4.凡人思考

私の友人に東大院生がいる。しかも筋骨隆々でスポーツもできる。それでいて明朗な性格である。彼が最悪最低な性格であってくれたならと小さな私などは思ったことがある。彼や周りの優秀な人間なんかは天才と一言で表現される。しかし、彼らの口から自身を天才などと評価する者は一人としてみたことがない。天才を自覚する人間に天才などいないから。凡才だと思うから努力する。努力を続ける。凡才が天才を自覚した瞬間にそれは単なる驕りになる。凡人たる認識が天才を生む。凡人であり続け、天才なんぞの記号に踊らない人間。
後に天才と言われる東大院生は高校時代に「僕なんか1日まだ12時間しか勉強できていない」と真顔で言うようなヤツなんだから。

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