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~ハムスターぐらし~ 飼い主のつぶや記.。oO 新たな家族となった2匹のキンクマ、里親募集サイトからの運命的出会い。

2021年○月○日

私も夫も、日々ハムスターに関心を持っているため、どうしても検索サイトで『 ハムスター』と入れあれこれ閲覧してることから、夫のところにも『ハムスター里親募集』といった通知が、PC画面にちょくちょく現れるようになっていた。

前にも一度、訳あって飼育できなくなったらしきブルーサファイアが募集されており、かわいそうだから家で飼おうかという話も出たことがあったが、なぜかある日その飼い主さんは里親募集自体を取り下げてしまい、それぞれ色々な飼い主さん・色々なハム事情もあるんだろうと感じていた。

恐らく夫はその時、そのサイトに早々とアカウント登録していたのだろう。
そして定期的にくるお知らせメールを何気に開いて見てるうちに、夫は我が家でまだお迎えしていないキンクマという種類のハムスターがいることが、気になって仕方なくなってしまったようだ。

やんちゃになるちょっと前の、まだあどけなさが残るキンタ。

ある日 夫が私に 「ねえ、可愛いキンクマちゃんがたくさん産まれて、飼い主さんが困ってるみたいだから、一匹うちにもらおうよ。」 と言ってきた。なんだなんだ?また何を思い付いたんだよ?と怪しむ私。

よくよく聞き出せば案の定、夫は既にその飼い主さんとやりとりしてるではないか。そして、不意打ちを受けて、キンクマかぁどうしようかぁ~、と考えている私に、さらに「あれっ?断られたと思ってたもう1匹のキンクマの飼い主さんから、是非うちにお願いしたいとメールが入ってるよ。困ったな、どうしよう?」とトボけたことを言う夫。 ええっ??どういうこと??キンクマが急に2匹??

私はややパニックになりながら、アンタは何ひとつ世話しないくせに!!いつも勝手に!!云々かんぬん!!…と、ひとしきり夫に言いたいだけ文句を言って、15分もしたら気が済み気持ちも収まって来たので、もう渡りに船 (いや、それは夫の言うセリフ)、ひょうたんから駒 (それも違う)、などの気分になっており「仕方ない、うちで飼います。」という結論を口にする。

ずっと後になってから…第二期ハムとなる4匹たちが我が家に揃って、しばらく経った頃…これこそが『一期一会』という言葉がふさわしい出来事だったと、あらためて身に染みて実感することになるのだ。でも、この時バタバタになってゆく最中の私達に、そんな風に思える余裕などあるなずもなく、特に私はこの時は、半ばヤケクソ気味だったとも言える。 

夫はしてやったり…まんまと思惑どおり…妻の習性を知ってるからチョロい…とか、思ってるかどうかは知らないが、我が家に来る予定のキンクマ2匹の写真を、彼は嬉しそうに私へ見せてきた。まぁ、可愛いのは否めないし、ハムには罪はない。

当然、ハムの引き取りは夫の大事な役目で、当日は小さなプラケースを手に、飼い主さんとの待ち合わせ場所へ喜んで出かけて行った。私は事前に2匹のための大きめのケージを作り(うちではハムごとに、衣装ケースを改造して作ったお手製ケージだ)、必要品をそこにセットして、お迎えするばかりに準備を整えていた。

ここの部屋以外にも2畳くらいのハムランスペースがある。

先に我が家にやってきたのは、7月7日に生まれたばかりのオスのキンクマだった。…が、子ハムに見えないほどジャンボサイズ、ハム間違い(?)じゃないかと思ったくらい。飼い主さん曰く「何匹かいる中で一番大きな子を選ばせて貰いました」とのことらしい。でも確かに、目を細めてこちらをもじもじ見上げる顔つきは、まだ初々しいテディベアちゃんみたい。体格は良いけど、恥ずかしがり屋さんなのかな、ビビりさんかな。キンタと名付けて、キンちゃんと呼ぶことになった。

そのあとしばらくして、 いったん断られたと思ってたキンクマ君がうちに来た。この子はそのお家でもう4ヶ月ほど飼われていたが、予想せず飼い主さんのご家族にアレルギーが出てしまい 、大変に可愛がっていたのを泣く泣く手放すことに。うちの夫以外にも何名かの候補者がいたのを、慎重に選考を重ねた中で、最後の最後に我が家に決定して貰えた。
そんなモテ・ハム君だったのだけど、やって来たその子に私達は大いにビックリする。えっ?!これハムスター?!キンクマと言いながら、キンちゃんとは違った風貌の小動物がそこに。

これがまた、ノーテンキ&うかつ男の我が夫のせい。きちんと募集欄にも『キンクマ♂・毛長』と書いてある。そこが大事なのであって、知ってるなら私にそのポイントはイノイチに知らせておくべきじゃないの?メールに添付されてた写真は遠目だったし、ややピンボケかと思ってたらそうでない。いま見れば、それはフワフワの毛でおおわれたキンクマくんの姿そのもの。「こんなハムスターもいるんだねぇ」と、当の夫まで一緒に珍しがってて、それおかしいでしょ?!
私たちにとって予備知識もない、未知なる『毛長』という品種。その毛長ハム君は人馴れしてて、自分からパッと私達の手に乗って来てくれる人懐こさ。なのに、素敵なそのモフモフな容姿におののく、マヌケな私達。ねぇ、この子はブラッシングとか、トリミングとか要るの?さすがにお風呂に入れたりとかはしないよね?その夜に早速、飼い主さんに急いで問い合わせを入れ、ネットでも調べてみる。プードルみたいな毛並みから、名前はプータくんに。プーちゃんと呼ぶことになった。

こうしてまた私達は、ハムたちについてより多くを学び経験しながら、その各自のお世話に奮闘し、我が家の手狭な賃貸スペースは、増えたハム数にふさわしい環境へどんどん様変わりして、すっかり夫婦とハムスターたちのシェアハウス住まいとなってゆくのである。

トリコロール姉妹とは別にして「男性用」ハムランを設けたりもした。

そして、この後にもまだ2匹のハムスターをお迎えすることになるのだが、必然的にさらなるハム・ファーストの日常、ハム達のしもべ化する生活へと突入してゆく私…そうして、ハムたちはそこでMashaファミリーの9ハムとして多くの伝説(?)を刻んでゆくのだが、その話はまたの機会に。


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🐹これからハムスターを飼おうとしてる皆さんへ🐹

★ハムちゃんは小さくて可愛いいけど、ぬいぐるみやオモチャじゃないよ。れっきとした皆さんの家族の一員としてお迎えしてあげてね。

★お子様だけではお世話は難しいよ。餌代だけでなく、生活用品とか、時には医療費も必要だから、必ず大人の協力が必要だよ。

★ハムスターは普通のネズミとも違うんだよ。砂漠のある外国からきた日本の気候には適さない、とても繊細な哺乳類だから、飼う前には必ず飼育のお勉強が必要だよ。

★ハムスターは親離れした時からは、基本的には単独飼育だよ。多頭飼いは縄張り本能が出てくると命がけのケンカになるし、メスとオスが一緒にいると飼い切れないくらい子供を産むよ。

★ストレスにも弱いから、ハムちゃんを長時間さわってはダメだよ。

★ハムちゃんと遊べるのは夜だよ。ハムスターも睡眠は大事だから、昼間はしっかりと良く寝かせてあげてね。

★出来る範囲で、ハムちゃんの本来の習慣や本能に寄り添うように、ハムちゃん自身のペースに合わせて、ふれあい遊んであけたら喜ぶよ。

★ハムちゃんはとてもキレイ好きだから、お掃除はきちんとしてあげてね。日中は避けて、夜の時間帯にしてあげてね。

★一年中24時間エアコンなどでの温度調整が必要だよ、その電気代は節約しないでね。

★ハムスターの1日は人間の1週間くらいに値するよ。だから、少しでも様子がおかしい時は迷わず獣医さんへ連れてってあげて。一時間でも早い、早期発見・早期治療が大事だよ。

★ハムスターは病気を隠して元気に振る舞う動物だよ。だから、毎日よく観察して、気が付いたら直ぐ対処してあげて。そうしないと、明日にはもうお空に行ってしまうかもしれないんだよ。

★ハムちゃんの寿命は平均2~3年と短いよ。動画でバズらせようとして、あまり無理なことをさせないでね。限られたその時間、ハムちゃん自身が望むことを尊重してあげて。

★ハムちゃんは飼われた時から、その飼い主さんに全ハム生を預けるんだよ。ハムちゃんにはあなたしか頼れるお友達がいないよ。そのハムライフを大切にしてあげてね。

🌸🌸🌸最後にもうひとつお願い🌸🌸🌸

もしハムスターを探してペットショップに行く前には、是非こちらからのハムちゃんのお迎えも一度、ご検討をよろしくお願い致します(m..)m✧✧✧良きご縁がありますように。

【一般社団法人ハムメディア】

https://ham-media.net/

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