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テストの点数をみんなの前で発表するのはプラスになる?!

子供の担任の先生から、クラスのWhatsAppグループにPDFが送られてきたとき、開いてみて、えっ?何これ?とビックリしました。

それは、子供の中学校で学力テストがあった数日後のこと。PDFの中身は、学年全員の順位と点数、更には各個人のテストの詳細がズラ〜っと書いてあるものでした。(詳細には個人でのテストの点数、各教科の正解数、不正解数、ポイント数、クラスで何番、学年で何番、この時はありませんでしたが、県で何番等が書かれています。)

最初は先生の誤送信かと思いましたが、訂正がなかったのでそうではない様子。

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トルコでは小学4年生から学力テストが始まります。4年生から学力テストが始まるということで、マークシートに慣れるため3年生の後半から練習用テストが行われました。

私の子供が小学校に通い始めた頃、中学校の先生をしている友達のお母さんから、「日本では小学1年生からテストがあるって聞いたけど本当?」と聞かれたことがありました。その時は何でそんな事を聞くのだろう?思いましたが、それまでテストがなかったので納得。

初めて受けた3年生のテスト練習の時、先生はテスト結果をクラスメイトの前で発表していったそうです。

「〜くん何点。」

「~さんは何点。」

という風に。

それを聞いたときは、え〜!っと思いました。子供に、「点数のいい人だけじゃなくて、みんな言われるの?」と聞くと、「そうだよ。」との返事。

私が子供の時には、みんなの前でテストの点数を発表されたことがなく、成績の良くなかった私だったらメンタルやられてしまう。

そんな感じで4年生からテストが始まる予定でしたが、実際にはコロナのため4年生の時はほとんどオンライン授業ばかりで、受けられたテストは1回だけでした。

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現在、トルコでは中学5年生(トルコの学校は4年制で、小学1〜4、中学5〜8、高校9〜12となります)の子供。

冒頭で述べたテスト結果発表の仕方の他に、中学5年生になってからは、授業中に小テストも行われるようになり、クラスメイトの前で点数を発表され、更には全員の小テスト結果がクラスのWhatsAppグループに送られてきました。

トルコは二学期制で、一学期の中間テストと期末テストも受けました。保護者たちにお知らせはなかったですが、こちらも、各教科の担当の先生は子供たちにテストの点数をみんなの前で発表していったようです。

学年が上がり、小学校から中学校に変わり、コロナのためにクラスメイトや保護者たちとあまり面識もない状態で、クラスメイトの点数だけ知っている、ちょっと複雑な気持ち。

私だったら"ちょっとな〜"と思うけれど、子供はその方法が普通でそういうものと理解しているのか、あまり気にしていない様子です。

「保護者にも子どもたち全員の点数を発表することにビックリしているのですが、どう思いますか?」と、この事についてお友達のお母さんに聞いたことがあります。

すると、お友達のお母さんは、「子供も親も、今どのくらいできているのか分かるからいいんじゃない?悪いと勉強させなきゃと思うしね。」と言われました。

確かに、次は「100点とりたい!」とか、「次は何番以内に入りたい!」と私の子供も言います。(テスト勉強は少しはしますが、宿題が多かったり、いろんな誘惑に負けてしまうので特別にたくさんやっているわけではない、気持ちだけ。)

子供にとっても、いま自分がどのくらいできているのか分かりやすいといえば、分かりやすい。人と比べることで、出来る、出来ない、の面を見るのではなくて、見えることで何をすればよいのか考えるようになる可能性もあるのかなと。

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インターネットが広まって便利になり、先生と保護者の間の連絡も取りやすくなりました。色々情報がもらえて便利ですが、何でもかんでも共有されるのはちょっと面倒くさいなと思うこともあります。でも、この学力テストの結果発表、初めて行われたときは子供の5-Bクラスが上位を占めていましたが、2回目の時は、別の5-Eクラスが上位を占めました。結果を見て、5-Eの子供たちが頑張ったのか⁈次は、またまた5-Bが上位を占めることができるのか。

お母さんたちの声が聞こえてきそうです。

「もうすぐテストがあるんでしょ?!遊んでいないで勉強しなさ〜いっ!」









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