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「焦っちゃう…」二人目不妊の原因と対策

こんにちは!妊活・子育てサポートアプリCOTETEで保育士監修ページを担当している、さとうなつこです。
“不妊”と聞くと、まだお子様がいらっしゃらないご夫婦が、妊娠・出産に向けて活動をすることを言うと思う方が大半だと思います。
一方で、不妊には、“二人目不妊”ということもあります。
今回は、不妊の中でも、二人目不妊の原因や対策、そして心のサポートについて、紹介していきたいと思います。

<このnoteは『COTETE Labo』掲載記事です>

二人目不妊って?

二人目不妊は、一度は子どもを授かった経験があるにもかかわらず、その後に自然妊娠が難しい状態を指す用語です。初めての子どもを持つことはできたが、その後に新たに子どもを授かることができない状態を指します。

一人目のときには特に妊活をすることがなく、妊娠・出産できた夫婦でも、二人目の妊娠には問題が発生することがあります。
二人目不妊は中々気づきにくく、認めたくないと感じる方もいます。
しかし、正しく知識を得ることで、また再び妊娠できることがありますので、心配かと思いますが、心と身体を整えていきましょう!

気付きにくいのはなぜ?

二人目不妊は、気づきにくいことが多いです。それはどうしてなのでしょうか?解説していきたいと思います。

1、妊娠出産経験があるための安心感…既に子どもを一人、妊娠・出産した経験があるため、二人目の妊娠に関して「そのうちできるよね!」と過度に心配しないことがあります。このため、何か身体に問題がある場合でも、気付きにくいことがあります。

2、年齢の影響…一人目と二人目では、夫婦の年齢も一般的に上がります。年齢が上がると、女性の卵子の質や数量が減少する可能性が高まり、男性側の精子も前回の妊娠時より数や運動率が変化している可能性があります。
そのため、二人目不妊のリスクが上昇しますが、見た目ではわからないため気付くのが難しいことがあります。

3、不妊症の潜在的な要因…一人目の妊娠には影響を与えなかった要因が、二人目の妊娠には影響を及ぼすことがあります。初めての妊娠の際には気付かなかったり、たまたまスムーズに妊娠に繋がったため、自分やパートナーに不妊の要因があることに気づいていなかったということがあります。

二人目不妊の原因

 それでは、二人目不妊の原因には何が考えられるのでしょうか?1つずつ解説していきたいと思います!

年齢…年齢が上がると、女性の卵子の数量や質が低下する可能性が高まります。特に35歳以上の女性は、二人目不妊のリスクが上昇することがあります。男性側も同じように年齢が上がっているため、精子の質が悪くなっていることがあります。一人目と比べて、二人目の方が年齢が上がっているのは当たり前のことなので、ネガティブにならず、妊娠に繋がる方法を考えていきましょう!

卵管の閉塞または損傷…一人目の妊娠や出産、または過去の手術などが原因で、卵管に問題が生じることがあります。卵管の閉塞や損傷がある場合、受精卵が子宮に到達するのが難しく、妊娠が困難になることがあります。これは診断を受けていないと自分で気づくことは難しいので、受診をして調べてもらいましょう。

男性の精子の問題…男性の精子の数量や質の低下が、二人目不妊の原因となることがあります。精子の数が不足していたり、運動能力が低かったり、形態が正常でない場合、受精が難しくなります。女性同様、男性側も年齢を重ねていますので、一人目とは状態が変わっている可能性は大いにあります。

環境要因…ストレス、疲れ、喫煙、不健康な食生活などの環境要因が影響することがあります。特に育児に追われていて睡眠不足だったり、疲労が溜まっていたりする場合は、排卵が正常に行われないことがあります。できるだけ安定した生活が送れるよう、家族で支え合うことが大切です。

健康問題…女性が慢性的な疾患(糖尿病、甲状腺疾患など)を持っていたり、肥満や痩せすぎだったりする場合、二人目不妊の原因になることがあります。育児に追われ、一人目の時とは環境が変わっていることも多いため、一人目では問題にならなかった健康面が、二人目不妊の原因になっていることも考えられるのです。

二人目不妊に限られることではありませんが、不妊の原因は一つではないことが多いです。様々な要因があって、妊娠しにくくなっている可能性があります。そのため、上記の1つだけを問題とするのではなく、総合的に考えるようにしましょう。

二人目不妊の対策

二人目不妊を乗り越えるためには、妊娠しやすい環境を整えるようにしましょう。健康なライフスタイルがその一つとして挙げられます。
バランスの取れた食事、適度な運動、禁煙、適切な体重管理は、妊娠のための健康な身体づくりに繋がります。
また、生理周期を記録し、基礎体温を測り、排卵日を特定することで、妊娠のタイミングを図ることができます。

また、二人目不妊に悩む場合、不妊専門医の診察を受け、適切な治療を検討しましょう。体外受精などの高度な治療法など、様々な提案をしてくれることと思います。

また、忘れがちですがストレスも妊娠に悪影響を及ぼすことがあります。
心身ともに健康になれるよう、ストレス解消を心がけたり、家族や親戚のサポートも受けられるといいですね。

二人目不妊はメンタル面のケアも大切!

二人目不妊は、一人目のときとはまた違う、精神的な負担がある場合があります。例えば、下記のようなことがあります。

例1 一人できたんだから、いつかはできるよ!と楽観的になられる
旦那さんや周りの人が、「一人できたんだから、いつかは二人目ができるよ!」と楽観的に考え、受診や治療に積極的になってもらえない。

例2 一人目は生まれたんだから自分は関係ないという旦那さん
一人生まれた=自分の精子には問題がないと考え、奥さんに不妊の責任を押し付けてしまう旦那さん。

例3 一人いるんだからいいじゃない!と周りの声
「一人いるんだから、いないよりいいじゃない!」と周りに言われてしまい、辛い気持ちをわかってもらえない。旦那さんにも、「一人いるから治療までしなくても」と言われてしまう。

例4 子どもがいることで、思うような不妊対策ができない
子どもの夜泣き等で頻繁に起きてしまい基礎体温が正しく測れない。子どもと一緒に起きてしまい、基礎体温を測り忘れてしまう。
排卵日にタイミングを狙いたいのに、子どもがいると難しい。
子どもの預け先がなく、受診や通院ができない。

このように、一人目とはまた違った悩みが出てくるのが、二人目不妊の辛いところです。

夫婦のコミュニケーションが大切!

二人目不妊は、一人目以上に、夫婦のコミュニケーションが必要になります。夫婦ともに「二人目がほしいのか」「治療してまで二人目がほしいのか」というところをしっかりと確認し、同じ目標を持って歩んでいかなければいけません。

実際にあった声として、奥さんだけが二人目を希望し、旦那さんが二人目を希望していない状態で受診をした際、医師に「一人いるんだから、いいんじゃない?」と言われたことがある方がいます。
「確かに、一人も授かっていないご夫婦がいる中、一人いるんだから幸せだとは思う」とした上で「それでもやっぱりもう一人ほしいと考えたのに、医師に言われたのが辛かった」と言っていました。
医師の言い方はあまりよくないと感じますが、どちらかが希望し、どちらかは希望していない状態での妊活・治療は、精神共に辛いものがあります。

他にも、旦那さん側が希望していないのにも関わらず、排卵日のタイミングだけ催促されて夫婦仲が悪くなってしまうという事例もありました。
このように、妊活・治療に関しては、一人目、二人目に関わらず、夫婦で足並み揃えていく必要があるのです。

最後に…

いかがでしたでしょうか?
一人できたから、きっとすぐできる!と信じたくなる気持ちもありますよね。
しかし、どんどん時は流れていきます。
二人目を希望するのであれば、「自分たちはきっと不妊ではない」と思うのではなく、念のため受診をしてみることをおすすめします。
問題がなければ安心できますし、何かあった場合も早ければ早いほど対処の方法が広がります!
夫婦で話し合い、より良い未来が見えるといいですね。


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