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私の就活は、2012年7月にハローワークに行ったところから始まりました。

その時の私はアメリカの大学院を卒業したばかりの26歳。一時期は働いてもいたけど、それは福祉と飲食とアニメショップのバイトのかけもちだったわけで。職歴と呼べるようなものは何もありませんでした。

さらに、日本でどうやって就職活動するのか、ノープランで帰国しました。

病院でソーシャルワーカーとして働けるかな?児童養護施設はどうかな?メンタルヘルスにかんする仕事がいいな〜。

そんなことを考えたけど、資格が必要だとわかって諦めました。当時、精神保健福祉士の受験資格すら持っていなかったのです。

そんなわけで、ハローワークへ行きました。初めての就活!初めてのハローワーク!今考えると、世間知らずのお嬢ちゃん(20代後半だけど)感が否めない。

「資格がなくても働ける福祉の仕事を探しています」と受付の人に伝えると、「たくさんあると思いますよ」と丁寧に検索機器の使い方を教えてくれました。


自分の希望を入れて検索すると、3つしか出てきませんでした


求人区分を「一般・フルタイム」にして、職種を「介護・福祉」に選択して、勤務地を自分のエリアにして。

さらに、希望の職種に「ソーシャルワーカー」と入れたのでした

そりゃ出てこないだろ!と今では思いますが、当時はソーシャルワーカーが「相談員」だったり「施設職員」だったりで募集されているとは知らなかったのです。


受付の人が、「とりあえず3つ、いきますか?」と聞いてくれて、3つ全部に応募しました。

そのうち2つは、募集を締め切ったとお返事が来て、1件だけ面接してくれました。その団体に翌月に入職して、その後9年働くことになるわけで。私をソーシャルワーカーとして育ててくれた、大事な団体との出会いだったのです。

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あの就活を振り返るたびに、あれは仕事を選んだというよりは、導かれる作業だったな〜と思います。

面接の時に、立ち会った上司が「我々はソーシャルワーカーとして仕事をしていることを大切にしたくて、求人にも明記しているんだよ。あなたが検索ワードに打ち込んでくれて良かった」と言ってくれてグッときました。

検索結果が3つだった時、ふしぎと嬉しかった記憶があります。膨大な中から選ぶ必要がない。この3つの中から選べばいい。この3つの中に、私が働く場所が待っているって。

そんなわけで、私の初めての就活は一瞬で終わりました。7月にハローワーク。8月に入職。シンプルですが、人生の大きな分岐点でした。

ありがとう、ハローワーク。

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2024年のテーマは、やめるまで楽しむこと。手放すことを恐れず、その瞬間までを楽しめばいい。そんなハマダのこだわり記事はこちらに収めます。


この記事は「ソーシャルワークひとりごと」にも収録されています。

ハマダユイ
ソーシャルワーカー11年目。大学教員をやりながら、相談室バオバブで個別相談を受けている。精神疾患にまつわる悩み事、家族のこと、人間関係のこと、仕事のこと…。いろんな人と一緒に作戦会議を開く毎日。

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