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春待月。




春を待つ




春を待つ




共に咲くことを
夢見る冬


木枯らしにさらす
無垢の心

名前も知らない
君を想って

春を待つ
春を待つ





蛹も色づく葉も
みんな


去っていった
ここで今も


空を見上げて
手を伸ばし


春を待つ
春を待つ








雪は溶け春になり
白はほどけて透明に


何色にも染まらない
ただ光を与える透明に





なりたくて




なりたくて




ただ、春を待つ




春を待つ





春待月朔日はるまちづきさくじつ




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毎月、朔日(さくじつ、ついたち)に
その月の異名をひとつ選び、
名前のインスピレーションから
詠んでいたこのシリーズですが、
本日を持ちまして終了させていただきます。


フォローくださっている方々。
また、お読みくださった方々。


ありがとうございました。


このシリーズはわたしも好きで、
毎回楽しかったです。




また、いつか。




hana






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