(株)ハマフのEC事業部の伊藤智一です！

だんだんと暑くなってきました。
6月に入り梅雨入り目前のはずですが浜松市ではなんと最高気温が29℃という日も。

一日の気温差が大きいので朝、夕は走るのに丁度いいですが日中の気温が25℃を超えてくると屋外での運動は熱中症のリスクが高まるので要注意です！

今回はマラソンとウェア全般のお話。

2021年の9月からフルマラソンの完走を目標に走り始めて現在10か月目に突入しました。

初心者市民ランナーですがマラソンの楽しさ、面白さにすっかり取りつかれてしまいました。

もともと5歳から11歳まで水泳、小中高はサッカーとスポーツはしていましたが10km以上は走ったことはありませんでした。

ましてや高校を卒業してからスポーツブランクは10年。

いざランニングを始めた時は3kmを走るのもやっと...

それがだんだんと5km、10km、20kmと走れるようになりハーフマラソン、フルマラソンを完走できるほど体力が戻ってきました。

最初の目標は3月21日に静岡県島田市の大井川河川敷にて開催された
第10回静岡・大井川 Trial Marathonにて達成。

現在は今年度内でのフルマラソン3時間20分切り、ハーフマラソン90分切りを目標に日々走っています。

フルマラソンを完走してみて、また一回のトレーニングで20km～30kmの距離を走るようになってから感じたことがあります。

それは、走るときに身に着けている「衣類」の重要さです。

ただひたすら走るという超シンプルなスポーツにおいて快適に走り切るには身に着けているアイテムに気を配るのは必須。

それも42.195kmという長旅では特にです。

アイテムのカテゴリーごとにフルマラソンやロングランの走行中、走行後に感じた事を書き連ねてみました。

1．Tシャツ
気温が高いほど、また強度の高いペースで走っているほど多くの汗をかきます。
春先から20度を超えてくるような日では絞れるほどの汗をかくこともあります。
その為Tシャツの素材は乾きやすい吸水速乾素材がおススメです。
ランニングを始めた頃は家にある適当な綿素材のTシャツを着てランニングをしていましたが
汗をかくと乾きづらく汗で濡れた生地が体を冷やしてしまうので要注意です。
ランニング用に限らずスポーツ用のTシャツは殆どがポリエステル素材だと思います。
ポリエステルは吸水性が低く乾きやすいという特徴があります。
また軽くシャリっとした生地感で着心地もいいです。

画像は弊社で取り扱っているブランド「DISCUS」のスポーツラインのTシャツです。

左のサックスのTシャツがポリエステル100%
右のチャコールのTシャツがポリエステル55％ ナイロン45％の混紡

秋冬はTシャツの下にコンプレッションインナーを着ることが多く、
春になってTシャツ一枚で走るようになってから気づいた事があります...

それは「Tシャツ一枚でのロング走は乳首が擦れて痛い！」という事
いくらポリエステル素材で吸水速乾に優れていたとしても絞れるほどの汗をかくと生地も重くなり肌と擦れる摩擦の力も大きくなります。
それも距離によっては2時間から4時間程走り続けるので衣類と肌の摩擦は侮れません。

今までは身体に密着するコンプレッションインナーを着ていたので被服と肌が長時間擦れるという事がありませんでした。
男性の乳首の大きさについては個人差があるのでこの現象については一概には言えませんが、
乳首が発達している男性にとっては非常に悩ましいです。(大真面目です)
色々と調べてみたところ100kmもの距離を走るウルトラマラソンのランナーなんかは男性でもニップレスが当たり前だったりします。

個人的にはポリエステルのほかに綿、ナイロン、ポリウレタンのいずれかがが半分程度の混紡率で入っていると生地の滑らかさが補われさらっとした着心地になり好みです。

ただ化学繊維全般に言えることですが化繊負けして肌が荒れる方もいるのでスポーツウェアの選定は意外と気を遣うものなのです。

2.ズボン
基本的に私は春、夏はショートレングスのハーフパンツもしくはショートタイツで走ります。
秋冬は防寒と下肢の動きのサポートも兼ねてコンプレッションタイツを履いています。
Tシャツ同様ズボンもポリエステル素材の吸水速乾性の生地がいいでしょう。
ランニング用のズボンにはインナーパンツ付きのタイプもあります。
どちらも履きましたが個人的にはインナーパンツ無しのタイプが好みです。
インナーパンツ付きは文字通りズボンにパンツがくっついていてパンツを履かなくてもそのまま直履き出来ます。

ただ個人的な意見ですが漠然とした不安感もあります。笑
構造的にはパンイチで走っているのと同じ事ですから、何かの拍子でズボンが脱げたらと思うと安心できません。笑
まぁそんなことはほぼあり得ませんが、インナーパンツ付きであることのメリットも勿論あります。
まず蒸れにくいという事。インナーパンツはメッシュ生地で股関節周りの動きを邪魔しないようにブリーフタイプのものが多いです。
最小限の生地面積で吸水速乾に優れています。
インナーパンツ付きなのに別途パンツを履いて走ってしまうと股擦れの原因となりますのでご注意を！(経験者です)
パンツのカテゴリーにて後述しますが、インナーパンツ無しのズボンの場合はパンツの選定が意外と重要です。
大会の更衣室で着替えているとかっこいいランパンの下にヨレヨレのトランクスを履いている方を見かけることも...

機能面に限らず見えないところもデザインやお洒落さも大事にしていきたいですね。

3.パンツ
ズボンのカテゴリーでお話ししましたがインナーパンツ無しのハーフパンツを履く場合にはパンツ選びは重要です。
まずどんな形のパンツがいいのか？
個人的にはブリーフタイプをお勧めします。
生地が鼠径部に沿ったスタイルのブリーフタイプは下肢の動きを邪魔しません。
またトランクスや裾が長いボクサーの場合は短いズボンの裾からはみ出ててしまうのでダサいです。
メッシュ生地で吸水速乾性に優れているポリエステル素材がお勧めです。
サイズ感についてはジャストフィットか気持ち余裕がある程度が良いです。
サイズが小さいと生地が皮膚に食い込んだり固くなっている縫い目やウエストゴムで肌がこすれます。
ストレッチ素材でボディにフィットするタイプであればその心配もないので尚良いです。
綿100%のボクサーパンツで走るとがっつり汗を吸収してしまい涼しい時期だと汗冷えで下腹部を冷やしますのでご注意を。

現在この商品の取り扱いはなくなってしまいましたが弊社で販売していたB.V.DのBODY GEARシリーズは
かなり快適でランニングには最適でした。

あと抗菌、消臭機能も大事です。ランニング中は想像以上に汗をかいていますしパンツ内が蒸れます。
毎日走ったとして洗濯するのを忘れた日には悲惨です。
生乾き臭の原因は衣類についた雑菌(モラクセラ菌)の繁殖です。
モラクセラ菌は皮脂を餌にして増殖していきます。
なのでうっかり汗をかいたウェアやパンツをすぐに洗濯せずに放置してしまうと、菌が繁殖してしまい
その後洗濯、乾燥をしても生乾きの臭いが染みついてしまいます。

もしそうなってしまった場合でもモラクセラ菌は熱に弱いので50℃～60℃のお湯に30分ほど漬け置きしてから洗濯すると
いくらか生乾き臭が取り除けます。

私もウェアをすぐに洗濯せずに放置してしまったことがあり生乾き臭を振りまきながら佐鳴湖を走ってしまったことがあります。
そうなってしまうともはやスメルハラスメントのレベルです。泣
あまりにも臭かったので鍋にお湯を張りハーフパンツを煮沸して菌を完全に死滅させました。
ですが、その代償にNIKEのスウォッシュの再帰反射プリント部分が熱で綺麗に剝がれてしまうというアクシデントが...

こんなことにならないようにランニング後はすぐにウェアを洗濯しましょう。

５月は弊社で取り扱っているブランドでGraveVaultとB.V.Dのブリーフタイプのパンツを履いて１回づつ30km走りました。

結論から言うとどちらも快適でした。

１. GRAVEVAULT

GRAVEVAULTは定番のBIKINIタイプでプレーンシリーズのブラックカラー。
ターキーさんの看板商品です。
ナイロン88%とポリエステル12％の混紡で唯一無二の滑らかな生地感は履いていてノンストレスです。
肌との一体感を生む上質なストレッチ生地はスポーツをしていても肌トラブルとは無縁でした。
何より履いていて気分が上がります。
キロ１０秒早くなります。（笑）
30km走とハーフマラソンはGRAVEVAULTで走りました。

2.B.V.D

弊社では現在取り扱いがなくなってしまったB.V.D POWER-ATHLETEシリーズのメッシュ生地のブリーフ。
メッシュ地で速乾性が高いので蒸れを感じることが少なかったです。
ただ伸縮性があまりないので少し窮屈に感じました。
ただ速乾性能は抜群に優れているので夏場のロングランには最適です。
さすがフジボウアパレルさん。

今回はマラソンとウェアについてのお話でした。
市民ランナー目線とアパレル問屋の立場からこれからマラソンを始める方のウェアの選定について参考になれば幸いです！

本記事で紹介したGRAVEVAULTのビキニタイプは
弊社のECサイト「HAMAFU INC.」にて取り扱いがございます。
着になる方は是非ご覧くださいませ。