14.淡さに纏わるエトセトラ

皆さんは"でっけーラブホテル"を見た事があるでしょうか……。私はあります。めちゃくちゃに煌びやか且つデカかったのです。

さて、いつもの如く話を逸らしていきますね。
なぜ『若さ』を『淡さ』として表現するのか考えたことがあります。白黒付けない感覚。"何か"を"それ"と断定しない感覚なのかななんて考えておりました。

とある日、都内から千葉の九十九里浜方面までドライブに行きました。特筆する必要はありませんが男女でのことです。高速に乗って、グングン進んで行くと装飾の煌びやかな大きい建物を見つけました。
「めちゃくちゃでっかいラブホがあるー!!!」なんて会話をして盛り上がったのです。結局、千葉の海を見て美味しい海の幸を食べて帰ったなんとはないカップルのお話では残念ながらも終わりません。

今回のオチ。
プチ旅行から帰って気が付いたのです。私たちが"でっけーラブホ"と呼んだものの正体。それはみんな大好き"ディズニー"だったのです。無知とは恐ろしいものです。なんだか言い得て妙とも思いますがそこは割愛します。
私の中でこの思い出は『淡さ』を含んでいたなと今になって思うのです。
それをそれと呼ばない不安定な『淡さ』です。

年を追うごとに知識は増えて断定しなくていいことまで断定するように多くの人が変化していきます。それはそれで良いことでもありまた厄介なことでもあるでしょう。『淡い』滲んだ、不安定な、確定しないものだって、時には必要なのかもしれないなとも思うのです。
そんなこんなで、なんでもスパッと断定している人を見つけたら私は
"でっけーラブホ"の話をいつも思い出すのです。

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